バスター・ブリッツに続き、デュエルガンダム・アサルトシュラウドを制作しました。
●全体の仕上げイメージ
・アサルトシュラウド状態での仕上がりを最優先するために、デュエル形態への移行はオミットしました。
・同系列のブリッツやバスターに比べて、アサルトシュラウドはカラーコントラストが少し弱めのデザインです。インパクトを加えるため、全身に赤いロッド状のモールドを追加したのが、一番のアレンジポイントになりました。
●なお、基本工作や細かい改造は説明を省略しています。
・工作箇所の念入りな検討
・過去の失敗と対策の蓄積
・プラ板工作の図面引き
・超音波洗浄
・自作のメタルパーツ取り付け
・関節強度調整
・ポリキャップ装着穴の面取り
・スナップフィットの調整
・ポロポロ・ギシギシの予防
・できるだけ接着剤よりネジ固定を優先
・発色良く経年耐久性の強い塗料を使用
・指紋・ホコリ・湿気など万全の保管対策
などなど。
同時期に作ったバスター&ブリッツと共通の「X100フレーム」。これまでの制作で得た工作ポイントをメモしてありますので、制作はスムーズにいきました。キットはいつもどおり2つ用意し、一つは素組&部品取り、一つを本番制作にします。
まずはデュエル形態で仮組み。アサルトシュラウド装備が前提のせいか、フレーム露出の多いスケルトンなデザインになってます。
アサルトシュラウド仮組み。脱着するギミックは面白いですが、完成品としては強度がまったく足りず、グラグラ・ポロポロです。やはり固定で仕上げるのがベストと感じます。
それではこれから本番制作です。
センサーのグリーンは、整面・足付け・下地色塗装・センサーグリーンEX29塗装・エナメルでクマドリ・トップコートの手順で行いました。
バルカンにはPPアポジ1.5mmを装着。アンテナシャープ化、ホホとアゴのバリ除去、おでこ青パーツの隙間が出来る不具合を修正、塗り分け色の追加、などなど。
美しいS立ポーズにするため仮組みを繰り返した結果、腹部ジョイントを前傾13度にすることで落ち着きました。また腹部周辺の可動は完全に強度不足なので、ネジ&接着剤で強固に固定。
腰のジョイントも強度不足で自立ができません。キットのジョイントを切り取り、プラ板でブラケットを制作。腹部と股間が適切な位置関係になるように修正しました。
キット通りの装着だとパネル同士に隙間ができてしまうので、パネルだけを先に組み合わせた状態で固定。パネルASSYになったものを本体に装着する手順にしました。パネル装着はネジを使用したので適正位置にしっかり固定されます。胸上面のオレンジパネルは、すき間を調整したあとプラ板を挟んで高さ方向にボリュームアップ。
完成後に見えなくなる部分については、強度確保を最優先とするポリシーで制作しています。強度が必要ない部分は、ディテールアップなどを行っています。
デザイン的に情報量が少ない腕部は、スジボリ・ディテール・塗り分けなどを追加しています。アーム部は特にパーツ保持が弱いので、固定補強が必須です。
全身にあるロッド状のモールドを、レッドロッド+メタルパイプに変更しました。
まずは既存のロッドを切り飛ばし、太さと長さを合わせたレッドロッドを作成、ロッド両端にメタルパイプを取り付けて、本体に装着しています。
ロッド取り付けにあたって本体パーツのスペースが足りない場合などは、深く切り開いてからプラ板で裏打ちなどして強度を上げる対策をしています。
左肩ミサイルポッドのハッチは塗り分けラインを追加。
●スナップフィット調整について
スナップフィットはパーツに無理なテンションをかけているため、そのままだと完成後にパーツが歪んだり隙間ができたりします。ほぼすべてのダボ穴にMKカットかリーミングを行って、スナップフィットを調整します。またソールパーツやシールドなどスナップフィットが3重になってる場合は、特に念入りに調整を行います。
なお一般的には「ピンをカットする」が流通していますが、ピンをカットすると強度不足や位置ズレなど、仕上がりに悪影響が多いので、ピンカットは行いません。手間は何倍もかかりますが、丁寧にダボ穴加工を行っています。
スペース的にギリギリでしたので、プラ板で幅増ししてからレッドロッド取り付け。
マイナスリベット&丸皿モールドの組み合わせは、全身に取り付けています。
このようなスジボリ追加・塗り分け色の追加・メタルパーツの取り付けなどを全身に行いました。
バックパックは少々無理な換装をしているためか、フレームや外装パネルに不合理が多くなっています。過干渉の調整、取付強度改善、カラーリング変更など、問題点を一つ一つ解決しています。
「350mmレールバズーカ・ゲイボルグ」の制作です。円筒タンク部分は二分割モナカ割りでディテールが甘く、ヤスリも塗装もやりにくい。なのでタンク部分を切り離し、旋盤加工で真円を出しました。塗装もしやすくなり、メタルディテールも追加できるようになりました。
銃口はアポジモーターパイプとマイナスリベットに置換。ともにステンレス製で重厚感があります。
砲身ジャケットからチラ見するマズルは、キットのデザインのまま加工&塗装。しかしどうしても仕上がりに違和感があり、その原因が解らなくてだいぶ悩んだのですが、寸法を測ったところマズルの軸位置が構造的にズレているのが原因のようでした。いろいろな改善案を検討した結果、今回はマズルカバーを付けた感じにアレンジしました。
だいぶ時間がかかりましたが、良い感じにアレンジできました。
「175mmグレネードランチャー装備・57mm高エネルギービームライフル」。キットの状態が良かったので、細かな修正とカラーアレンジを追加。スコープ先端にレンズを埋め込み。
右肩に装備される「115mmレールガン シヴァ」。センサーの後ハメ化やディテールの修正など基本的な工作を行いまいした。
シールドは肉抜き穴埋め、メタルパーツ追加など。
アサルトシュラウド、完成しました♪
おまけ
もし良かったら
S21 バスターガンダム
S24 ブリッツガンダム
も見てみてください。
最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。
みなさまに、楽しい模型ライフを!