ガンダムアストレイ・アウトフレームD GK制作

作品番号 I10

 

1/144 SCALE RESIN CAST KIT ZGMF-X12D OUTFRAME-D

ガレージキット、アウトフレームDです。 ポーズ固定キットをフル可動に改造しました。 なかなかボリュームのある製作内容でしたが、 苦労の甲斐もあってかなり大きいポージングが可能になりました。

 

 

 


 

■離型剤落し■

まずは離型剤落としです。溶剤につけ込みます。

 

 

クレンザーと歯ブラシでゴシゴシ・・・

 

●ヘッドパーツ成形●

ヘッドパーツを接着、真鍮線で補強、合わせ目を消していきます。

 

●首の可動軸の変更●

 

 

●アンテナパーツ新造●

GKパーツはゆがみが酷かったので、 修正するより新造する方が早いです。

 

■ヘッド完成■

 

■肩の基部■

平面出し
エッジ処理
真鍮線軸通し

GKでは肩の軸は横一文字なのですが、
ここでは後退角を付けて、胸を張ったポーズにしました。
2mmの真鍮線が強度と軸を受け持ち、
1mmの真鍮線が角度を決定しています。

■肩アーマーの可動化■

色々と悩みましたが、写真の通りの方法にしました。


3mm厚のプラ板積層から形を削り出します。


ピッタリはまるように、何度も何度も微調整。


可動軸の中心を割り出します。
実はこの軸位置は結構重要です。
何となく「中心」って考えがちですが、
上下左右にオフセットすることで多彩な動きを見せます。

 


ポリキャップがハマる穴を開けて・・・


ポリキャップの軸を固定する穴を


開けて・・・


スッポリはめ込みます。


少し斜めに取り付ける事で、怒り肩にします。


穴モールドも追加してみる。


さぁ、もう一個作りましょう。


前後4カ所に真鍮線を打ってしっかり固定。


パテで面を作ります。


仮組。良好です。




■肩アーマーの子アーマー■

腕との干渉を考えると、スペース的に余裕がないので、
単純に真鍮線を通して可動にしました。


■肩■

肩のジョイントから。
GKパーツをいじってもほとんど原型を留めないでしょう。;
ジャンクパーツに肉付けしながら作る事にしました。


キットの肩パーツ、orz


要らない所をガシガシ削って、
足りない所にパテを盛って。


だいぶ大きい関節だったので、
小さく小さく調整していきます。
だけど強度は落とさないように注意、ね。

 


装着してみます。


挟まれているポリキャップは
肩アーマー用のものです。


■上腕と肘関節■

ここは悩みましたね。
結局、肘関節をジャンクから流用して、
上腕は新造になってしまいました。

 


まずは肘の関節の可動具合を見ます。
二重間接も考えましたが、一軸でも結構曲がるのでこれで行く事に。


プラ板で上腕を作ります。





上腕下部のモールドをプラ板で成形。
だいたい完成です。


■手首■


見ての通りですw
少しゆるかったので、ボール部をペンチでつぶしてます。

 


■肩から腕の完成です■

 

 


一軸関節でも結構曲がりますね。

 


■腰の可動化■

 


腰が弱いと困るので、
ヘタレのすくない関節技を使います。


下穴を開けて少しずつ大きく、


少しずつ大きく・・・


ちょうどピッタリの穴にします。


腰の接続は、穴を開けただけです。


胴体と腰にジョイントが組み込まれました。



写真ではスキマが大きいですが、
このあと2〜3mmのクリアランスに調整してます。


■腰アーマー可動化■

 


軸位置はしっかり計測しましょう。
こちらはアーマー部。


こちらはお尻のマウント部。


このように。左右独立して動きます。


フロントアーマーも同様に。


フロントアーマーが水平まで可動するように、
腰ブロックをかなり削りました。

 


サイドアーマー。ここは前後左右に自由度の
高い可動が欲しい所です。
丁度良いジョイントがあったので、
腰ブロックを削って・・・

 


ピッタリ埋め込み。
ボールジョイントなので十分動きます。



完成状態です。

 

 


■足の可動化■


これがキットのストレート組。
ちょっと簡単に考えていましたが、実際の作業は
思ったより大変なモノになりました。
このままのデザインだと、ヒザがほとんど曲がらないのです。。。

 


問題のヒザ関節。 下がGKノーマル、上がボールジョイント化したもの。 しかし、これでは全然ダメでした〜。 汎用ポリキャップで二重間接を作ろうかと 思いましたが、どうしても余り可動範囲が取れません・・・


またまたジャンクから流用です。 こいつのエライ所は、オフセット関節になっていて、 普段はコンパクトだけど、曲げるとせり出して来るんです、 って、解りにくい表現ですね。

 

 

 


強度を確保したいので、大きめの穴をあけて 取り付けを行いました。

 


前ひざ、後ひざ。

 

 


結構曲がるようになりました、良かった。


立てヒザもできます。

 


■マタ関節可動化■

 

 

 

 


 

■足首■


もともとボールジョイントが付いてますがポリ製に置き換えます。強度が必要な部分なのでプラ棒で強度アップします。

 


こんな具合で、プラ棒にポリを挿してやると 剛性が良くなります。

 


受け側にはポリキャップは仕込みませんでした。 キットの穴が精度が良かったので、このままの方が良いです。

 


自由度も十分。

 


ちょっとジョイントが長いので、このあと 短く調整しました。

 

 


 

■カカトのアーマー■

 


最初はこのように、真鍮線で固定するように考えました。

 


まぁ、これでも十分だったのですが・・・

 


せっかくなので可動させる事にしました

 

 

 


ロール軸可動範囲。

 


ピッチ軸可動範囲。

 

 


■足の甲のアーマー■

 


えっと・・・キットパーツに欠損があったので、まずは それを修理します。プラ板で裏打ちして・・・

 


光硬化パテを盛っていきます。

 


仕込む関節

 


ついでにスネアーマーの取り付け位置も 真鍮線で決定。

 


ロール軸可動範囲

 


ピッチ軸可動範囲

 


■ライフル作成■


中央の丸モールド、削り落としてプラパーツに置き換えます。

 


メインの銃口。2mmプラ棒で差し込むように加工。

 


銃口の下のセンサーっぽい部品。 整形するのも面倒なので、プラ棒とメタルパーツで新造。


ライフルエンド部。キットのシャフトは切り取って・・・


1mm真鍮線にしました。だけどコレじゃ ちょっと細すぎるので・・・


1.5mmのアルミパイプに置き換え。


質感も色も、アルミの方がいいですね〜

 


銃身の上にあるフィン状のパーツ。 ゆがみがヒドイので、プラ板で新造します。

 


まず1枚切り出して・・・

 


2枚目も同じように切り出し。

 


2mmのプラ棒を通す穴を開ける。 ついでにプラ棒の切断面にモールド追加。


こんな感じ。

 


取り付けてみる。丁度良いみたいだ。

 

 

 

 


■サーベル・グリップ■

 


ルーターで整形。

 


お尻にはマイナスモールド。

 


発射口には2mmのプラパイプ。

 


完成状態。発射口のプラパイプが効いてますね。

 


■バックパック本体■


バックパックは144キットから。 サイズは問題ないようなので、取り付けだけを調整します。


何度も微調整しながら、ピッタリに。

 

 


 

■ダクト新造■


抜きの方向とはいえ、あまりにやる気の出ないダクト。 これで内側面だけ赤なんて、厳しいデザインです。 切り落とします。


市販のプラパーツに置き換え。 左右前後4カ所に。

 


ダクトも内側面だけ赤、のメンドイデザインなので、 底面をプラ板で作って、ディテールアップ兼、 塗り分けを楽に。

 


■サーベル・グリップ■

 


発射口に1.7mmのパイプを仕込んだのですが、 なんか細すぎてバランス悪い・・・


2mmのパイプにしました。丁度良い。

 


■仮組写真■

 

 

 

完成しました。