RG 1/144

ニューガンダム・BPファントム

作品番号 V34

 

RG リアルグレード・ ニューガンダムのBPファントム仕様が完成しました。

 

 

 

ここから制作風景です

 

これまでニューガンダムのバリエーションをいくつか作ってきました。そんな中で「ニューガンの最大の特徴であるファンネルを別のものに置き換えてみたい」という願望のようなものがありました。さまざまな試作品を作ってきましたが、どのアイディアも改造量が多くなったため、なかなか完成まで至っておりませんでした。

本作はRGニューガンをベースにしてファンネルとバックパックを排除し、サブアームを増設するイメージで改造を行いました。サブアームのシルエットはイメージどおりに仕上がったので、その時点で一旦完成となりました。

完成品を眺めていたら、さらにファンネルを増設しても面白そうだと思い、結果的にまたファンネルを背負うことになりました。パッと見たかんじはニューガンダム・ウイングファンネル仕様に見えますが、よく見ると(隠れてないけど)隠し腕があるようにも見える、錯視のような完成品になったと思います。

 

 

フェイスの4パーツ(クリアグリーン、白、赤、フレーム)は、パーツ精度およびパーツ同士のフィッティング精度が少々悪くて、そのまま組み立てると最終的にスキマができてしまいます。各パーツの接合面やダボを調整して、正しく組み立てられるように調整しました。またフレームはグレー数色で塗り分けを行いました。

 

 

頭部バルカンはキットのパーツを切り落とし、PPロングアポジ1.5-3mmに交換。

 

 

 

頭部はパーツ分割が非常に良く出来ているおかげで加工や塗装がやりやすく、最終的な仕上がりへの持って行き方がスムーズにできました。RG・MG・PGの中においても、非常にクオリティの高い頭部です。

 

 

頭部の位置が少し高い感じがしたので、自作のボールジョイント4mmを使用、首下マウントなどを調整して頭部位置を1.8mm低くしました。

 

 

過去に制作したMGニューガンダムは胸ダクトのディテールが甘かったので、プラ材で自作したベクターダクトに変更しました。RGも同じように胸ダクトのディテールが甘いので、やはりMGと同様にベクターダクトを自作しました。

胴体は可動を盛り込んだ影響で強度不足でグラグラです。これをしっかり自立させるために、プラ材やネジを使ってフレームを強固に組み上げました。肩のせり出し機構もポーズ保持できないくらい弱いので、ベストの位置で固定しました。

 

BPファントムユニットの肩です。K22とK23の重なりにスキマが出来る不具合があり、これが原因でアウターパネルが段差になってしまいます。この対策のため、接合面を削り込み接着剤でしっかり固定します。

 

本体側の肩です。デザインの差異があるので、共通化加工したり差異を生かしたりして、メリハリをつけるようにしました。

 

・ヒジのパーツ(K25)のダボが過干渉する不具合を調整。
・前腕の連動機構がパーツに過負荷をかけているので修正。
・ヒジ関節は丸皿5mmとマイナスリベット4mm。

・上腕前腕の関節は大きい荷重はかからないのでそれほど強度はいらないですが、標準的な強度調整と塗装面干渉調整を行っています。

 

完全に共通化することも考えたのですが、それだと「同じものが二本生えているだけ」に見えて、インパクトが無くなってしまいます。sなかなか難しかったです。

 

 

腕が4本になるので、武器持ちはたいへん多くのアイディアが浮かんだのですが、まずはシンプルにライフル2本をもたせました。

 

 

左マニピュレータは平手の状態で揃えました。

 

 

股間フレームは可動を大きくした弊害で、強度不足でグラグラでポージングが保持できません。

 

 

しっかり自立させるために腰回りのフレームを治具を使って強固に固定しました。またHWSアタッチメントのための可動が仕込まれているためスキマが出来てしまうので、クリアランスを調整しました。

 

BPファントムユニットがとても重くなるので、今回はさすがに自立ができません。さらにディスプレイベースに固定するにしても、キットの接続方法だと強度が足りません。なのでアタッチメントを股間フレームに直接ネジ止めしました。

 

 

他のRGシリーズとは異なり、このキットではアドバンスドMSジョイントは不使用。またポリキャップも不使用で、プラ材のみで関節が構成されています。パーツ自体も小さいため、プラ材に負担がかからないように関節調整または関節の解除を行っています。また連動スライドなどのギミックが仕込まれていますが、今回はプロポーションを重視して固定で仕上げます。

 

 

ふくらはぎのノズルはノーマルだと小さすぎるので、ステンレス製のPPノズルCに交換。

 

 

いつもは自立のためにスリッパ固定にしますが、今回は浮遊ディスプレイのためスリッパの可動は生かしてあります。足裏は丸皿+マイナスリベットなどでディテールアップ。

 

 

・バズーカは背中に装着する状態を優先して制作しました。
・伸縮機能とグリップを固定仕上げ。
・弾頭にマイナスリベット3mm、弾邸に丸皿3.7mm+マイナスリベット3mm。
・銃底は丸皿5mm+マイナスモールド4mm。
・バックパックとの保持が弱い不具合があるので、ネジで固定しました。

 

 

●ビームライフル
・右手とライフルグリップをしっかり固定。
・ライフルの向きが体幹に対して正しくなるように手首のアングルを修正。
・マズルやセンサーなどにメタルパーツを装着。
・カラー配色を一部変更。

 

 

BPファントムユニットの基部はMGニューガンのフレームを改造して使用しています。MGニューガンで蓄積した制作ノウハウを応用していますが、長くなってしまうので詳細は省略します。

 

 

BPファントムユニットにさらに増設されるランドセルユニット。やはり過去の制作内容に加え、今回特有の改造を施しています。

 

 

過去制作した九龍ガンダムやウイングファンネル仕様・DRW仕様に比べ、今回はディテールやノズルを少し減らしています。全体のバランスやアウトラインを揃えるためです。

 

 

さらにさらに増設となったファンネル。アウトラインを揃えるために、ウイングファンネルを基本として角度や表裏をアレンジしました。

・白い細長いパーツがわずかに反っているのを修正。
・ファンネル連結用ブラケットの歪みを修正。
・ファンネル連結用パーツがキツすぎてパーツが歪むのを調整。
・黄色パーツのスナップがキツく、ファンネルが歪む不具合を調整。
・左右3個ずつのファンネルをしっかり固定。

 

そのほかドッキング部の強度補強やディテールの追加など多くの改造がありましたが、全部書くと長くなってしまうので省略したいと思います。

本体色について、過去制作では本体の白はオフホワイトで塗装することが多いのですが、今回は強めのダーク系オフホワイトを新たに調色しました。

製作中はデカールのデザインも考えながら進めていました。しかし塗装後の仮組みを見ると、RGディテールが多いことや広い面は隠れるなどしたため、デカールは無いほうが良いと判断しました。

 

 

 

 

RGニューガンダム・BPファントム仕様、完成しました。

 

 

 

制作写真の一部は、過去の制作から流用している場合があります。なぜかというと、制作に夢中になると写真を撮り忘れることが多いからです。また製作工程の時間軸が前後する場合もあります。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、そういった処理をする場合がありますことをご了承ください。
最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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