MGジム改 ジムType-C 高機動型

作品番号 S08

久しぶり、2年ぶりくらいのMGジムType-Cの制作です。MGガンダムVer.Kaとのニコイチ制作です。センチネル&GFFのイメージで仕上げました。

 

 

暗記するくらい作ったキットですが、久々なので予備キットを仮組みしてカンを取り戻します。

センチネル風に頭を低くアゴを引けるようにします。以前はボールジョイントの移設で行ってましたが、今回はマウントごと移動+ジョイント新造です。

首周りはガンダムのモノ(黄色)を使用。首マウント移動に合わせて切り欠きを行います。

位置決めにはネジを使います。

ジョイントはぷらもぷらすの4mmジョイントを使用。精度が高いので気持ち良くきまります。

センチネル風にアゴを小型化。

左がノーマル、右が加工後。襟足の位置で移動量が分かります。

基礎工作の一例。スナップフィットはキツメになっててプラに負担がかかるし、さいあくピッタリはまらないので適切な強度になるようにドリルやリーマで調整します。

基礎工作の一例。キットは様々な理由でディテールが甘くなってます。修正する場合もあり、写真のように面構成を根本から変えることもあります。

左ノーマル、右が改修後。面構成が変わりました。

 

コクピットハッチは微妙に違いがあります。が、どっちがいいかわからないので両方作ってみて良い方を採用します。

 

スリッパはVer.Kaの一番の記号ですね。デザイン的には統一でも良いと思いますが、選択肢が増えるのも良いです。

 

もちろん一番Ver.Kaっぽいスリッパを使います。写真の左側を採用。

 

 

底面はパーツを前後に分割。

 

基礎工作の一例。「バンダイエッジ」と言われるC面の処理。これを全身に行います。

 

基礎工作の一例。合わせ面が荒れてます。

 

接着する面も凸凹を極力無くしてから接着したほうがキレイに仕上がります。

 

こういう見えない部分も。これは押出ピン跡。これも整面します。

 

注意事項・反省点・次回改善案などを説明書に書き込む。ほんとうに小さな事の積み重ねです。でもこういたノウハウも時間とともに変化します、なぜかというと・・・

 

同じ型番のポリキャップでも、ロットによって違いがあります。ランナーが丸直接なのが新型。ランナーが丸+ゲートが旧型。「ゆるい・きつい」が改善されてたりするので、同じキットでも毎回チェックが必要です。

 

以前から「ここのキャップは落ち着きが悪いな」と思っていた部分が改善されたようです。左が新型で穴が抜けてる。右が旧型。

 

上半身をボールジョイント一発で支えるのは機能的にもムリがあるし初心者がよく失敗する部分でもあるので、そろそろ根本的に改善してほしいですね。僕はベストな角度で固定します。

 

基礎工作の一例。今回はセンチネルなので、いつもよりキツメの面だしエッジ出しをしてます。

 

ヤスリがけは時間をかけるほど乱れていくので、できるだけ短時間で集中して行うのが良いです。

 

C面が3つ集まるのはNGです。どうしても3つになってしまう時はどれかをRにするか、チャムファーでなく一面にするか。または面取りナシにするか。いちおう機械的な定理もあるのですが、この辺はセンスにもよりますね。

 

ガンダムとジムの比較。台形モールドが細長いジムの方を採用します。

 

台形モールドの強化。さらに台形上面の角度を少しゆるくしてます。

 

一度目のサフを吹いて、ここからまた微調整。

 

手首の部分の加工。これはやり過ぎてしまったので、このあともう一度作り直します。

 

スジボリ強化。

 

各所にスリット加工など。

 

マウントは3つなのにキットにはサーベル2本しかない。そんなわけもあって自作したサーベル。ちなみにビームパーツもピッタリ装着できます。

 

ここのマウントは、キットサーベルでもキツイです。4.2mのドリルでモンでやるとぴったりになります。

 

ランドセルのサーベルマウント。ヒケの強いパーツなので全体的にヤスリして、丸ビット6mmで面取り。

 

キットのマズルは「おでんのちくわ」みたいにデロデロなので、自作のアルミマズルに。

 

ビームスプレーガンはキットのままでも非常に良い雰囲気。マズルもキレイだし。でもやっぱりちゃんと握れないので、ネジにて固定。こういう固定する場合、ちゃんと前腕との位置関係を確認してから。写真では手首の取り付け角を少し下向きになるように調整してあります。

 

デザインとは何か?ガンプラの進化とはなんなのか?いろいろ考えさせられるデザインです。銃単体でディスプレイするのが良いと思いましたので、手首は外せるようにしました。

 

シリンダーはアルミシャフトに。1.7mm変換シャフトはこのキットのためだけに作ったので直径サイズピッタリです。

 

 

股関節の後ろ側を切り欠いて、カトキ立ちできるようにします。

 

時々仮組みして、バランスや可動域をチェックします。

 

こういう小さい部品は、ランナーに付いたまま加工すると精度が保てます。

 

 

 


 

頭部はパテや塗装など数回の乾燥時間がかかるため、一番最初に工作を始めても一番最後に完成になります。

 

左が完成品本番用のフレーム、右は塗装用に加工した塗装専用フレームです。大きいパーツをしっかり保持する。パーツ同士の色のつながりを良くする。などメリット多数。手間も費用もかかりますが、仕上げの精度はグンとあがります。

 

塗装の持ち手が作りにくいパーツも、無理なくしっかり保持。

 

自前のパーツもバリエーションが増えて、ディテールアップ箇所も以前のジムよりだいぶ増えました。

 

このジムとガンダムVer.Kaは、上腕とヒジのクリアランスが致命的にキツいです。塗膜の厚さによっては組めない・もしくはパーツ破損します。関節穴は4mmと6.2mmでリーミング。上腕差し込みも0.2mmくらい削って調整します。クリアランス部分は塗料がつかないようにマスキング。完成後には全く判別が出来なくなりますが、かなりの加工と経験の要る部分です。

 

ヒザもちょっとキツイです。キツイだけなら良いのですが、カジッてしまうと可動も修理も極端に難しくなるのでのちのメンテも考えて調整しておくべき箇所です。

 

アンテナはロングアポジ1.5mmで基部を作りました。

 

シールドマウントはボールジョイントに変更。そのままだと硬いので、ヤスって調整しました。

 

クリアパーツの塗装は、必ず足付けを行いましょう。

 

首の位置ですが、さらに調整したものをもう一個作りました。

 

 

 


 

高機動型ランドセルの制作

まずは仮組み。いっけんシンプルですが、けっこう改修が必要でしたので順を追って説明します。

 

まずマウント形状が合いませんでした。できればノーマルとの交換式にしたいのですが、パーツの肉厚が非常に少なくこの時点では交換式にできるかどうかわかりませんでした。

 

少しでも接触面積&強度を多くするために最小限の加工、ギリギリピッタリで加工していきます。

 

取り付け強度を増すためにブラケットを追加。縦幅は下ピンとぴったりになるように。

 

横幅はランドセルとピッタリ支持できるように。

 

本体背中ピンと干渉する部分。

 

最小限の削りで。

 

ネジ頭を逃がすミゾ加工。

 

位置決めのためのシャフトは貫通式に。

 

機械式結合でしっかり取り付けられるようになりました。またノーマルとの交換式も可能に出来ました。

 

いったん洗浄して、本番本体との接合チェック。OKです。組み立てとマウントが終わりましたので、ここからディテール系の加工です。

 

ラジアルマウント2つ、中心穴がずれておりました。修正は難しいので、、、

 

ラジアルマウントは削り落とし、プラバンで高さの調整と補強。

 

写真ではわかりませんが、白いマウント部分は少し下向きに傾斜してます。そこに大きめのノズルを設置するために、、、

 

矢印の部分を少し削ります。

 

ディテールの情報量も増えて一石二鳥。

 

上面左右のラジアルマウントも中心精度が悪かったので、同じく削り落とし。

 

マウント位置もすこし奥まった位置に調整しました。

 

機械的に苦しい面構成で、時間をかけても面のつながりが取れないデザインなので、

 

面構成をすこしアレンジしました。

 

ダクト・モールドは掘り込んで別部品にて。

 

一回目のサフ吹きです。難しい加工は終わり、あとは完成までストレートです。

 

 


  

 

 

 

ランドセルは換装式になりました。

 

高機動型ランドセルの下面にはノズル状モールドがありましたがどうみてもフンドシに直撃してしまうので、リベットモールドに置き換えました。

 

 

「MGジムType-C」は、ガンプラの基礎が解りやすく盛り込まれていてさらに応用改造のベースとしても使いやすく、初心者の方にオススメです。

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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