HGUC サザビー 改造制作

作品番号 M11 MSN-04 SAZABI
 

 

今回の製作ではライフルの自作やプロペラントタンクの延長がおおきな改造点になっています。細かい部分については製作風景にも写真が沢山あるのでぜひ観てください。その他、基本的には 【サザビーK-19】 と同様の部分が多いのでそちらも参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このサザビーは改造製作で何体か創り慣れているので、

基本は 以前に製作したサザビーK19 を踏襲しつつ

いくつかのアレンジと、最新のパーツ等を使って製作していきます。

  

それでは、いきなりですがウェポンからです。

ノーマルのビームライフルの最大の問題点は「ちゃんと持てない」という事でしょう。

マガジン(E-CAP)らしいモノの形状や、上部のフォールディンググリップの不思議な感じ。

 

ちまちま治すにしてもほぼスクラッチになってしまうので

上のライフルをベースにして新造することにします。

 

グリップとレシーバーまわりだけが欲しいので、いらない部分を切り落とし。

バレルを延長するので、補強の為にプラ板の積層を

レシーバーの中心あたりまで埋め込んだところです。

 

これが延長バレルです。

冷却孔かフラッシュハイダーらしきモノをディテールしました。

 

 

マズル先端の基部を創ります。

一段埋め込み式になるようにしました。

 

 

バレルの長さを様子を見ながら調整し

これで銃全体のバランスが決まりました。

 

 

プラ丸棒を、  丸凹ビット  で整えてタンク状にします。

さらに補強用に多重構造にしました。

 

 

写真のように三十構造なりましたので、これで強度はバッチリです。

 

 

 

このように心材を通すことによって、塗装後に差し込めるようにしました。

最後の本組で接着します。

 

サザビーのノーマルのライフルの意匠を残すために、バレル上部には  アポジ3mm  と

それを受けるレールをプラ板で製作。

 

 

これにて仮組だいたい完成しました。

 

基礎塗装が終わったところです。

パネルラインの方向性が揃っている方がイイ感じになりますですね〜

 

マニピュレータの指の角度が開きすぎていたので全ての指を切断し

角度を調整しながら再接着。見た目も良くなり強度もアップ。

 

腕と組み合わせてみて、何度もバランスをチェックした甲斐があって

イイ感じになりました。

 

ライフルは、まだいくつか細かいパーツが取り付けてありません、

90%完成といったところです。

 

 

 

 

最後にノーマルライフルとの比較です。

あまり目立たないところですが、

じつは銃底のデザインがいちばん気になる所だと想います。

 

 

 

 

これから、バックパックとプロペラントタンクの製作です。

 

上の写真は 以前に製作したサザビーK19 のバックパックの参考写真です。

下の写真が今回のバックパックの写真です。

シルエットが大きく変わった部分なので、

さきに完成写真をアップしました。

ここから製作風景になります。

 

 

適度な太さのプラ材を旋盤にかけて正確な直径を出しています。手間はかかりますが

インジェクションのスチロール樹脂やレジンよりもはるかに良い精度が出せます。

 

 

タンクの先端、ターミネータです。この部分はこのあと手作業がはいるので

加工のしやすいレジンをつかい、旋盤で削り出しました。

 

 

塗装の便宜を良くするために、3パーツ構成の組立式にしました。

 

 

 

ターミネータは、当初は上のようにシンプルな末端パーツにするつもりでした。

取り付けてみるとなにか物足りなくなったので、いろいろ考えた結果

機能的にアポジモータがあるのが自然なポジションだろうと思い至りました。

 

PPノズルH・フルセットVer4 がピッタリです。

 

 

 

使用するノズルが決まったら、いつものとおり

多めに作り溜めしておきます。

 

 

さらに推進用の PPノズルA・フルセットVer4 を使用。

 

 

デカールも新規に作り起こして、タンクの末端処理は完成♪

 

プロペラントタンクのマウント部は荷重もかかるので

二重構造にし、さらにリベットで固定するようにしました。

リベットには PPソケットB1 がぴったり。

 

 

これにてプロペラントタンクは完成しました。

 

 

ファンネル銃口は、ドリル と 丸ビット で穴をキレイにしてから

PPアポジ4mm、面取パイプH でディテールアップ。

 

 

この辺のディテールは甘く寂しいので、すべてを削り落とし。

丸ビットで大きい穴を開けて立体的にアレンジします。

 

4mm以上の穴をあけるときは リーマ と 丸ビット を使ってください。

 

 

PPノズルBを4つ、丸皿モールドBを2つ、、、

 

PPノズルAを1つ、アポジ2mm、マルイチモールドA4mm、などなど。

それぞれのパーツの機能を想像しつつ、お好みでアレンジしていきます。

 

バックパックの完成です。

 

 

 

 

 

 

ビームサーベルの製作です。

 

 

丸い穴があいてる所は、丸ビットと丸凹ビットで

簡単キレイに成型していきます。

 

 

左写真のように出っ張った2段丸棒は、いったん切り落として穴を開け、

そこに丸棒を差し込むようにすると、簡単で精度がよく仕上がります。

 

 

 

透明部品(ビームのパーツ)を差し込む穴は、ほんの少しだけ穴を広げてやると

精度がアップします。ただし削りすぎるとユルユルになってしまうので注意。

 

 

透明部品はキットでは黄色ですが

黄色はグラデーションにしてもエフェクトが非常に難しい色なので

クリアーグリーンと蛍光グリーンでグラデーション塗装しました。

 

 

 

 

 

 

ここからシールドの製作です。

 

シールドフチにはバンダイエッジがあるので、全面にヤスリをかけて

滑らかなラインに修正。

 

 

シールドマウントはボールジョイントに置きかえて

可動範囲をアップしました。

 

 

 

今回、大判デカールで失敗してしまったので新規に作り直した部分です。

 

「どうやったらキレイにデカールを貼れるの?」という質問を多く頂きます、

たしかにコツとか道具も大切なのですが、それよりもやはり失敗を恐れず

何度も試行錯誤をくり返すことが一番上達すると想います。

 

 

 

大きい部品なので気を使うことも多いのですが、

無事完成しました。

 

サザビーのシールド裏のデザインはけっこう曖昧なかんじなので

暗めの色で塗装するとシャキッと仕上がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

肩のパーツです。

どういう機能なのかイメージがつかないリブのディテールを削り落とし。

丸モールドなどの追加ディテールの基礎を創っていきます。

 

 

 

左はノーマルの厚いフチです。右のようにフチ薄加工を施しました。

さらに上側のフチは内側を削って拡がるように、

下側のフチは外側を削って狭まるように、

そうすることで二重フチをより一層強調出来るようになりました。

 

 

ノーマルの写真を取り忘れてしまったのですが・・・

アウトラインの繋がりがキレイな曲線になるように修正しました。

 

 

上腕のプロテクターです。

これもフチ薄加工とアウトライン曲線をなだらかに修正をしました。

 

 

センターの太いミゾは、深さがアサイのとエッジがダルくなっているので

シャキッとするように彫り直し。

 

こういう小さい部品は、ランナーにつけたまま加工すると楽です。

紛失の心配もなくなります。

 

 

 

丸いモールドは、ボール1mmに置きかえ。

また手の甲は本体と同色のレッドに塗装しました。

 

 

関節付近をいじる場合は、稼働や強度に干渉しないように

ディテールアップしなければなりません。

 

 

肩に装着するノズルの選別が終わったら、必要数をあらかじめ作っておきます。

 

今回はさらにノズルの数をふやしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘッドパーツの製作です。

 

キットではエッジのふくまれるフェイスパーツですが、

全面が滑らかな曲面になるように削りこみました。

 

 

モノアイはほとんど見えなくなってしまいますが、

レンズ2.5mmグリーンを装着。

 

 

 

マイナスリベットDなどでディテールアップして、完成。

 

 

 

 

 

 

腰回りの製作です。

 

腰回りの動力パイプは、4mmアポジに変更します。

 

 

切れの良いドリル、リーマ、丸ビットを使って動力パイプ用の穴を

丁寧に開口していきます。 こういう部分の穴あけは難しいです。

コレに関しては、良い道具を使うこと。そして道具を使いこなせるように

練習することが大切ですね。道具が悪いと上達の遠回りになります。

 

 

穴さえあけば、あとはアポジを通すだけです。

 

 

 

 

おへそにある、拡散メガ粒子砲です。フチを薄く加工。

 

砲口はアポジ4mmがピッタリです。

 

 

 

ここから、首まわりの動力パイプの加工です。

キットのパーツの流用でも可なのですがちょっとボリューム不足なので

ここはプラ材からマウントを作りました。

 

ここの部分です。

 

アップの写真がなかったので、見えにくくてスミマセン・・・

首まわりはアポジ3mmで構成しています。

 

 

パネルラインにミゾを強調しています。

 

どこに繋がるのかどこに抜けるのかわからないダクトは

埋めてしまいました。こっちのほうがスッキリです。

 

 

曲線曲面主体の、きれいな上半身になりました。

 

 


サザビーには機能が良く分からないリブ(?)が各所に存在します、

作り直すにしても機能が解らないモノは何とも作りようがないので、

ディテールとしても微妙なものはオミットした方が気持ちよくなります。

 

 

ここはインタークーラーとかエアダクト機能だという想像がつきますね。

なのでそれらしく作り直します。手間はかかりますが機能がわかるモノは

よりよく作り直すと性能もアップしそうな気がしてきます(笑)

 

 

 

 

 

 

リアのアーマーは完成後はほどんど目立たなくなってしまいますが、

全身と共通になるように各所にディテールを追加していきます。

 

 

丸モールドが多いので、アポジなどが便利につかえます。

 

 

 

腰の横のアーマーです。

PPノズルC と PPノズルF を使用。

 

リアアーマー下端の黄色いダクト部分は

ノーマルのディテールを削り深く彫り込んだあと

コトブキヤのディテールアップパーツを仕込みました。

 

 

サザビーのデザインのなかでも、特にここはボリューム不足に感じます。

何度か改修したうちの、いちばん気に入った形状のモノを原型としてシリコン型を

とってあるので、今回もそこにレジンキャストしたものをベースにして使用しました。

 

 

いくつかキャストしていちばん状態の良い物をを使います。

キットにあわせて取り付け穴をあけるだけで組立できます。

 

 

 

 

ノーマルデザインはINなのかOUTなのか?映画をみれば解るかな??

ここはキットとして見栄えするように、OUTとしてアレンジして 

PPノズルB を2つ埋め込みます。

 

 

 

フロントアーマーの取り付けジョイント。

イエローサブマリンの関節技をつかいました。

 

このようにデザインに手を加えるような製作の場合は、

途中で何度も何度も仮組をくり返しながら進めています。

 

塗装するとまた一気に雰囲気もかわるので、その辺もイメージしながら進めます。

このような赤系の塗装の場合、塗装すると2割くらい小さく見える傾向があるようです。が、

それも主観なので難しい所です。

 

もしキットに一つだけ改修するとしたら、この股間のあたりが

いちばん効果があると思います。


 

ここから、脚の製作です。

 

写真では判りにくくなってしまいましたが、

ふとももの合わせ目の段落ちモールドを

深く削り混んでいる工作です。

 

 

 

これはカカトのパーツです。同じように、太ミゾを彫り直しました。

 

これまでと同じように、 ドリル 丸ビット リーマ  を使って

丸モールドを彫り治していきます。

 

 

 

 

 

足裏のパーツはこのようなスキマがあるので、

PPノズルB  を埋める予定です。

 

 

マルイチモールドA4mmは、このようにまとめて塗装しておくと楽です。

機体によって塗り分けを替えると良いアクセントになります。

 

 

丸皿モールドB と マルイチモールドを組み合わせて使います。

 

 

 

 

 

 

足裏に埋める、PPノズルBです。

 

 

 

 

 

スネ当てのパーツの先端も、ラインを修正しています。

 

フレアの先端も、C面を一つ追加しています。

 

 

ノズルのフィッティングを確認し・・・

 

 

 

必要数をまとめて作ります。

僕はいつも多めに作っておきます。

そうすると仕上がりや接着状態が安定統一できます。

 

 

 

 

 

 

マウントはキットのものが使えるので、プラのノズルを切り落とし

2mmの穴を開ければ、プラモプラスのノズルがぴったり差し込めます。

 

 

 

 

 

 

 

ポイントになる部分だけでも結構長くなってしまったので全部の製作風景を紹介できないのですが、製作の参考になれば嬉しいです。

今回の機体製作はこれにて完了しました。ありがとうございました。※ 今回の制作で使用したメタルパーツセットとPPカラーセットを【ぷらもぷらす】で販売してます。

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

みなさまに、楽しい模型ライフを!