W様から製作依頼をいただきました、1/100 フルメカニクス ガンダムバエルが完成しました。









鉄錆と泥と流血の匂いのするオルフェンズの中で、このバエルは純白象徴のイメージで仕上げました。

いつもどおりキットを複数用意します。1つ目は素組ノーマル基準用・2つ目は本制作。改造などで必要になれば3つ目を使用する段取りです。

ディテールや抜きの制度はとても良いです。平均的なMGと比べても、少し上回っています。

武器もモナカ割りじゃなく、しかも引けやパーティングラインの少ない良好な成形。


仮組みが終わりました。とても良いキットでした。フレームが細いので改造するパーツの強度に気を使うのがポイントになりそうです。これから本制作に入ります。

ツインアイが別パーツになっていて、塗装でも無塗装でもいい感じ。このパーツ分割はぜひMGでも採用して欲しいです。そしてツインアイが見えないほど眼が小さくなっている先鋭的なデザイン。こういう基本を外してくる感じはけっこう好きです。

スジボリの彫り直し、バリ取り、整面など。バエルは全体的に複雑な3次元曲面で構成されているので、その曲面を崩さないように慎重にヤスリがけを行いました。

肩から腕の制作です。

全身に配置されている露出シリンダーはメタルパーツなどで作り変えました。なおほとんどのシリンダーは固定式なので見栄え重視で仕上げました。


フレームパーツの塗り分け、首のシリンダーとパイプをメタルパーツ化。

肩(鎖骨)のシリンダーをメタルパーツに置き換えています。このシリンダーは末端がないデザインなので、オイルダンバーのリザーブタンク的な感じで仕上げました。

背骨の裏側のパイプも面取りパイプJなどを使ってメタル化。

背中のパイプ類は一体成型などの簡易モールドなものなので、ぜんぶ切り取り。ブラケットやメタルパーツで新規に作り直しました。

腹筋のシリンダーは、腰の動きに連動可動するように仕上げました。

カラー分割が素晴らしいです。より精度を上げるためには調整が必要です。

青いパーツはディテールとフレームが兼用の一体成形ですが、そのままだとハメ合い精度がイマイチ悪いです。ディテール2つとフレームに切り離して、それぞれ別々に加工できるようにしました。

詳細は省略していますが、全身にメタルパーツを配置しています。ただし今回はメカ感よりも清潔感を出すために、メタルパーツは可動部や動力部などに限定しました。

上半身はほぼ完成しました。

脚部の制作です。いつもは足関節は固定にすることが多いのですが、今回はディスプレイベースで浮かすことをメインにするので可動を残しました。

やはり簡易ディテールで表現されているパイプやシリンダーを、メタルパーツなどを使って新規に作り直し。

アキレス腱のシリンダーも同様に新規作り直し。

全体的にフレームが細いので、部品の配置や強度を確保するのに苦労しましたが、軸に金属を使うなどして対処することができました。

説明書のとおり「アクションベースのパーツ8」を使ったら、小さくて入りませんでした。パーツ9の上部をカットするのがサイズ的にはちょうどいいです。

ただし羽を広げると不安定になるので、ディスプレイベースのブラケットをネジ止めしました。ネジを外せばブラケットも取り外しできます。

サーベルマウントは大雑把な抜きだったので、甘いディテールを落として全体的に整面し、新規ディテールを追加しました。

サーベルは清潔感がでるように淡いイエローで塗装。

イメージ通り完成しました♪
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