RG・リアルグレードのGP01フルバーニアンは、気軽にそのまま組んでも充分スタイリングになる傑作キットです。しかしスタイリングを重視したためかパーツ構成が非常に繊細になっており、従来のガンプラと同じ感覚で組み上げると「パーツ同士に大きいスキマができる」「本当は動くはずの可動部が動いてない」といった不具合が出ます。じゃあどこが悪いかと探しても、原因が分かりにいくい構成になっています。
キットが持つポテンシャルを十分に組み上げるためには、フレームとアウターパネルの相関関係を熟知する必要があります。数十回の仮組み分解を繰り返した結果、説明書とは全く違う組み立て方法にたどり着きました。難しい改造をしなくても、基礎知識と細かい調整と組み立て順番の入れ替えをするだけで、完成度が格段と高くなります。
初心者のにもオススメできるし、本気で取り組めばパズルのようにとても奥深い、非常に内容の濃い良く出来たキットです。
ツインアイは単体で見るとかなりのツリ眼になっておりますが、ヘルメットをかぶせると丁度よい角度になる、絶妙なデザインです。基本工作やスジボリなど少々手を加えることで非常に良い頭部に仕上がります。
パーツ構成は非常良いのですが、金型の消耗具合によってバリや面荒れしている場合があります。完成後には目立たないですが接合面の荒れもチェックします。
多くのキットで頭部の位置調整が必要ですが、このキットの頭部はとても良い位置にあります。
肩の先端のスラスターです。ノーマルスラスターを切り落とし、基部を改造して、PPアポジ2mmと3mmを取り付けました。
ノズルの収納機構を再現するとなると、どうしてノズルが小さくなってしまいます。特に展開状態にしたときのアウトラインは致命的に迫力不足です。今回はノズル展開状態固定にすることで、ノズルを最大限大きくすることができました。
腕のパーツ分割も良く出来ています。ヒザや手首などにメタルパーツを仕込みました。
1/144スケールでのコアファイター変形や胴体収納ギミックは素晴らしいのですが、どうしても強度不足でまともに自立しません。ですので、コアファイターは完全固定、腰フレームにプラ材で補強ブラケット作成などを行い、カッチリ安心の完成品になりました。
フレームを強化したり、キツすぎるスナップフィットを調整するなど行うことで、完成後も安定した完成品を目指しています。
RGのムーバブルフレームに採用されているアドバンスドMSジョイントは、可動範囲が大きい反面、任意の位置で固定することが出来ません。必要な可動は残し、不必要な可動は固定にすることで、ベストのアウトラインを保持できるようにしました。
センスの良いスジボリや赤部分の別パーツ化など、とても良好なキットです。素材の良さを最大限活かしつつ、気になる部分に手を加えました。
グレースリットの赤塗装、ヒザの丸モールドのメタルパーツ化などを行っています。
足部はふくらはぎのノズルなど多くのディテールアップを行いました。
ノズルやアポジなどのメタルパーツは、自分で作ったものです。ガンプラ1/100や1/144に合わせた専用設計なのでサイズがピッタリなのはもちろん、取り付けも簡単にできるように設計しました。
右手マニピュレータはライフルをしっかりホールドするように接着。メタルパーツの装着など行っています。
シールド。マウントの可動部分の強度調整、メタルパーツ装着、自作デカール貼り付け、などを行っています。
制作風景の写真は、過去の制作から流用している場合があります。なぜかというと、制作に夢中になって写真を撮り忘れることが多いからです。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、過去写真を利用したり、時系列を入れ替えたりする場合があります。ご了承ください。
みなさまに、楽しい模型ライフを!