なにはさておき、ナイチンゲールがキット化されただけで「よく出してくれた」と嬉しく思います。小説だけの映像化されていないマイナーな機体で、20年以上もキット化は諦めていましたから。正直言ってキットの内容は辛いですが、それでも出してくれただけでも良かったと想います。


わかりにくい説明書。初心者に判りやすいように創って欲しいですね。

キットを組み立てながらメモを書き込み、同時に不要な情報をホワイトで消します。結果的に本当に必用な情報はこれくらいです。

ポリキャップは新規金型、ジョイント方法もモノシャフトでシンプルなモノになりました。関節の強度が上がり、とてもイイと思います。

ボールジョイントよりもモノシャフト軸の方が強度が取れるし耐久性も良いですね。

大味ですが、ムダがないぶん改造はしやすそう。


蛇腹関節は個人的に好きではないです。普通のムーバブルフレームに改造しようと想います。

モノシャフトポリキャップは、ラチェット機能と可動範囲制限機能が付いてます。新しい工夫があるのは良いことです。でもあまり役に立ってないかな?製作時は削り落とします。


ノズルAがちょうど良さそう。

基本のデザインラインはサザビーと同じです。

モノアイは丸皿3.2mmとレンズ2.5mmが合うでしょう。
頭部のデザインは良いですね。パーツ分割もいいですね。


頭の位置が高すぎるかな。

胴体を含めたフレームパーツは、一発抜きのモナカ合わせがほとんどです。可動を入れ過ぎてグニャグニャポロポロになるより、この方がイイですね。構造がシンプルな箱なので、改造もしやすいです。

シンプルな肩のジョイント。

このパーツは良く出来ています。


マイナスリベットに置きかえたら映えしますね。

胴体の流線型も、良くできています。バリや面の乱れが酷いけど、ベースとなるアウトラインはとても良くできてます。

もしMG品質でキットを創ったら、たぶん2万円3万円になってしまいそう。それよりは安価・低品質に割り切ったキットです。イイ判断だと想います。

動力パイプもメタルに置きかえれば、重量感が出そう。

ここは一発抜きです、すごい!

でも適度に分割したほうがコストと品質と梱包のバランスがよさそうだけど、どうなんだろう?一発抜きが得意な金型屋さんとかを使い分けるんだろうか。



他のキットだとタンクがグラグラになりがちですが、このキットはタンクにダボ穴が開いててフレームとシッカリ組み合わせられる。これはいいですね。

タンクは「ポロポロ外れる可動式」じゃない、まったく可動しない固定仕様。ただしちょっと硬すぎるのでバラシをするときは注意。


3本のタンクも固定仕様。いいですね。イイ判断です。


下半身はもうちょっとボリュームあってもいいかな。

塗り分けが難しいダクトも、イイ分割になってます。

無塗装でこのカラーリング。イイですね。

隠し腕はなんと一発抜き。見えない部分はこれでイイと思います。でもココも分割したほうがCP良いのでは?あと、そもそも隠し腕の設定ってありましたっけ?無いならないで、コストダウンしてもよかったのでは?まま、オマケ要素ですね。



色分けノズルがたくさんついてます、しかしスペースが広大なので間延びしてますね。もっとビッシリ増設したら見栄えしそう。

意味が解らないアンダーゲート。精度が悪いので表面も側面もめくれちゃってて、結局2面のヤスリガケが必要になる。デメリットしかないです。

同じく、表面側面に跡がついてしまうアンダーゲート。なんのために?

モナカ割りの武器。40年前のプラモデルのようです。

デザインも設計も金型も離型剤も、おもいきりローコストです。でも現代でここまで精度が悪い金型が新規に作られるっていうことがあるのでしょうか?別キットの金型の流用かな?


設定画の迫力をつけるための魚眼パースを、そのまま立体化したような感じがします。

しかし完成すると圧倒的な存在感。ディスプレイする場所の確保が難しい。ザクやジムみたいに10機作って並べるとかしないですもんね。販売数を考えると、キット化しにくいのも分かります。

ぜひ改造・塗装して観てみたい。

ほぼ同時期に販売されたMGハイニューガンダムVer.Kaと。
このナイチンゲールは2014年最新キットにしてはローコストのキットですが、実際に組み立ててみると、諸般の事情がたくさんあってキット化の難しい機体だと言うことが分かりました。なので出してくれただけでも感謝です。RE/100シリーズはぜひ続けてほしいです。
2019.05.30 半分改訂
みなさまに、楽しい模型ライフを!