RE 1/100 MSN-03 ヤクトドーガ・ギュネイガス機の仮組みを行いました。準主役機で期待値が大きいということもあって、少し厳しいレビューになりました。
元デザインが全身にわたって煩雑なので、アニメで動かすにはいいのですが、立体化するのはかなり不利なデザインだと思います。ですのでキットそのものの品質レビューとは別に、どうしても元デザインの整合性も言及せざるをえません。もしかしたらMGでキット化されないのは、そういう理由もあるのかもしれません。
キットの内容だけを見た場合、REグレードにしても関節はかなり品質が低く、腰も足もすべてがグニャグニャで立っているのがやっとです。宇宙用の機体なので浮かせてディスプレイしてもいいし、僕は関節調整&下半身固定で仕上げると思います。
頭部のプロポーションはいい感じです。モノアイはクリアー一色成形ですので、本制作ではレンズに交換する予定です。
元デザインの統合性が非常に不明なので、このキットの再現性が高いのかどうかがわかりません。
マニピュレータはこの一種類だけです。REの他のキットや下位グレードでももっと良い手首もありますのに、どうしてこの低品質マニピュレータが採用されたのか不思議なところです。
動力パイプが一体成型なのは仕方がないところ。ムリに円柱状に抜くより、等高線でクッキリ抜いたほうがいいのかもしれませんね。どのみち本制作ではメタルパーツに置き換える部分です。
他のノズルは黒と赤のツーパーツ構成でモールドも凝っているのに、どうしてココだけ一体成型なのかも不思議です。なにか事情があるのかな?
ここの黄色と青の段差も、元デザインを忠実に再現したものなのか、REのクオリティとして我慢したところなのか?
ファンネルポートは色分け&ディテールも良い感じになっています。ファンネルビットはサザビーと同様に開閉展開できます。ただ、ファンネルのマウントが非常に弱いです。単純な構造なのに、設計ミスかな?
バックパックは大割りですが、ディテールもいい感じに入ってます。ノズルは単純同心円じゃないディテールが入っていて、すごく良いです。
シールドも良い感じです。紋章は別パーツだし、立体感も良いし、裏側のグレーパーツがつや消しっぽくなっているのも良いですね。
ヒートナイフ付きビームサーベル。ディテールも良好で、回転やスライドなどのギミックもあります。
モナカ割ですが、ディテールもボリュームも良い感じです。センサー類をメタルパーツに替えるといいですね。
REグレードは「出ないより、出してくれただけ感謝」で多少我慢することは承知ですが、ヤクトは準主役機ですからぜひMGでも出してほしいですね。
みなさまに、楽しい模型ライフを!