MG RX-0 ユニコーンガンダム

作品番号 U15

 

最新塗料と最新パーツを使って、マスターグレード RX-0 ユニコーンガンダムを制作しました。

 

 

 

ここから制作風景です

 

今回のユニコーンガンダムは、サイコフレームの彩度と明度をできるだけ引き立たせるのを目的とし、最新塗料を使いつつ各色のコントラストを強めるような塗装方法を行いました。また前回のMGのユニコーン制作のあと、いくつかの新規パーツをつくりましたので、その実装も行いました。

 

 

すべての制作内容を書くと長くなりすぎてしまうので、主な改修ポイントだけをリストアップしました。

●頭部
・ひさしの下などのバリ取り。
・チンガードのバリと面構成を修正。
・首の関節がキツイのを調整。よりアゴ引きが可能に。

●胸部
・コクピットハッチと胸パネルがピッタリ閉まらない不具合を調整。
・胸上面センサーがピッタリハマらない不具合を調整。マイナスリベットの追加。

●肩腕
・全体的にパーツの固定強度が弱いのを修正。
・右マニピュレータとライフルグリップはネジと接着剤でしっかり固定。
・左マニピュレータは中薬子指を切り離し、ゆるいグリップ状態で固定にしました。
・上腕前腕の2重関節は大きい荷重はかからないのでそれほど強度はいらないですが、標準的な強度調整と塗装面干渉調整を行っています。

●胴体
・腹筋パーツの伸縮がきつく、斜めに固定されてしまう不具合を修正。
・股間関節はカトキポーズになる角度で固定。
・腰関節は保持力が弱いのでボールジョイントを切り落とし、ネジと接着剤で固定。
・腰アーマー(前横後の6枚)はベストポジションで固定。
・腰後アーマーはPPノズルCとPPノズルBを取り付け。

●脚部
・ディストロイモードだと各パーツの固定が非常に弱いのを修正。
・脚後部にPPノズルCx2、PPノズルBx2を追加。
・足裏を地面に設置するように固定。
・脚の甲のパーツの取り付け方法を変更。
・ヒザ左右に丸皿6mm+マイナスリベット5mmを装着。
・ヒザ関節などはカトキポーズになる角度で固定。
・くるぶしのパーツの取り付け方法を変更、ポジションの適正化と強度固定。

●バックパック
・全体的にパーツの合いが悪いのを修正。
・PPノズルC、PPノズルB、アポジモーターなどを追加。
・サーベルグリップはベストポジションで固定。

 

MGユニコーンのキットは「カトキ版」と「アニメ版」で微妙な差異があるようです。写真は頭部パーツでバルカンの有無が違います。バルカン有りの方はバリがすごいので、こちらを使用する場合は少々手間がかかります。

 

以前に制作したときの注意点がメモしてあるので、今回もメモを参考にしながらさらに修正を加えていきます。

 

ユニコーンモードとデストロイモードの可動の確認。今回はデストロイ固定で行きますので、パーツの最適なポジションを確認します。なお接着や塗装の順番は、そのパーツの特性や強度によって順序を変える必要があります。

 

ここではスナップフィットがきつすぎてパーツが歪む不具合の調整をしています。パーツ同士の固定はスナップフィットに頼らず、最終的に接着かネジなどで固定します。

 

スネやバックパックのノズル部はスキマが多いので、追加ノズルを配置する検討をしています。何通りかの組み合わせの中からベストを選択します。

 

足首前側のパーツはキットのままだと強度が足りず定位置に留めることができません。今回はスネからのアウトラインにキレイにつながる形で固定にしました。

 

足首周辺の可動部は全体的に強度不足で、パーツの位置が崩れるだけならまだしも、自立できずフラフラしてしまいます。対策として、鏡面を使って足裏の接地性を完全な状態で固定。また足の甲など強度不足な部分はネジや接着剤で強固に固定しました。これによって安定した自立を得られました。

 

蛍光色単体の鮮やかさアップはもちろん、隣の色とのコントラストにも気を使いました。

 

発色の強い塗料を使ってますので、黒立ち上げからでも鮮やかな発色を得ることができます。市販の塗料でここまで発色を出すとなると塗膜が厚くなりすぎて別のデメリットが増えていきます。

 

微妙な発色がカメラで撮れないのが惜しいです。

 

バックパックはそのまま塗装組み立てだとパーツの合いが致命的に悪いです。一体成型のサイコフレームパーツを細かく切り刻んで、クリアランスを調整後、塗装して組み立てをしました。

 

完成品を納品した依頼者様から「ポージングが難しい」との意見を頂いた腰のアーマー。たしかにボールジョイントで自由度がありすぎるせいで、また機体ごとにベストポジションは千差万別なので、今回はベストな角度で固定にしました。

 

真っ白がイメージカラーのユニコーンはアニメで動かせばメリハリが出ますが、キットの場合はコントラストが弱く見えてしまいます。そのバランス調整として一部のカラーリングを変更しております。

 

ライフルとマニピュレータはネジと接着剤でしっかり固定。左マニピュレータは中薬子指を切り離し、ゆるいグリップ状態で固定にしました。

 

マイナスモールドやステンレスボールなどでディテールアップ。重底のシリンダーはアルミ製変換シャフト4-1mmがピッタリです。

 

ユニコーンガンダム・デストロイモード、完成しました♪

 

 

一部の写真は、過去の制作から流用している場合があります。なぜかというと、制作に夢中になると写真を撮り忘れることが多いからです。また製作工程の時間軸が前後する場合もあります。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、そういった処理をする場合がありますことをご了承ください。
最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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