今回のサザビーはオーダーにより、最終仕上げのデカールのデザインをネオジオンマークをメインにあしらったものにしました。
あと今回は、ファンネルをマウント状態とアクティブ状態の両方を
創りました。6基はそれぞれ独立して差し替え可能です。
ノズルは、ステンレスパーツに塗装して
内側はイエロー、外側はグレーに仕上げ。
今回の撮影では光量が足りなかったようで
光が廻らない部分がありました・・・
第1回製作風景です。
サザビーなど頻繁に作るキットは常に2・3個のストックを持っています。
ときどき店舗や通販でも在庫切れで再販待ち、なんてこともありますからね。
手持ちストックを持っているとモチベーションや集中力が上がったときに
すぐに手を付けられて、それは精度も効率にも大きく効いてきます。
また制作中に加工を大失敗しても予備パーツがあると
精神的に楽で、これも結果的に精度がアップ。
こういう眼に見えない部分で環境を整えることが
とても上達に響いてくると思います。
HGUCサザビーの製作数は10機を越えているかな。
一番最初に注意事項を洗い出しますが、毎回毎回ちょっとした
改善も書き込んでいくのでマニュアルこのとおりです。
毎回定番のダクトをオミットする工作。
モールドを生かして開口したこともありますが、どうも機能不明と
ダクトのサイズが合いませんので、ここは綺麗な曲面に仕上げることに
しています。
細かいディテールアップ。元画稿ではグレーですが
ここは赤に仕上げるとバランスが良くなります。
半丸の凹みを大きくしてメタルパーツを配置するスペースを
作っています。下が未加工、上が拡大済。写真でちょっと
判りにくいですね。
ランドセルもいつも通りの加工を施します。
表面がシンプルでも中味が詰まっているので
好き勝手には加工できないパーツです。表のデザインと裏の強度の
両方を考慮しながらのディテールアップです。
5.6mmの大穴を空けたあと、8mmの丸ビットで面取り。
各種ツールが活躍してくれます。
5.6mmの穴から覗くと、すぐにスナップフィットの柱が
みえるのが判ります。それが加工を難しくしています。
サザビーには各所に意味不明のリブがデザインされています。
さらに抜きの制限でディテールの精度もバラバラ。
なのでリブは全て落としてしまいます。
腰のサイドアーマー。
足のスカートもリブ落とし。
おなじく足スカートの末端はヒケが発生してるので、、、
サッと面出しをします。
肩のフチです。厚い。
フチ薄加工をしました。
上腕のアーマーもフチ薄加工。
もともとの厚さがあるので、最初は荒いヤスリで手早く
ガイドラインを出すとキレイに仕上がります。
あまり時間をかけるとラインが崩れたり失敗のもとです。
アゴの下、胸のパーツの肉厚です。
完成後はほとんど目立たなくなる部分なのですが、、、
ここもフチ薄加工しました。
第2回製作風景です。
今回はファンネルの製作です。
アクティベート状態のファンネルです。
これはキットそのまま。
銃口をメタルパーツに代えるために、1mmの芯の穴を通します。
欲しいのは2mmの穴なので、
こんどはファンネルの裏側から穴を開けます。
ここで、1mmは上から穿孔、2mmは下から穿孔するのには理由があって
あとで時間があるときに「ぷらちく」で説明したいと想います。
ファンネルトップはアポジ4mm。さらに中心の銃口は
もうすこしせり出した位置に設置しようかな。
裏側の推進用ノズルもPPアポジ5mmにします。
普通のドリルでは穴が開けられない構造なので
丸ビットを使って穴を掘り下げます。
PPアポジ5mmを装着。ここはノズルでも良いかも。
なんとなくシルエットが寂しいので、さらに加工を追加します。
ファンネルの裏のリブを切り落とし、、、
1mmの穴を開けます。
いつもなら丸ビットで面取りするのですが、
こういう奥まった部分だと丸ビットが届かないので、、、
ここは三角ビットが役に立ちます。
変換シャフトBを差し込んで、
ノズルHを仮組。すこしオーバースケールだけど
シルエット的にはこれくらいのほうがアクティブ感がありますね。
すべて仮組です。いろいろパーツを代えてみて
いちばん良いモノを選択します。
加工内容がきまったので、6個のファンネルすべてを加工。
マウント状態6個と、アクティベート状態6個が揃いました。
第3回製作風景です。
今回はノズル塗装です。
今回のオーダーでは、ノズルの色使いを
アニメ設定に合わせた配色にすることになりました。
塗装の乗りを考えると、キットのノズルを使うことも検討したのですが、
その場合でもノズル数が不足するので結局はメタルノズルを追加しなければ
なりません。それならば、全てのノズルをメタル製にしたほうが
統一感も出るし精度も上がるので、メタル製を塗装することで決定。
メタル製ノズルにメタルプライマーを塗布。
充分感想させたあと、プラ用ラッカー塗料で塗装します。
内側は黄色、外側はグレー。アニメ設定と同じ配色になりました。
エッジが効いているので、塗り分けも楽です。
ここから、フロントアーマーの製作です。
いつもはプラ材で創る裏側ですが、今回はポリパテを
充填して型抜きしました。
一段へこんだ面が、精確に創れます。
ノーマルとの比較です。
こう観ると、ノーマルの残念さ加減が、とても残念ですね。
プラ板やアルミ棒などをつかって、
精度を合わせていきます。
リアアーマーも、今回はすこしアレンジを買えました。
このダクト周辺の造形はけっこう残念な感じです。
ほとんど全ての面に変更を加えて、機能感を増しました。
甘い凹エッジは大きく解りやすくミゾ彫りします。
第4回製作風景です。
ファンネルで使うメタルパーツが決定しました。
小さい4つのノズルは、ノズルHにするかアポジ2mmにするか
迷いましたが、アポジ2mmに決定。
メインのノズル部分は、支持用の2mmロッドを通す必要が
あるので、 アポジ5mmを選択しました。
銃口は アポジ4mm と 面取りパイプH です。
マウント状態6基とアクティブ6基の合計12基のファンネル。
曲げ加工ができる透明ロッドで支持ができます。
前腕のパーツです。
丸いモールドはほぼ全て、メタルパーツに置きかえます。
大ミゾは悪くないのですが、
いつも通り彫り直ししています。
手の甲は設定ではフレーム色ですが、ここは赤にしたほうが
決まりますね。さらにボール1mmを埋め込んでいます。
腰まわり動力パイプのマウントです。
これから3mmの穴を開けます。
ミゾがある面にドリルを入れると穴が汚くなるばかりか
パーツ自体を破損することもあります。
そんな場合は、丸ビット3mmを使うと綺麗な穴を開けられます。
苦労なく、簡単に3mmの穴を開けることができました。
さらに丸ビット5mmで面取りをして、完成。
アポジ4mmがピッタリと固定できます。
おなじく、おヘソの部分のマウントにも3mmの穴あけ加工。
プラ材とメタルパーツの接着は、接着剤の正しい選択もさることながら
パーツ同志のフィッティングをしっかり考慮して接着面の確保と
応力の掛かり方をイメージしながら加工を行うと、しっかり固定できます。
オナカのメガ粒子砲です。中央にはアポジ4mmを装着。
さらにフチ薄加工します。
このような小さいパーツは、ランナーに付けたまま加工すると
精度よく仕上げることが出来ます。
頭部パーツはメクレがあるので整面。
アウトラインも流れが繋がるように修正しました。
裏側も軽くで良いのでフチ薄加工をすると精度がアップ。
あまり薄くすると強度が落ちるので注意です。
フェイスパーツもメクレが多くなってるので
全体をスポンジヤスリで修正します。
モノアイは切り落として、レンズ2.5mmゴールドを接着。
完成するとかなり奥になるのでほぼ見えなくなりますが
角度によってレンズがキラッと光ってくれるので、効果アリです。
腰回りの動力パイプはアポジ4mmです。
心線にはコアスプリング2mmを通しています。
首まわりの動力パイプはアポジ3mmを使用。
ここは1.2mmのハンダ線を使うことで
パイプの曲がりを固定できるようにしました。
キット付属ライフルは取り回しの不可能なデザインなので使わず、
デザインが似ているこのライフルを使います。
プラ材やメタルパーツでデコレートしました。
途中写真を撮ったはずなのですが、行方不明です^^;
上から、アポジ4mm、アポジ3mm、ソケットB2。
一番下のセンサーは、丸皿B-3.2mm と レンズ2.5mmゴールドの組合せ。
ライフル用のマニピュレータは人差し指が開きすぎなので
いったんカットします。
切断面の角度を調整して人差し指とトリガーのフィッティング。
ネジ2本によってしっかり固定します。
手首のボールジョイントは一度切り落として、、、
少し下になるように再接着。
ネジを通して強度も確保。
イイ感じにグリップするようになりました。
シールドのフチはBエッジが目立つので
荒いヤスリでエッジを落として、
細かいヤスリで表面を整えていきます。
今回はネオジオン紋章をメインにデザインしました。
アポジ2mm、ステンレスボール1mm&1.5mmなどで
ディテールアップ。
シールドのマウントラッチは棒ジョイントから
ボールジョイントに変更します。
形状も抜きも良好なトマホーク。
上下両端を開口、面取りしてメタルパーツを埋め込みます。
こちら側はクリアーパーツを差し込むので
開口部を整えて仕上げます。
クリアーパーツは黄色ですが、赤と黄色の色味が合わないので
グリーンに塗装。クリアーグリーンと蛍光グリーンのグラデーションです。
トマホークの刃の部分は、グリーン系ダークメタリックに
塗装しています。
足裏は定番の開口、メタルパーツ埋め込みです。
アポジ2mm、アポジ3mm、マルイチモールド4mm、丸皿B5mmなど。
スネのパーツをフチ薄加工。写真は省略しましたが全体的に
こういった加工をしています。
製作風景はこれにて完了です。ズラッと長いページではありますが最後までご覧頂きありがとうございました。
みなさまに、楽しい模型ライフを!