腕の組み立ては、基本的にガンプラと同じ感覚で製作できます。なので、ここでは汚しの手順を簡単に記録したいと想います。あらかじめテストピースで何度もテスト・練習をしてから本番の塗装をしました。が、場所によってバランス取りがけっこう難しかった。
まずは普通に基本色・オフホワイトを塗り、スジにスミ入れをします。
薄いシャドウです。これで面のほとんどを埋めます。
これをやらないと白とチッピング汚れのコントラストが強すぎになってしまう。
次にエッジのそってチッピングを施します。
油溜まりが発生する部分からは、液垂れ汚れを配します。
それぞれ3段階くらい濃さを変えた汚れでウェザリング。
必要な場合はドライブラシも少々くわえます。
面が広かったり、曲面か平面か、ディテールの有無によって
汚し方を考えないとバランスが取れない事が解りました。
もともとのディテールが弱かった部分に、アポジ3mmを配置。
ここは変形したときに腕とのフェッチがあるので、
あまり手を加えないようにして、完成。
微妙に左右前後が違うので注意。
肩のブースターです。
同様に汚しを入れていきます。
基本色を塗装。
このあと通常のスミ入れをします。
シャドウです。凹んだ部分にあらかじめ薄いシャドウを塗っておきます。
けっこう段取りを計算してやらないと上手くいかない。
シャドウをすこし拭き取り、進行方向の空気の流れで汚れを
引っ張ります。
ここは推進方向の空気の汚れが中心になりますので、
チッピングよりもドライブラシを多めに施します。
エッジのチッピング。さらにブースターなのでオイル汚れ、
スス汚れを入れていきます。
垂直になる面には、すこし垂れ汚れを追加。
ときどき本体と組み合わせて、汚れのバランスを確認します。
部位ごとには満足しても、他の部位と組み合わせると修正が
必要になる場合も多いです。
ここからノズル部の製作です。
偏向プレートでしょうか。マキビシのような感じです。
ズラッと揃う。手間はかかったけど壮観です。
収納状態でも良いバランスになっていますね。
もともとが3Dゲームのデザインなので、立体の構成がしっくり来ます。
これがガンダムなどの元がアニメのデザインだと
立体にしにくいこともあります。またはデザイナーの力量にも左右されたり。
いろいろ勉強になります。
同じデザインのスラスターノズルで構成されていますが、
これだけ重心からの距離が変わると、ペリジ側とアポジ側では
機能はまったく違うはずです。そんな想像もしながら組んでいくと
模型に意味が宿ります。
みなさまに、楽しい模型ライフを!