MG フリーダムガンダム Ver.2.0

作品番号 T18

 

H県Y様から制作のご依頼をいただいた、MGフリーダムガンダムVer.2.0が完成しました。

僕が個人的に作る場合は立ちポーズ優先で作ることが多いのですが、今回はオーダーにより、空中でアクションポーズを取った状態でディスプレイすることを優先して作りました。そのため全ての可動を残してあります。機体の性質や劇中でのイメージから、SEED系はこのポーズが似合っていますね。

 

↑写真クリックで大きい写真が見られます。

 

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ここから制作風景です

 

完成品を制作する場合、キットは必ず2個か3個買っています。最初の1個は仮組したり失敗したりして、制作の段取りをメモします。仮組みをしたときの記録はこちらです。なお今回は非常に出来の良いキットだったので、キット2個で間に合いました。

 

奥が仮組み、手前が今回の本番制作です。つねにノーマルと比べながら制作します。

 

頭部はパーツ分割もディテールも良好です。バルカンはPPアポジ1.5mmがピッタリでした。

 

耳の後ろ下あたりにバリ、小さいけど目立つので処理が必要です。小さい部品はランナーに付けたまま加工・塗装するときれいに仕上がります。クリアーパーツは樹脂が固くバリができやすいので、必ずヤスリで整面&足付けをします。

 

ツインアイの周りの黒と、鼻スリット奥は筆塗りになります。センサー類をクリアパーツにするなら電飾の組み込みも設計に入れないとあまり意味がない気がします。それならバルバトスのように色分けにしてくれたほうが、初心者も塗装派も嬉しいと思います。

 

PPアポジ1.5mmはガンプラに合わせて設計したので、無加工でハメ込むだけで装着できます。もし緩かったら瞬間接着剤の点付けでOK。

 

ヒケ、バリ、曖昧なモールドの調整、逆エッジ処理など。ほぼ全身に行ってます。

 

ある程度ヤスリがけが終わったら、中性洗剤で脱脂、超音波洗浄を行います。

 

ガンプラの弱点である強度の足りない腰はいつもは固定にしますが、今回はディスプレイベースに吊るすので可動を生かして制作。

 

ベクターノズルの奥のモールドが曖昧だったので、アフターパーツを埋め込みました。左下と右が装着後なのですが、写真ではほとんど見なくなってしまいました。

 

最新キットでも酷いバリがありますね。このキットはヒジの上下がスライド伸縮するギミックがあります。今回は固定にせずギミックを生かしました。

 

股間にも独特なギミックがあります。これがあることで180度の股割りができるようになってるようです。ここもギミックを残しました。

 

その他の腰回りは、基本的な構成です。固すぎず緩すぎずに調整します。

 

可動と強度が難しいデザイン。制限の多い部分ですが、このキットはよく出来てます。このビームガンを畳むとき、下の写真の角度でのみ畳めます。違う角度だと畳むことが出来ない設計になってます。目印やラチェットが無いので、写真を参考にしてください。

 

モールドやスリットはシャープでキレイに抜けてます。

 

足部は、太もものスライド連動以外は、シンプルな構成です。

 

足首のパーツ構成は他のMGキットとは違う構成になってます。

 

中性洗剤脱脂&超音波洗浄。パーツ数の多いキットの場合、足だけ・手だけなど部位ごとに進めていくと仕上がりの精度があがります。

 

太もものスライドでつかう軸が少し固いようなので、ドリルでリーミングします。丸モールドはステンレスボールやPPアポジ、マイナスリベットなどでディテールアップ。

 

 

ときどき仮組みしてカラーバランス、デカールの位置、メタルパーツの配置などを確認します。あまり均等でも、より過ぎててもダメです。

 

バインダーはパーツ構成も強度的にも良く出来てます。ただ、似たようなパーツが多いので向きや表裏を間違わないように段取りを把握するのが大切です。

 

唯一、左下の黒と青のパーツの取付が非常に難しく、正常にハメてもポロッと取れてしまいます。事前にすり合わせをキッチリ行ってから、最終的には接着剤で固定するのがベストです。ただしココは可動する部分なので、接着剤をつける場所は正確に把握する必要があります。

それから、今回はオーダーにより青系の彩度・明度を少し落としています。青系はカメラにとって敏感な色で、環境光やちょっとした角度によって色味がバラバラに写っってしまっています。完成写真を撮るときに、できるだけ現物に近くなるように撮ってます。

 

シールドも無難なパーツ構成。ほぼ塗り分けは必要ありません。

 

ただし裏側のグレーはマスキングやエナメルを使った塗り分けになりました。PPアポジ、ボール、マイナスリベットでディテールアップ。もともとの情報量が多いので、デカールは少なめにしました。

 

ライフルもベーシックなパーツ構成です。厚みのボリュームも良好。

 

センサー部に丸皿3.7mmとレンズ3mmを装着。

 

塗装が終わったパーツはタオルの上に寝かせて、ホコリよけカバーをかけて保管。

 

時期的に雨や強風が続き塗装が出来ない日が多く、少し遅れてしまいましたが、納期に余裕を持っていただいたお陰で助かりました。無事、完成しました。気に入っていただけると嬉しいです。

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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