RMS-108 MARASAI
発売から少し時間が経ってしまいましたが、 MGマラサイです。元デザインの整合性か、キット化の制限なのか、自分の基準とは大きく離れていると感じました。なので自分の好みになるように軽く改造しました。
初めてのキットなので、まずは仮組から始めます。
パイロットフィギア。ディテールが良いです。
成形色が違うのは、そういう設計?成型色の誤差?いずれにしてもこの時点で「不安」を感じました。
ガンプラによくあるリブなのですが、この場所にあるのは機能が不明です。設定画を見るとここはスリット穴のようにも見えます。何か理由付けがあるかなと思って説明書を観たら、今回はコンセプトデザインが一枚も掲載されてないんですね。このキットにどれくらい気合いを入れて開発したのかなんとなく気配を感じてきます。
こういう小さいパーツは、ランナーごと小さくしながら切り取っていくとキレイに仕上がります。
元のデザインから、頭大きいですね。
ヒジの丸い部分のマッタリした曲面は、好きではないラインです。実際の機械部品でこういうラインは観たことがないから違和感を感じるんだと想います。
手の造形も、このスケールではサイズオーバーかな。だんだん、ノーマルで仕上げる気持ちは無くなり、改造することに意識が向いてきました。
腰の後ろのアーマーは全くホールドしません。設計ミスかな?
足のパネルの分割は、とても斬新です。このキットでは数少ない気に入った部分。
パイプの曲げ半径がキツイ。機械設計をやっていたから、こういう「最小曲げ半径」を超えてるのを見ると精神的に辛くなってしまう。フィクションなのは解ってるけど・・・
ライフル、相変わらずまったくホールドしません。スミマセン、文句ばかり出てしまいます・・・でも欠点を洗い出さないと改修点が絞れないから。
ディスプレイマウントがカッコイイ!マウントがこのキットで一番のお気に入り。
仮組完成しました。改修したい所は、腰の弱さ、足の短さ、腕のデザイン全体、腰回り、頭の小型化、動力パイプ、などなど、などなど。汚名挽回。
ここから改造に入ります。
後頭部のリブモールドを削り落とし。エアダクトの穴を追加、モノアイをディテールアップ、などなど。
前腕のカバーは、ジャンクパーツを加工して、イルカの身体のように流線型にしてみました。アウトラインが整ってキレイになったと思います。
マニピュレータは甲がやけに分厚いデザインで好みじゃないのでこれもジャンクパーツと交換。
ヒジのモールドが厚すぎるのがバランスを崩していたようなので、フレームから削り落とし。あとでメタルパーツでディテールアップします。
左肩のスパイク部分も全部交換。上腕の長さを調整。取り付け面とジョイント強度の確保のための加工をじっくり検討してます。
失敗を恐れず、場所によっては現場合わせで場所によってはシッカリ寸法を取って・・・
ピタッと合うように調整を重ねます。
だいたい完成しました。
塗装中。パーツ構成が変わったので、塗り分けもアレンジしました。
スパイクアーマーの取り付け変更。おもに裏側を加工。
ジョイントの採寸。ガンプラの定番サイズ、2.8mmです。
ボールジョイントを新設して、位置決めと組み立て安さを両立。
PPノズルBや丸皿モールドB5mm、7mm、などでディテールアップ。
左肩を大きくしたことで、頭が大きすぎるバランスがすこし改善したと想います。
腰も強度不足でまったく自立しないので、ベストな角度で固定。
腰の動力パイプは、前からやってみたかったメッシュにします。
キットのパーツは排除し、新規にパイプのマウントを作っています。
フンドシ部分、最初はキットを加工していましたが、後に全部とりかえることになります。
腰の後ろのアーマーは設計ミスなのか、まったくホールドしないのでネジで固定にしました。
ここから足の改修です。まず股間のジョイント周辺は完全に強度不足。ちゃんと立つことが出来ません。ここはベストな角度で固定しました。
ヒザ周り。あまりいじりすぎるのも良くないので、ここは簡単な調整で済ませました。
マラサイは装甲のスキマが多かったので、ノズルを追加してボリュームを増やしました。
足首にもメタルノズルを追加するため、取り付け基部などを加工。
足首から下は全部交換。ジョイントも作り直しました。
ノーマルとの比較。
このマラサイはEZ完成品として販売しようと想っています。興味ある方はメールください。ー>納入してくださる方が決定しました。ありがとうございます。
2020.04.26 改訂
みなさまに、楽しい模型ライフを!