MGジム改 ジムType-C
メンテナンスハッチ・オープン

作品番号 S37

 

「ハウトゥ・ビルド・ガンダム2」の表紙の洗礼を受けて以来、幾度も「ハッチオープン」を作ろうとしましたが、高すぎる理想やメンタルの弱さから完成に至ったことがありませんでした。今回は「とにかく絶対に(今年中に)完成させる」を目標に、でもやっぱりイロイロ盛り込みたくなるのを頑張って抑えて、無事に完成させることができました。

精神論になりますが「細部はあきらめる」っていうのも非常に大切な技術だということに今回気が付きました。どんなに理想や技術があっても、やはり完成させないとステージに立つことも出来ないですからね。ほかにも書きたいことがたくさんあるのですが、長くなってしまいますので・・・

製作期間が長いため途中保留期間もあったりして工作の統一感に多少のブレもありますが、そういった思い出要素も含めて、やっと数十年の想いに一段落つきました。

 

 

 

ここから制作風景です

 

 

ハッチのヒンジに当たる部分です。場所により数種類x数百個作りました。

 

首のマウントを後方に4mm移動。ボールジョイントを自社製に変更。ヘッド内フレームの調整。などによってセンチネル風アギ引きができるようになりました。

 

左がノーマル。右はヒジの関節を加工して、カトキハジメ独特の上腕・前腕のアウトラインを再現しました。

 

肩パカ。 内部メカをもっと作り込みたかったですが、ぐっとガマン。

 

肘関節のデザインが曖昧なので大幅に修正して、センチネル風ブロック状にしました。ヒジの内側に小さいハッチオープンを追加。

上腕は全部の面取りをゴッソリと削り落としてシャープなラインに。そしてスジボリ追加。

 

手首フレームの後ハメ加工です。もともとの強度が弱い設計なので、マウントに1.15mmのブラケットを追加。塗装後に後ハメしてネジで固定できるようにしました。

 

最初はジムの平らなアーマーで作ったのですが、どうしてもバランスが合わなかったので、フロントだけガンダムVer.Kaからヘリウムコアを移植しました。

リアにヘリウムコアは合ったほうが良いかどうかかなり悩んで、ナシにしました。こういうのは実際に組み立ててみないと解らないバランス感です。

 

腰回り。それぞれ何らかの改造をおこなっています。全部書くと長くなってしまうので、思い切って省略します。

 

グラグラの弱い腰関節。ポリキャップもボールジョイントも取り払って、ブラケットで前傾角度をつけてネジにて固定。

 

ランドセルはMGガンダムVer.Kaの物を使用。
ランドセルはカバーごとオープンする感じに仕上げました。
サーベルはアルミ製。
ノズルは定番のPPノズルCです。
マルイチ2個は、丸皿モールド6mmとマイナスリベット5mm。

 

なお今回、武器とシールドは制作していません。せっかくのハッチオープンが見えなくなってしまうので。

 

スリッパはMGガンダムVer.Kaから移植。
ポリキャップは6.2mmドリルでモムといい感じになります。
メンテナンスモードということで、足裏とディスプレイベースを固定します。

 

スジボリ強化・モールドの追加・メタルパーツ埋め込み・アウトラインの修正など、全身に行ってます。


保管も通常の数倍の気をつかいます。

 

完成後もやはり「ココはアレすればよかった」って考えてしまう部分もありますが、まずは満足しています。また機会があったら、さらに踏み込んだハッチオープンを作りたいです。

それから、長い模型ライフを続けてこられたのは、みなさんからのオーダー製作、リクエストや感想などに支えられた事が大きかったです。感謝しています。ありがとうございます。

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

みなさまに、楽しい模型ライフを!