九龍ガンダム DRW仕様
MG ニューガンダムVer.Ka 改造制作

作品番号 V18

 

クーロンガンダム・DRWファンネル仕様が完成しました。

 

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ここから制作風景です

 

●今回の制作は・・・
MGニューガンダムVer.Ka と MGハイニューガンダムVer.Ka をコンポジットし、DRWファンネル仕様で仕上げました。またハイニューのテイストに合わせて、ユニコーンマークのデカールを新規にデザイン。クーロンの特色を活かすため、バーストモードはオミットし、ノーマルモードの固定仕上げです。

 

●僕の制作内容において、基本工作や細かい改造は説明を省略しております。
・過去の失敗と対策の蓄積
・工作箇所の念入りな検討
・改造箇所の採寸や図面引き
・関節強度調整
・ポリキャップ装着穴の面取り
・スナップフィットの調整
・超音波洗浄
・長期間でも退色しない強い塗装
・メタルパーツ取り付け
・できるだけ接着剤よりネジ固定を優先
・指紋やホコリの対策
・ポロポロ・ギシギシの予防
などなど、全部書くと長くなってしまうので説明は省略しております。

 

 

●頭部
・ホホのスジボリを掘り直し。
・ひさしの下のバリ取り。
・チンガードのバリ取りと面構成の修正。
・トサカのバリ取りと整面。
・フェイスパーツ下端のアウトラインを修正して小顔化。

・首の関節がキツイのでポリキャップを調整。
・首の高さを約1.8mm詰めました。
・バルカンにはPPアポジ2mmを埋め込み。
・薬莢排出口はグレーで塗り分け。
・アンテナの整面とシャープ化。
・襟足のパーツは最適な位置で固定してあります。

※「ツインアイやセンサーを鮮やかに塗装するにはどうしたらいいんですか?」という質問を多くいただきましたので、ぷらもっちの【ぷらちく】のコーナーに「ツインアイ塗装方法」と「蛍光塗料と光源について」をアップしました。蛍光塗装のウンチクなどが書いてありますので、ぜひ見てみてください。

 

・キットパーツK22とK23の重なりにスキマが出来る不具合があり、これが原因でアウターパネルが段差になってしまいます。この対策のため、接合面を削り込み接着剤でしっかり固定します。

 

 

・肩関節に大きいスキマができるのが気になったので、プラ材から作り出したブロック状のパーツを追加しました。

 

 

●腕部
・ヒジのパーツ(K25)のダボが過干渉する不具合を調整。
・前腕の連動機構がパーツに過負荷をかけているので修正。
・フレームはペールグリーンメタリックやEXゴールドなど数色で塗り分け。
・ヒジ関節は丸皿5mmとマイナスリベット4mm。

・上腕前腕の関節は大きい荷重はかからないのでそれほど強度はいらないですが、標準的な強度調整と塗装面干渉調整を行っています。また今回はユニコーンマークのデカールを新規に制作しました。

 

 

・左腕のビームサーベル。手首との接続ピンなど可動部が大雑把な作りなのでギミックはオミット。収納状態での見栄えを最優先で制作しました。

 

●右手マニピュレータ
・軟質樹脂はPTLやヒケの処理が難しいので、パテを盛って整形。
・手首関節がグラグラなので、しっかり固定。
・右手はライフルグリップにしっかり固定。

 

●左手マニピュレータ
以前に完成品を納品した依頼者様から「左手が完成写真のようにならない」という問い合わせをいただきました。確かに、このマニピュレータは可動範囲が自由すぎるせいで、ポージングが非常に難くなっております。また、何度か動かしているとポロッと取れてしまい、そのあとはほとんど保持力がなくなってしまいます。

ですので、いろいろと思案検討した結果、ベストプロポーションの握り手で固定にして仕上げています。

 

 

●肩関節と胴体の接続
・肩のせり出し機構は、設計・構造・材料が致命的に弱いので、ネジでしっかり固定。
・ライフル&シールドを装備した状態でベストのアングルと強度を確保しました。

 

 

●胴体フレーム
・コクピットを支えるフレームにプラ板を挟んで強度アップ。
・横隔膜に1枚、脇腹に2枚のプラ板を取り付けて強度アップ。
・合計5箇所に補強プラ板を追加しました。

 

 

●腰ジョイント
明らかに設計不良なのにいまだに改善されない腰関節。特にニューガンダムは重いファンネルを背負うので改善必須です。キットのジョイントはオミットし、腰の高さを調整したうえで、ネジでしっかり固定します。(写真は撮り忘れましたが)肋骨可動部はカトキポーズになるアングル(腰骨間24mmノギス測定)で固定。

 

 

●股間フレーム
・股間のパーツ(K1)の上部分がフレームと干渉するので、クリアランスを修正。
・股間軸の回転機構はあまり意味がない上に強度を落としているので、しっかり固定。
・股間フレームの見えなくなる部分も、メタルパーツを装着。
・太ももとの軸は強度設計が弱く、慣れてないと軸を折る可能性があります。軸とポリキャップのクリアランスを調整し、肉抜き部分にパテを盛って強度をアップ。

 

 

●今回のカラーリングはほぼ黒に近いダークブルーにしました。この色にするとカラーバランスが若干弱くなるので、それを改善するために一部のサイコフレームを露出させる形にしました。

 

・ここでも一部のサイコフレームを露出させています。
・胸ダクトをプラ材から作り出したベクター方式のダクトに変更。
・ロンドベルのロゴマークを追加など、細かいアレンジもしております。

 

●足部
・立ちポーズでしっかり自立させるために、ヒザの関節を固定。
・フクラハギパーツ(L22/L23)は下のピンをカットして収納位置を調整。
・フクラハギのパーツがピッタリ収まらない不具合を調整。
・ヒザ関節は丸皿6mmとマイナスリベット5mm。

 

 

・制作中は何度も仮組み分解を繰り返しますので、どうしてもスナップフィットやパーツ自体が疲れてきます。なので本番フレームとは別に、仮組み専用のフレームを使用しています。仮組み専用フレームは、すべてのスナップフィットを少し緩めに調整してあるので、本番部品へのストレスが非常に少なくなっています。

また、スナップフィットがきつい状態のまま制作した完成品は、プラが割れやすくなります。製作中はもちろん、完成後もできるだけ長くコンディションを保てるよう、長年の経験からの調整を行っています。

 

●フクラハギのバーニア
・フレームを改造し、下側のフェアリングの可動範囲を拡大。
・マウントを追加して、ノズルを4基から6基に増やしました。
・自作のステンレス製ノズルCを使用。

 

 

ノーマルのノズル2基ですと隙間が多かった。クリアランス的にノズル3基がピッタリです。

 

 

しっかりした自立を目指すため、足裏はガラス面を使って完璧な平面性を保持するようにして、ガッチリ固定します。ここは時間がかかる部分なので、早い段階で工作してます。

 

 

フレームの接着剤乾燥待ち時間などを利用して、外装パネルやディテールを加工していきます。

 

 

固定のためにネジを多用していますが、完成後にネジを見せないようにするのも、けっこう技術がいります。

 

 

●ビームライフル
・右手とライフルグリップをしっかり固定。
・ライフルの向きが体幹に対して正しくなるように手首のアングルを修正。
・指セフティを再現。
・甘いディテールにはメタルパーツを装着。
・カラー配色を一部変更。

 

 

●シールド
・クーロン仕様にするため、ディテールをパテで埋めるなどの加工。
・ジョイント部がグラグラするのを補強。
・ミサイルとマウントが干渉する不具合を調整。
・ミサイル先端やシールド内側にマイナスリベットなどのメタルパーツ装着。

・シールドのザインは、アウトライン内に収める部分とはみ出す部分のバランス取りなど、非常に時間をかけました。

 

 

●バックパックセンターユニット
・ノーマルだとノズル2基ですが、プラ板でブラケットを追加してノズル6基に変更。
・ファンネルコンテナ用マウントパーツの強度が足りないので、ネジやパテで強度アップ。
・フレームとアウターパネルの接合に不具合があるので、正しい位置に収まるように調整。

 

・ハイニュー系統のデカールは、ほぼ全部を新規作成しました。

 

 

・ファンネルとコンテナの制作です。過去に数体のハイニューを作った経験から、制作内容を練っていきます。

 

 

・ファンネルアタッチメントはプラの摩擦だけで固定する設計ですが、まったくの強度不足です。ネジと接着剤で強固に固定していきます。なおネジが中心からずれているのは、中心部にパーツの肉厚がないためで、少しでも肉厚の取れる位置にずらすなどの工夫をしてあります。

 

もともとはファンネル同士をフィックスするためのアタッチメントがあるのですが、ハイニューガンダムでは必要ないので、プラ材などをつかってフタをします。

 

デザインの制約があるため、プラモデルのスケールに縮小するとまったく強度がたりないファンネル周り。改造するにしてもスペースが足りないので非常に難しい部分でした。

 

ファンネルはコア部分が大型化されています。メタルパーツや自作デカールを追加しています。

 

 

今回はスタンドを使用して浮遊形態ディスプレイに特化して制作しました。キットのままでは使いにくいスタンドは、アタッチメント部などを改造しました。

 

 

クーロンガンダム・DRWファンネル仕様、完成しました。

 

 

 

今回の制作で使用したメタルパーツとPPカラーセットを【ぷらもぷらす】で販売してます。

制作風景の写真は、過去の制作から流用している場合があります。

なぜかというと、制作に夢中になって写真を撮り忘れることが多いからです。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、過去写真を利用したり、時系列を入れ替えたりする場合があります。ご了承ください。

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

みなさまに、楽しい模型ライフを!