NG様から製作依頼をいただいおておりました、MGディープストライカーが完成しました。
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|完成写真|ヘッド|アーム|ボディ|ブースターユニット|主砲|左上レドーム|スマートガン|その他|オプション|
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2018年に販売されたこのMG ディープストライカーは、2002年頃販売のMG Sガンダム&Ex-Sガンダムのフレームがベースになっています。僕はディープストライカー及びSガン・Ex-Sを含めると過去に10機以上作った経験があり、改造点や注意事項はすべてメモしてあります。今回はその経験を生かしての制作なので、Sガン&Ex-Sとの比較が多数出てきますことを最初にご了承ください。
また今回はEZ制作なのでポイントを抑えつつ手際よく制作、そして最新パーツ&最新デカールを使用して仕上げました。
頭部はほぼ新規パーツです。前後に長いアウトラインでよりセンチネルらしくなり、さらにディテール等が数段良くなりました。特にEx-Sではポリバーツだったアンテナが、DPSTではプラになったのは非常に助かりました。
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Ex-Sと同じと思って組み立てたら可動がキツく違和感があった。念の為バラしてみたら、関節可動域制限のストッパーが追加されていました。全体を仮組みしたときにはストッパーの必要性は特に感じませんでしたので、ストッパーなしでも良いかなと感じ。もう少し制作が進んでから判断したいと思います。
肩ブロックのフレームは、ほぼEx-Sと共通。もともと変形用の構成のためグラつきが発生します。今回は変形は必要ないのでネジを使用してしっかり固定。また簡易ではあるけどスライド機構が追加されていて素晴らしいです。可動が少々渋いのでクリアランスを調整しました。
左腕のマルチセンサー。MGにしてはパーツ精度がいまいち悪いので、面取りやクリアランス調整など処理。
左肩からマルチセンサーユニット。
右肩と右腕。
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ボディ。フレームはほぼEx-Sと共通です。コアファイターが簡易になっているのは、強度を増すためには良い判断だと思いました。完成後はほとんど見えなくなりますが、塗り分けを増やすなどして情報量を増やしました。
このボディを基部にして重量級のパーツが沢山装着されるので、強度をしっかり確保することを考慮しました。例えば「各パーツを塗装してから接着」だと接着強度が落ちますので「接着してから塗装」にすることでより強度をアップさせています。そのため襟などいくつかのパーツは後ハメできるように加工をしました。
なお制作に集中すると写真を撮るのを忘れてしまいます、ボディの途中写真がほとんどありませんでした。
腰回りは変形用のパーツ構成になっているため、グラグラで落ち着きません。なのでネジで固定します。ネジを打つスペースが足りなかったり強度が足りない部分は、プラ材からブラケットを作って固定するようにしました。安心のガチガチ仕上げです。
腰に回転機構があるのですが、ディープストライカーではデザイン的に不必要。また不用意に回転してしまうと各ブロックの干渉・破損につながるので、しっかり固定にします。しかしセンター位置決めをする基準点とネジを打つスペースが無かったので、固定用のブラケットを試作しているところです。
アディショナルユニットの装着は最低限の強度はあるのですが、組み立ての順番が良くないせいで制作手順が非常に面倒になってます。なので一部ダボカットや後ハメにして、ネジで固定できるようにしました。
アディショナルユニットの先端にあるIフィールドジェネレータ。キットのディテールは過度にシンプル化されています。カバー方式かベーン形式か迷いましたが、今回はカバー方式にしました。
ランディングギアはシャフトをアルミ製に交換、シャフトやリンケージを加工、肉抜き穴の開け直しと面取り、ヒンジ類をメタルパーツに交換、などなど。工作量が多かったのと、採寸加工を間違えるとパーツを破損してしまうので、けっこう神経を使った部分です。
ランディングギア、最初は純白に塗ったのですが、メリハリが悪かったのでアイスグレーに塗り直しました。
テールスタビライザーは新規金型です。特に問題がなかったのもあって、写真を撮るのも忘れるくらいスムーズに完成しました。スタビから主砲に行くエネルギーチューブは、キットのものは細くて質も悪く使えそうもないので、太めのメッシュラインを塗装して装着。またスタビ中央のセンサーはプラ板を切り出して、青でグラデーション塗装してます。
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ブースターユニットは重量級でありながら各部強度が全く足りてないので、ネジによる固定を多用しました。接着剤ではなくネジを使うのは、製作中の仮組みや完成後の分解メンテができるようにするためです。
左上はきつすぎる可動部をリーマーで調整。左下はブースターの角度を確実に固定するためにプラ材で新造したブラケット。右上は接着剤をつける部分にマーキング。右下は赤い部分が干渉するのでカットします。
プロペラントタンク。キットのままだと完成後は取り外しができなくなります。制作のしやすさ・納品時の郵送・ディスプレイの利便性などを考えて、取り外し式にしました。
左右のタンクはディスプレイベースから出っ張るので、うっかり引っ掛けてしまうかもしれません。そこでネオジム磁石での取り外し式にしました。こうすれば万が一引っ掛けてもマグネットが外れるだけで、本体へのダメージが行かないようになります。もちろん磁力の強い磁石を使いましたので、接続保持は十分しっかりしています。
中央の2本のタンクは、キットのマウントを加工して差し込み式にしました。またタンクはモナカ割りなので、加工や塗装の精度を良くするためにパーツカットしました。
ブースターユニットの偏向プレート。全部で10枚x6色の塗装があり時間がかかるので、早めに着手しました。
キットのダンパーシャフトは径が細くメッキが荒いので、太いアルミシャフトに変更。同時にシリンダーも一回り太いものを新造しました。
キットは可動になっていますが、あまり意味がないのでベストな角度で固定しました。
フレームや構造が決まったら、ヤスリやディテールを整えて、塗装に入ります。ペールグリーンメタリックは気に入っている色なのですが、写真だと微妙な色合いが撮れないのが残念です。
メタルパーツ取り付け。
ブースターユニット&コンフォーマルパックの塗装が終わりました。このあとデカール・トップコート・メタルパーツ取り付けです。
大型ノズルはメタリックとグレーなどで塗り分け。内部にノズルスカートを複数設置するようにしました。
完成後はほぼ見えなくなるブースター内側です。
インプロブド・ビーム・キャノン。マウントの後ハメ加工、銃口とブチ穴のメタル化加工、接着、合わせ目消し、と基本的な工作を行っています。
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メインキャノン。甘いディテールの作り直し、メタルパーツ化のための穿孔など、ボリュームの多い部分です。また大胆な一発抜きなので、塗装で塗り分けをすることを考慮しながら加工を進めています。
キャノン後端のシャフトは、キットのままだと芯が出ていないようです。芯の調整のために赤いパーツを切り離し左右独立で調整できるようにしました。同時に塗装の便を良くするため後ハメできるようにしました。
やはりキットのシャフトはメッキ荒く直径が足りないので、アルミシャフトとメタルパーツに交換しました。またタンク部分はワンパーツ真っ白だったので、数度のマスキングで塗り分けを行いました。
主砲につく同軸センサーの後ハメ加工。またワンパーツが長すぎて制作効率が悪いので、完成後に見えなくなる部分で切り離し、取り回ししやすいようにしました。
同じく同軸センサー。一発抜きなので全体的にディテールが甘い。それぞれ加工していきます。
主砲マズル。キットの中間リングはメッキが荒く造形も歪んでいたため、メッキ落としてヤスリ整形して、ペールグリーンメタリックで塗装。銃口にメタルパーツを埋め込み。
ゆるいディテールは「丸皿+マイナスリベット」などで置き換え。先端と後端で同じディテールに揃えることも大切です。
このあたりはワンパーツで真っ白でしたので、マスキングで塗り分けを行い、PPアポジなどを埋め込みました。
主砲後端のグレーの部分もワンパーツなので、やはりマスキングと数色で塗り分け、メタルパーツでディテールアップ。
主砲からテールスタビに伸びるエネルギーチューブは、太くてメッシュのキレイなモノに交換。
主砲レシーバー部の完成。完成後も本体との脱着ができるようにしました。
この状態ではマズルとロングセンサーは取り外してあります。
主砲マズルは、制作・郵送・アフターメンテを考えて取り外し式にしました。軽い力で差し込み・抜き取りができます。
同軸センサー取り付けは、まずシャフト後端を本体の穴に差し込み、三連マウントをドッキング、先端にあるマウントを差し込み。取り外しは逆の手順で行います。
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左肩の上に位置するレドームです。このレドームは主砲の一部ですので、主砲とデザインが統一されるように作りました。部品の構成は特に問題なかったので、シリンダーをアルミに交換したり、弱いディテールをメタル化するなどの基本的な工作の積み重ねになりました。
シリンダーの本来の機能としてはシンプルなはずですが、プラモ化の過程で妙に複雑になってしまっています。全部を治すと大修理になるので、工作とアレンジのバランスの良いところで仕上げました。
レドームのセンサーレンズは、一色で統一してみたり、全部違う色にしたりと試行錯誤しつつ、こういうカラーバランスがいちばん落ち着きました。色の組み合わせは本当に難しいです。
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スマートガンはEx-Sと同じ金型です。キットの出来が良いので、基本的な部分はストレートに組み上げ。
ディテールアップ、デカール、カラー塗り分けなど、細かい部分でアレンジしています。
スマートガンとブースターをマウントするリンケージ。半分はEx-Sと同じ、半分はDPST新規パーツになっています。
ビームスマートガン、完成しました。
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ディスプレイベースも少し手を入れます。キット付属のディスプレイベースは、本体の背筋が立ちすぎて置物感があります。そこでマウント周辺を加工して前傾姿勢になるようにしました。
強度的にはノーマルのままだと本体がフラフラするので、改修を行います。スナップフィットはプラスチックに無理な変形を強いているので、キツい嵌合がある場合はかえってフラフラの原因になる場合があります。なのでメスダボにMKカットを施し、ネジと接着で固定することで大幅に強度をアップさせます。
ディスプレイマウントと本体とのクリアランスを調整。
台座本体は、塗装すると変形やヒビ割れなど確実に強度が落ちます。バンダイさんもそれを考慮したのか、キットのままでも良い感じの梨地仕上げになっているので、今回は無塗装で仕上げました。
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MGディープストライカーには含まれていませんが、ぜひ取り付けたいユニットを3つ作りました。それぞれMG Ex-Sのキットからパーツを流用したり、スクラッチで制作しました。
肩のプロペラントタンクです。変形機構のためジョイントが非常に弱いです。今回は変形しないので、プラ材でブラケットを新造したりネジを打ったりして、強固に固定します。ディープストライカー本体や主砲とのクリアランスがギリギリなので、位置関係をしっかり取る必要がありました。
デカールは過去に作ったものをブラッシュアップしました。
取り外しができるようになっています。
左足ブーストパックに追加するビームキャノン。GFFディープストライカーを参考にすると1本なのですが、本キットではまだ空間が余るので2連にしました。
スマートガンと干渉しないように、斜め外側に取り付けています。
連射式ビームスマートガン。GFFのスマートガンを採寸し、各部分のスケールを割り出しています。
プラ材・ポリパテ等で形だし。本当の断面積は「閉じたU字」のデザインですが、今回は手早くオーバル断面にしました。
この辺のディテールも思い入れがあるのですが、あまりこだわるといつまでたっても完成しないので、勢いを優先して作ります。ただしバイポットだけはどうしても違和感あるので、意識的に省略しました。
オーバルマズルは机上計算通りだと長過ぎてバランスが悪かったので、少しずつ切り詰めてこの長さに落ち着きました。
小さいセンサーは、通常型ビームスマートガンと同じデザインになるように仕上げました。
マルチセンサーはEx-sキットから。レンズの色はいろいろ組み合わせました、一色統一でも多色でもなく、このバランスになりました。色のバランスって難しいです。
塗装、デカール、トップコート、メタルパーツ取り付け。
下からGFF、通常型、連射型です。
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MG ディープストライカー、完成しました♪
みなさまに、楽しい模型ライフを!