MG FAZZ Ver.Ka

作品番号 W18

 

製作依頼を頂いておりました MG FAZZ Ver.Ka シン・クリプト機(FA-010-A) が完成しました。

 

 

 

 

ここから制作風景です

 

数ヶ月前(2020年02月)に発売された MG FAZZ Ver.Kaです。完成見本だけ見ると MG FAZZ (旧)とあまり変わらないような感じがしますが、実際に作っているととても細かい部分でバージョンアップしているのがわかります。

FAZZは、本来は変形しないし追加装備脱着でもなく、単品の人型MSです。ですが、プラモのバリューとしてダブルゼータを芯にした追加装備脱着という仕様になっています。

「中の人」の MG ダブルゼータ Ver.Ka部分は、以前の製作データがあるのでスムーズに制作できました。FAZZの追加装備は脱着仕様にするとどうしてもグラグラポロポロでスキマだらけになるので、シッカリと固定仕上げにしました。

機体はシン・クリプトの04号機。基本的には設定に準拠し、こまかい部分は適宜アレンジを行いました。

 

 

※製作前半に撮った写真が、どこかのフォルダに迷子になってしまいました。なのでキットノーマル写真と、フレームを加工してる写真が現在ありません。ただ、製作前半は特に変わった内容はなく、いつもどおり基本的な製作内容なので、写真がなくても特に問題ないと思います。写真が見つかったら追記する予定です。

 

 

センチネル系カラーリングでいちばん大切で繊細な「ブルー」の色表現。青と紫の中間くらいで、白が混じってるのに透明度がある。難しいピンポイントにかなり近づけた良い成型色です。

ちなみに白・グレー・フレーム・黄色などの基本色も手抜きなしの良い成型色。ハイパーメガキャノンのダークブラウンがガンダムとしては珍しい色で、単色でも難しいし、周りとのバランス取りも難しい色だと思います。

 

 

個人的に製作中のMG ダブルゼータ Ver.Kaとのツーショット。

ダブルゼータは完成写真が少ないですが、ほぼすべてのキットを組んでいます。写真左のZZも完成間近なのですが、あとからあとから修正したい部分が出てきて、なかなか完成しません。しかしそういった改修点をメモしてあったのが役に立ち、今回のFAZZはスムーズに製作することができました。

 

 

同じ1/100スケールで大きさ比較。MG ビクトリーガンダムVer.KaとMG FAZZ Ver.Ka。

 

 

 

キットノーマルのヘッド。センチネルらしいプロポーションが再現されています。色分けもほぼ完璧。バルカンは一門がダミー。

 

 

ツインアイはセンサーとクマドリが別パーツ。これがベストです!MG以上のキットはすべてこの形式にしてほしいです。

 

フェイスはセンチネルらしく非常に小型になっています。そのためヒケやスジボリが甘いので、全体的に整形します。

 

 

基本的にはノーマルのカラーリングに準拠して塗装しました。が、完成後に頭部キャノンの面構成と色分けがバランス悪いと感じたので、このあと変更しました。

 

頭部キャノンの内壁をグレーに、マズルはペールグリーンメタリック、スミ入れはグレーとブラックグレーなど、より細かく塗り分けました。

 

 

首のマウントは可動軸が多く設定されています。しかし可動の方向が一方向のみで、それほど派手に頭を引き出すこともないし、強度も不足してます。なのでセンチネルらしい頭部位置に調整して固定にしました。

 

ボールジョイントの可動は残してありますので、十分に表現がつけられます。

 

 

肩ブロックは変形のためにフレームの構成が変則的で、そのためパーツの位置決めが不安定になってます。FAZZは変形しませんので、変形にかかわる可動部はすべて固定にしました。

 

各パーツの位置関係は、見た目よりも複雑に絡み合っています。少しでもズレると干渉したり浮きが出てしまいます。

 

固定するか可動が必要か、その判断がけっこう難しいです。

 

上腕と前腕。軸になるZZの部分は一見するとZZと共通パーツに見えますが、FAZZの新規パーツです。ZZ腕よりもFAZZ付属ZZ腕のほうがだいぶ細くなっています。

 

 

全身に配置されている「マイナスモールド」。MGにしては立体感も機能感も貧弱です。じゃあもともとはどういうコンセプトデザインなのかな?強い説得力があればキットのディテールを活かした製作をします。しかしどうしても明確な機能性を確認できなかったので、今回は全部のマイナスモールドをメタルパーツに変更しました。

 

 

左の前腕はミサイルランチャー。右の前腕はダブルビームライフルのマウンターになっています。

 

 

肘は定番の2重関節に加えて、前腕にローリング軸が組み込まれています。これで「大河原ヒジ」が再現できます。

 

 

ここから胴体の製作です。

変形のための名残りと、さらにZZとFAZZのパーツが複雑に混在しています。何が必要で何が不要で何処を固定するのか、正確に把握するのはとても難しいです。無理に共通化するより、新規でFAZZ専用フレームにしてもらったほうが個人的には嬉しいかな。

 

 

全身に仕組まれたミサイル。デザインの制限でかなり無理したパーツ成形なので、強度不足でパーツの落ち着きが悪いです。なのでミサイルはオミットして、アウターパネルの美観を優先しました。

 

 

肩と胴体のフレーム。FAZZでは引き出した状態で組むのですが、強度がまったく足りてないので、プラ材でブラケットを作って強度と位置を改善しました。

 

 

変形の名残り。重量のかかる腰フレームをポリキャップの上面で支えているので、どうやってもグラグラしてしまいます。ポリキャップの上面をカットし、同じ形のプラ板に置き換えて強度アップ。

 

同じように「変形のためのスキマ」をプラ板で埋め、ネジや接着剤で固定。

 

 

キットはFAZZパーツを外すと簡易的ZZになります。今回はFAZZ固定仕上げなので、芯になるZZは強度をアップさせるために最大限利用しました。

 

 

キットのマイナスモールドは削り落としていったん平面にし、丸皿モールド&マルイチモールドに置き換え。

 

 

胸中央のセンサー類はカラーアレンジ。マーキングはシンクリプトの04です。

 

ZZが露出する部分。ZZのグレーのフロントアーマー部分は「変形の名残り・強度不足・パーツグラグラ」です。FAZZでは可動するメリットがないので、ベストな位置で固定しました。

 

 

腰のリアアーマーは固定式です。もしここを可動にしたら、どうしようもなくポロポロになったでしょう。無理に可動させるより、固定にしたほうがメリットある部分だと思います。

 

腰のサイドアーマー。丸皿モールド・マルイチモールド・ノズルGなどを装着。

 

 

コアファイター。ZZと共通で、2機分のパーツがあります。パーツ分割も変形機構もスタイリングも必要十分な出来です。FAZZではほぼ隠れてしまうので、簡易塗装しつつ強度を最優先で組み上げます。

 

ZZコアファイターにFAZZの白いパネルが重なります。機体後面のノズル部分はほとんど見えなくなりますが、簡易にディテールアップしました。

 

 

このあとコアブロック収納状態で固定しました。

 

 

つづいて足の製作です。

組み立てるのに力が必要になるような硬いスナップフィトはMKカットで解除して、ネジ固定にします。またキレイで安定した立ち姿にするために、関節を固定したりします。(このあたり写真紛失してます)

 

 

ヒザの丸モールドは別パーツになっていて嬉しい。でもスナップフィットのためのカシメが目立っているので、内グリをして成形。

 

 

ヒザの内側の部分。キットノーマルに従って白く塗ってメタルパーツ装着して一旦は完成になったのですが、どうしても違和感。なのでバラしてグレーに塗り直しました。

 

 

どうして違和感があったかというと、緑矢印の2箇所、下はグレーなのに上は白でした。パーツ構成的には同じ機能の部分なので、同じ色のほうが違和感ないですね。こういう「パーツ状態だと違和感ないのに、完成させると違和感ある」っていうのは、けっこう良くあります。

 

 

足の追加パネルはキットの制限で板一枚をかぶせるだけ。固定が弱いので浮いてしまいます。パーツが正しい位置に固定されるように修正。

 

 

ダクト内部(底面)はパーツ分けされていて良好。

 

 

足首も含めて足全体が「変形名残り・強度不足・パーツグラグラ」です。ここもプラ材追加・不要可動の固定を施工。

 

いつものように「美しい立ち姿」を目指して作っています。しかしハイメガキャノンの重心バランスが致命的に偏ってます。仮組みではなんとか自立しましたが、今回ばかりは完成してみないと自立するかどうか分かりません。

 

 

途中写真紛失で申しわけありませんです。見た目はほぼノーマルですが、中身はカチカチで安心の仕上がりです。

 

 

ここからバックパックの製作です。

パーツが大きく重量がかかるので、スナップフィットがキツキツです。このまま組むと「パーツが最後まできちんとハマらない」「無理に押し込む」「完成後もプラに無理なストレスがかかりつづけ、やがてヒズミやヒビが出る」になります。

スナップフィットの穴を切り欠く「MKカット」を行って、全部のスナップフィットの摩擦を解除します。パーツ同士が最後までスムーズに(ゆるいくらいに)差し込めるようにしてから、ネジでカチカチに固定します。とても手間がかかるけど、とても安心。

 

 

可動部分を接着固定してしまうと再び可動にすることができませんが、ネジ固定ならばいつでも可動に戻せます。完成後のメンテや納品郵送時のパーツ分割も考慮しながら、製作をしています。

 

 

バックパックを本体背中に固定するパーツです。ハイメガキャノンを背負うとバックパックが前傾してしまうので、青パーツとの接合フレームを新造しました。(写真紛失)

 

 

 

全体的にはEx-Sに近く、それをさらに大型化したデザイン。サーベルカノンはZZとFAZZと、3種類(?)のパーツ余剰がありましたので、いちばんバランスの良いものにしました。

 

 

アニメや設定画では読み取れないテーパーや面取りですが、キット化ではいっさいの曖昧さが排除されます。ここをデザインするにはセンスや好みもありますが、やはりまず「なんのための面取りなのか?」という機械的な意味を理解していないと・・・。Ver.Kaはその辺の安心感があります。

 

 

マズルや丸ディテールには定番のPPアポジ。

 

 

チラ見するフレームはペールグリーンメタリックで塗装。このペールグリーンメタリックはとても気に入っている色なのですが、写真だと上手く撮れないのが残念です。

 

 

PPノズルJとPPノズルB。それと面取りパイプJ薄型4mm、PPアポジ4mm、PPロングアポジ4-2mm、変換シャフト2421、ソケットノズルB2などを組み合わせています。パーツの組み合わせでコアの高さを調整したりと、とても便利です。

 

 

バックパックのウイングだけは、デザインも金型もVer.KaどころかMGやHGUCよりも品質が低い、残念な仕上がりになっています。なぜこうなったのか、謎です。

 

 

というわけで、全体のVer.Kaラインに合わせるようにしました。

 

 

ウイングを取り付けるためのマウントを新造。

 

 

バックパックが完成しました。

 

 

 

キットノーマルのハイパーメガランチャーです。(全体写真紛失のため合成写真を掲載しています)

 

外装のパーツ分割は良いです。しかしフレームはモナカのハサミ込みで全長が長すぎて取り回しが難しい。なので写真の部分で分割し後ハメできるようにしました。こうすることで製作中の精度アップと、完成後メンテや納品郵送時のパーツ分割も便利になります。

 

 

本体に比べると武器類はディテールが甘い箇所が多いので・・・

 

 

全体的にメタルパーツを装着。

 

前方センサーは色ごとにパーツ分割されているので塗装がしやすい。

 

左右上下センサーディテールは一体成型単色なので、メインのセンサーと同じカラーリングになるように塗り分け。ちなみに上下のセンサーはやや傾斜していて後方センサーも兼ねているようです。

 

 

 

ノーマルのバルジ。ディテールも金型も良好です。

 

右面のバルジはセンサーなどをメタルパーツに交換。

 

バルジ本体やインナーフレームは、グレーやメタリックなど数回のマスキングで塗り分け。

 

左面のバルジは給弾ベルトを装着するため、精度と強度を調整。

 

給弾ベルトは取り回しがキツイので、取り付け前に強めにクセ付けするとスムーズに取り付けられます。

 

 

下面カバーを開閉するとグリップが出てきます。メガキャノンは重量バランスが前すぎて先端が下がるかどうかギリギリのバランスですが、右手で握らせることで前傾を抑えることができます。

 

 

今回はキットのデカールと自作デカールを組み合わせて貼っています。

 

 

作る前からダークブラウンの色合いはとても難しいだろうと解っていました。単色でOKでも、周りの色とのバランスを合わせるのが難しそう。予想では10回以上は調色失敗すると思って早い段階から段取りしたのですが、意外と早く5色目くらいでピッタリの色を作ることができました。

また色味だけなく、塗り分けを変更したのも成功でした。抜きの制限からか、フレームなのにブラウンだったりアウターなのにグレーなど、機能と色が合っていない部分があった。それらを機能に応じた塗り分けにしたことも、納得できる仕上がりになる大きい要因でした。

 

 

ハイパーメガキャノンが完成しました。

 

 

キャノンとバックパックの接続部です。可動がわかりにくいので写真で説明します。

 

キャノン本体内包の可動範囲です。まっすぐから横に45度くらい可動。

 

 

グレーのフレーム部分の可動範囲。

 

バックパックの可動範囲。

 

バックパックの右側のマウントの装着手順です。まず斜め後ろから8mmくらい差込み、垂直に立ててから10mmくらい押し込んで固定です。「スルッ・カチン」とスムーズでわかりやすい装着感です。写真はミサイルランチャーですが、ハイメガキャノンも同じ手順です。取り外しは逆の手順で。

 

 

ダブル・ビーム・ライフルです。

バレルはセンチネルらしい良好な形状です。別パーツで構成された丸モールドも悪くないのですが、ここは定番のPPアポジに交換します。

 

 

このライフルはハイライト色が足りないので、塗り分けを追加しました。エキストラゴールド・ペールグリーンメタリック・オレンジイエロー、などなど。

 

センサーは面が広いのでディテールが入るようにしました。センサーの可動は、立っているのが機能的ですが、全体の流れとしては寝かせた状態でもバランスが良いです。

 

変形の名残りはすべてキッチリ固定しました。グリップは可動します、が、このライフルは前腕にラッチするほうが良いと思います。

 

差し色&メタルパーツが良いアクセントになりました。ノーマル状態だとかなり物足りない感じでした(ノーマルの写真紛失)

 

ダブル・ビーム・ライフル、完成しました。

 

 

ディスプレイベースの制作です。

これまで何度か書きましたが、MS単体&ハイメガキャノン装着状態でも自立できるように制作しました。しかしさすがに安定性が十分とはいえないので、足裏にネオジム磁石を埋込み、ディスプレイベースと脱着固定できるようにします。FAZZは本体が巨大なのに足裏はスリムで十分なスペースが取れません。なのでネオジム磁石は市販の量産品ではなく、専門業者から小型でも磁束の強いものを入手して使いました。

 

ディスプレイベースの裏側にもネオジム磁石が埋め込まれてます。上面からだと場所がわからないので、緑色でマーキングしました。緑色が隠れるようにすると、パチっと固定されます。

 

 

ディスプレイベースを併用するとかなり安定するようになりました。また、ディスプレイベースを薄い鉄板などにすればベースの存在感を消したり、頭頂高を調整できたりします。

 

ダブルキャノンは本来は右腕にラッチされますが、ヒジからさき前腕ごと交換することで左腕にも装着できます。重量バランス的にも機能的にもこのほうが気持ちがいいです。

 

 

しかし、どんなに強度を高めてもHMキャノンの重心点が前すぎる問題は(もともと無重力仕様のデザインですので)改善の限界があります。というわけでバイポッド的なスタンドも作りました。

 

実銃のバイポッドを取り付ける場所にちょうどクビレがあったので、ここに差し込むようにしました。

 

足元のベースだけでも十分ですが、展示する棚板の強度や地震が多い地域の場合は、バイポッドスタンドを併用すると良いと思います。

 

 

 

ほかのガンプラにくらべて独特の難しさのあるFAZZでしたが、無事完成することができました。

95%完成状態のMG ダブルゼータ Ver.Kaと、MG FAZZ Ver.Ka のツーショット。

 

 

FAらしいボリュームアップが全体的にバランスよく配置されていて、良いキットです。

 

MG FAZZ Ver.Ka 完成しました。

 

 

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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