12式装甲歩行戦闘車改

1/72 ガングリフォン まん点工房 ガレージキット

作品番号 U14

I M様からご依頼品で、以前に制作した「まん点工房製レジン製ガレージキット・1/72スケール 12式装甲歩行戦闘車改」の2号機目の制作です。基本的には1号機と同じ制作内容&仕上げで制作しました。

 

↑クリックすると拡大します↑ 手前が2号機、奥が1号機です。

 

2号機の完成写真です。

 

↑クリックすると拡大します↑

 

 

 

ここから制作風景です

 

制作風景写真は頭から足に向かって部位別で掲載しました。そのため時系列が前後している写真があります。

今回は制作効率をアップする必要があったため、制作風景のうち60%くらいの写真を省略しています。工作内容の詳細は1号機の制作風景も参考にしてください。

 

パーツチェックも兼ねて、まずは仮組み。

 

頭部。

ヘッドは面構成が複雑でディテールの不整合もあるので、面やラインを整理します。

 

フェイスのセンサーはプラ板を整形し、オレンジで塗装。パーツの組み立てはできるだけネジを使用しています。

 

首の可動はキットのままだと非常に不合理なので、プラ材やジョイントを使って改造。

 

メンテも考えて、取り外し可能になっております。

 

 

上腕と肩の関節。
ここも構造的にムリがあるので、ガンプラから関節を移植。このフレームは小型で素材や耐久性などバランスが良く、ガンプラの中でも信頼できるパーツです。前腕や手首は1号機と同様の基本改造を施しました。

 

 

胴体と下半身の接続ジョイント。前回は説明書どおりに円筒形ポリキャップはめ込みでした。それでも十分な強度があるのですが、レジン部の肉厚が十分余っているので、今回はポリキャップのピンごと埋め込むように改善しました。

 

構造的な工作が終わったら、整面やディテールの加工に入ります。

 

ある程度工作が進んだら洗剤と超音波洗浄器でキレイにし、サフを吹きます。この「工作・洗浄・サフ」という工程を何度も繰り返しながら制作しています。

 

小翼との接続は2mmアルミシャフトを使用。制作効率や郵送・メンテのために取り外しできようにしました。

 

小翼・垂直翼・肩関節・シャフト・ランチャーなど工作量の多かった部分ですが、写真は省略します。

 

胸先端下面のアタッチメント。1号機はポリシャフト接続でしたが、2号機はマグネット式にしました。赤矢印の部分に強力ネオジム磁石が仕込んであります。

 

 

主翼の制作です。折りたたみ機構が非常に厳しい構造なので、ここを重点的に確認します。

 

メインノズルのエレベーション機構も確認。

 

整面したり、干渉部を削ったり、プラ板を追加したり、軸線を通したり。

 

工作量の多かった主翼も完成が見えてきました。

 

主翼のスライド折りたたみ機構。1号機と同じですが、固定ピンを翼側に残すようにしました。

 

ミサイル類も取り付きました。

 

 

股関節。キットのままだと自立は不可能なので、ガンプラからフレームを移植しました。

 

削ったり足したり。ほぼ1号機と同様ですが、強度等はアップしました。

 

レジンの肉厚が足りないので、ネジを使ったりして強度を上げています。

 

関節が決まったら、ディテールや塗装に進みます。

 

 

足の制作。

まず劣化しているサフを剥離し、ほぼ全面の整面とエッジ出しを行います。細かいディテールは切り落としてメタルパーツ等で再現。また再利用するディテールは位置を採寸したあと丁寧に切り取り、単体で整面することで加工精度を上げています。ヤスリが終わったら超音波洗浄・中性洗剤でブラッシング・サフ吹き・仮組みを行い、修正があればまたヤスリ・洗浄を繰り返します。

 

 

一体成型だったタイヤハブはいったん切り落とし、旋盤を使って新規に制作。

 

足首周辺のジョイント。ジョイントを大きくしたいけどクリアランスをを広げれば本体の肉厚が減って強度が落ちる、の二律背反の条件です。硬いプラを使う・パーツ同士をできるだけ密着させる、などして強度を上げています。

 

タイヤガードの取り付け方法を変更。プラ板を使って強度をアップしました。

 

整面がおわったらメタルパーツ取り付け。

 

製作中は全体の仮組みを何度も行うので、自立させるために足から作る事が多いです。

 

足が完成。

 

 

140mm滑空砲。1号機と同様に砲身のボリュームアップを行いました。

 

整形するよりも新規に作ったほうが早い場合があります。ここではパイプ部分を新規パーツに置き換えました。

 

フラッシュハイダーも当初はキットパーツを加工してましたが、もともと成形不良で肉厚や精度がどうやっても足りなかったので、プラ材から新規に作り直しました。左がキットパーツ、右が自作したものです。

 

そのほか面取りやディテールなど細かい調整内容は省略します。

 

 

2つのグリップを取り外すとシャフトが現れるので、これを手首に差し込んで固定する方式です。

 

胸下面へのアタッチメントは磁石によって固定します。

 

140mm滑空砲が完成。

 

ハンドカノン。整面とディテールの整理がメインです。

 

マガジンはいったん切り離し、整面をしやすくします。塗装後に再装着。

 

マズルは深く穿孔し、メタルパーツを装着。最後に塗装して仕上げ。

 

ハンドカノン完成。

 

 

ガトリングガン。6連バレルはプラ材で新規に制作。

 

左腕アタッチメントの調整が難しいですが、それ以外はベーシックな工作を行いました。

 

ガトリングガンが完成。

 

塗装まで進んだものはトレーに入れて、上からホコリよけのカバーを掛けておきます。

 

↑クリックすると拡大します↑ 手前が2号機、奥が1号機です。

 

↑クリックすると拡大します↑ 左が2号機、右が1号機です。

 

制作時間に余裕をもたせていただき、ありがとうございました。無事に完成しました。

 

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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