NZ-999
KSHATRIYA
HGUC-High grade universal century 1/144 Scale Kit Customize Construct
クシャトリヤ
今回のクシャトリヤは構造体はキットを基本とし、カラーリングやマーキングをオーナー様のデザインに合わせて製作しました。 「和」のテイストをイメージできる仕上がりにできたと思います。
このキットはとても作りやすくデザインも良いのでストレートでも原画通りに仕上がります。そこから細部の改修をすることでさらにシャキッとしたり、自分のイメージに近づける事が出来ます。
クシャトリヤは良好キットです。これまでの数回の組み立てで注意点も把握し今回はさらにスムーズに組み立てています。作業日数がすくないと感覚が集中できて仕上がりもより良くなりますね。
紋章モールドの塗り分けは時間がかかるので最初に手を付けます。それでも納得いくまでこまごまと修正を重ねるので仕上がるのは最後の方になりますね。
今回のオーダーではパイプ類をメタリックで表現します。当初は百式系のゴールドで塗ってみたのですが、どうしても色バランスが合わず、あとからテストピースを使って4種類くらいのゴールドを調色して作ってみました。
ベースになる色(緑色)に組み合わせてみると、かなり濃いオレンジ・ゴールデン・メタリックでバランスぴったりになりました。こういうのは実際に色を組み合わせてみないと解らないですね。今回も勉強になりました。
マニピュレータはサザビーなどと共通デザインなのでいつも通りの加工とボール1mmでディテールアップ。
腕の仮組です。
ここから胴体の組み立て風景です。
胴体ワキにあるモールドです。このように機能が想像できないくらいに非常に甘いです。
1mmドリルで穴空け、丸ビット3mmで段落ちを作りました。
塗装後に、ソケットB2を差し込む予定です。
背中の肩胛骨のあたりにある、甘い丸モールド4つ。
ここも穴あけ段落ちにして、ソケットを差し込む予定。
胸にある拡散メガ粒子砲の砲口です。
こういった似たような部品がたくさんアル場合は、
ランナーから切り出したあとも部品番号が判別できるようにナンバーを書き込んでおきます。
砲口中心にはアポジ3mmを装着しました。
胴体フレームと結合。ここでもオレンジ・ゴールデン・メタリックが
いいアクセントになってます。
ほとんど見えなくなってしまいますが、首まわりのパイプは
チェーンBシルバー1.5mmに置きかえました。
オレンジ・ゴールデン・メタリックは、スーパークリアーにシルバー粉を混ぜたモノできめ細かいメタリックの下地を作り、クリアーイエローでハイライトになる部分を強調。クリアーイエローとクリアーオレンジを調合したもので全体をコート。さらにすこし濃いめのクリアーオレンジでシャドウを抑えます。最後にスーパークリアーで透明感アップ&表面統一化。
苦労の多重の重ね塗りの成果で、光のあたり方によって複雑な光沢を発するようになりました。
で、苦労して作った色ですが、偶然にも・・・
偶然にも、箱絵と同じ色味になりました。いつも製作にとりかかると箱はすぐに押し入れに入れてしまうので、最後まで気が付かなかった。
緑の組合せに関しては、最近の一番のお気に入りの調合です。バランスが良いので安心して塗装できます。そんなわけで、腰回りのアーマー類も順調に仕上がっていきます。
これはノーマルの足裏です。
足裏はメタルパーツを仕込むので、穴を空けるのですが・・・
裏側にリブがある場合は綺麗な穴が空けられません。
このように、リブを切り落とすとキレイな穴を創れます。
見えない部分の工作があるから、見える部分の精度を高めています。
アポジモータ と ソケットB2 を仕込みました。
ポリキャップを差し込む穴ですが、ここはキツイので修正が必要です。
丸ビットによって穴を面取りしました。これでポリキャップが
スムーズに入るようになります。
丸モールドの中心点を割り出して、ポンチで打ちます。
ここも裏側にリブがあるので、、、
切り落としました。これをやってから穴空け作業です。
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まずは1mmドリルで下穴をあけ、次に2mmで穴を広げ、
徐々に穴を大きくしていきます。
最後に丸ビット5mmで穴を面取りしてキレイに仕上げます。
同じように、フレームにもモールド用の穴あけ。
ここは貫通させました。
色の組合せをテストしています。
仮組して配色をチェック。おなじオレンジゴールドでも
下地の色が緑か黒かによって見え方が変わるので、
すべての組合せをチェックする必要があります。
ヒザ裏のアーマーは差し込みがキツイのでMKカットが必要です。
おなじくこの辺りのスナップフィットはきつくて入りにくく、
外すときもきつくて外れないので、MKカットで対応。
足の後ろ側のダクトはマスキングして塗り分け。
脚の塗装がだいたいおわったので、仮組してチェックしています。
ここは完成後にはほとんど見えなくなる部分です。
モノアイは レンズ2.5mm。色はパイプ類のオレンジゴールドにあわせた
ゴールドを選びました。
サザビー同様、ほどんど見えなくなってしまいます。
透過率&反射率の良いレンズなので
光の当たり方によって、キラッと光っていいアクセントになります。
バインダーです。
インジェクション成形で大型パーツを成型すると
このようにエッジがめくれてしまいます。
エッジはもちろん、全体をペーパーヤスリやスポンジヤスリなどを使って
ヤスリがけします。
一皮むくとずいぶん色味も変わりますね。
バインダーの裏側です。
ここもメタルパーツを仕込みます。
アポジ3mm と ソケットB1 です。
隠しアームのリンケージです。
モールドが甘く面も出ていないので整形。
ビットファンネルもメタルパーツによってディテールアップ。数が多く時間もかかるので、できるだけ時間に余裕があって集中力も保てるタイミングを見計らって工作に取り掛かるようにしています。途中で疲れたりして中断すると精度に影響が出ることもあるので一気に仕上げます。
金属をアルマイトした感じと、金属むき出しの組合せは実車や航空機では良くある組合せなので、それを狙ってみました。
ノズルのマウントです。形状は燃焼室を模していると思います。
二重ノズルにするために、真ん中に2mmの穴を空けました。
スミ入れをしてると、たまに
筆先を近づけるとピュピュっと塗料が飛び散る現象が発生するのですが
これは静電気が原因なのでしょうか?詳しい原理を知っている方がいましたら
原因や対策を教えてもらえたら助かります。
今回のクシャトリヤのマーキングは、依頼者さまのオーダーデザインによって
新規に製作しました。「和」のテイストです。
ファンネルも着々と仕上がっています。
写真はバインダー2つですが、バインダー4つ付けると
合戦の「のろし」のような意味合いが出てきました。
本来のスコードロンとしての面白いデザインになりました。
スライド金型によって複雑なパーツも一発抜きできるようになり
パーツの表現が増えたのはありがたいことです。ただ、体積の多いパーツは
ヒケも多くなるので、、、
キレイに整面します。
ここは接合ラインにあわせて、切り欠きモールドを入れました。
ヒザの黒いパーツはキツイです。MKカットで対処。
ここも新規にデカールをデザインしました。
※ 今回の制作で使用したメタルパーツセットとPPカラーセットを【ぷらもぷらす】で販売してます。
みなさまに、楽しい模型ライフを!