1/144 SCALE
RESIN CAST KIT
AMX-004
QUBELEY
〜製作風景〜
●コンセプト「超超イージーフィニッシュ」●
「手間がかかる、時間がかかる」というイメージの強いガレージキットですが、
気泡処理や整面を必ずやらなければいけない、という固定観念は捨てましょう。
もっと気軽に!多少気泡が残ったって大丈夫ですよ!!
手を入れるポイントを抑えれば、手軽でも見栄えする仕上がりにできるはず。
なにより、いつまでたっても完成せずに放置されたキットは可哀想です。
こまかいテクにこだわらず、気持ちをこめて作りましょう。
そしてぜひ、 完成時の達成感を楽しみましょう^^
さぁ、気軽に気ままにつくって、どれだけの仕上がりになるでしょうか??
自分自身も楽しみです。
■離型剤落とし■
しかしこれだけは、しっかりやらないと後で泣きます。

離型剤落としに漬け込み中。

歯ブラシとクレンザーでしっかりブラッシング。
■気泡処理■

まずは大きい気泡を見つけて・・・

パテで埋めて整形。

こういう大きい気泡も気楽に処理。
細かい気泡は気にしない(゚ー゚*)
■肩のバインダー■

良くある丸モールドは、とにかく穴あけしてしまいます。
手軽で精度の高いディテールになります。

開けた穴を、補強軸としても使います。

これは1mmの心材を入れてるところ。

この辺は完成後はほとんど見えないので、
サクサク固定していきます。


完成後に隠れる所は、気軽に穴あけ。
■肩バインダーの可動化■

このキットはアッセンブルフリーキットですが、
このバインダーのような部分は可動にした方が、楽に組めます。

ボールジョイントはポリキャップ同士だと強度が不足なので、
異素材の組み合わせで。

可動具合を調整して・・・

同じ物を4つ作ります。
埋め込み方がバラバラですが、気にしません^^
その時、そのパーツに合った方法でやればいいのです。

ちゃんと強度も保ちつつ可動できるようになりました。
■肩バインダーの内側■

この3連パイプ、どうするかちょっと悩みました。
1:キットのパーツをヤスリがけしないで塗装、それでも十分行けます。
2:キットのパーツをコツコツとヤスリがけ、それは面倒でやだなぁ。
3:キットパーツはオミットし、メタル素材で新規製作、これに決まり!

穴開けて、メタルラインを接着。

それらしく成型。

こちらも同じく、メタル素材に置き換え。

似た部品が多いので、番号を書いておきます。
こういった作業が効率化につながります。

数が多いので、管理はしっかり!

さあ、塗装に入ります。

塗装中・・・

メタルラインを仕込んでいきます。

ほぼ完成。

かなりの色で塗り分けたのですが、写真ではあまり判らないですね(T_T)

軸付リベット、メタルボール、メタルラインなどなどを使用。イイ感じになりました。




バインダーにはメタル素材を多用したので重くなっているはず・・・

心配をよそに、しっかり支えてくれました〜
■ファンネル■

排気口はピンバイスで穴を開けて、メタルパーツを埋め込みます。

ファンネル砲口部・・・GKを整形するのはメンドイので、
アルミから削りだしました。

削り出しの最中。これを10本造ります。
このままアルミ質感で仕上げるか、
普通に塗装するか、悩み中〜

ファンネル本体。
これも多少のバリも気にしないで塗装しても、十分大丈夫です。
完成後はほとんどみえませんから。

が、そう言っておきながらも、気が向いたので全部整形しました。
一つのファンネルに8×4=32のラインがあるので、
10個で320のラインを処理しました、好きな音楽でも
聞きながら作業すれば、いがいと短時間で終わります^^

ビーム砲口の長さが不揃いですが、ここでは気にしません。

あ、ファンネルコンテナは一気に完成状態です。
途中写真を撮る間もないくらい、かんたんに完成。

バラの紋章はハマーンカーンのイメージから。
シルバー印刷で控えめでエレガントにしたかったのですが、いかがでしょう!?
■ヘッド■

これは首筋のパーツです。
ディテール兼接続穴を0.5mmピンバイスで穴あけ。

軸付リベット02で簡単装着&ディテールアップ。
耳の後の、ヨボヨボの丸モールドは
のちに面取パイプC2mmに置き換えました。

キットパーツのパイプライン2本。
太いパイプは、チェーン02に置き換え。

細いパイプは面取パイプC2×2mmで接続基部を作って・・・

メタルラインを通します。

のど元には、0.5mmメタルボールを4つ配置。

仮組。

キツネのようですな。

胸にマウントして、干渉等をチェック。
良好です^^
■胸■

この手の丸モールドは、ほとんどを穴あけしてメタルパーツに置き換えます。

仮組して・・・

メタルボールのサイズも、色々な種類を使うとメリハリが出ます。

ほとんど見えない所ですが、下側のヒダヒダを、、、

キレイに切り取ります。
あ、手軽に作りたい場合はこういう部位に手を入れなくても大丈夫です。


0.8mmメタルボール用の穴あけ4カ所。


こんな風に仕上がります。

FSSっぽいですね。
■肩ブロックの取り付け■


肩軸は、真上から見てやや後退角を付けます。

ここでは2mm真鍮線を使ったのですが強度不足で、
のちに2.5mmプラ棒に変更しました。

肩バインダーを付けて強度チェック。

パーツ構成の複雑さ、高強度の必要性から、こんなに心材が必要になりました。

しかし・・・・完成直前でさらに倍くらいの心材を必要としました・・・
■後頭部のパイプのメタル化■

左側がキットのパイプ。ディテールがちょっと大味ですね。

メタルパイプを適度なRを保ちながら曲げていきます。


左右、出来上がりました^^

装着。ちょっときつかったのですが、問題なしです。

完成状態。
■上腕、前腕、手■

マニピュレータ、手首はボールジョイントで可動化。

例によって、メタルボール用の穴あけ。

肩と上腕は可動させる事にしました。


ジョイント仕込みようの穴を開けます。

僕はこういう8mmくらいの穴を開けるとき、
結構手こずります。どなたか楽な方法を教えて下さいm(_ _)m

可動範囲も問題ないです。
そもそも、そんなに動けるデザインではないので^^;

肩ブロック完成。

ジョイント無塗装ですが、ほとんど見えないのでOK。

■腰■


穴あけ作業。このキットは、ほんとうに穴あけ作業が多いです。


大きめの丸モールド(写真上)に穴を開ける場合は、
ポンチで中心に印をつけて(写真左)、
それからピンバイスで穴を開けましょう(写真右)。


左の写真キズがあります。普通はパテ埋めして整面するのですが、
面をガシガシ一皮剥いて、キズを消しました。
パテ使うよりはるかに楽です。

腰アーマーは6枚構成で、腰パーツから若干浮いた設計です。
これの取り付けには苦労しました。
ただ、終わってみれば簡単な方法で取り付ける方法を見つけました。
こうして勉強しながら作れるのが楽しいですね。

腰と股の接続。

どのキットも、腰が折れる事が多いです。
腰の心材は極力太い物を使いましょう。
写真では、細すぎました。
■モモ、ヒザ、スネ、足首■



もう説明の必要はない・・・穴あけ&ボール埋め。
それだけ効果があるってことです。

ここも。


なんだか良く分からないラインのモールドを、メタルラインで置き換え。

面取パイプCステンレス-3×3mmを埋め込み。

フクラハギのモールド。ほとんど何もしないで完成に至る。


スネフレアー内の多重構造。
これの取り付けも少し難しかったです。
ほとんど見えないので、ガンガン心材を打っていきます。

このように心材の角度を変えると、飛躍的に強度がアップします。

面取パイプCブラス-3×3mm埋め込み。

つま先の取り付け。
足は地面にしっかり接地するように組みましょう。

2セットインストール完了。

完成状態。
永野護氏、エルガイムのスパイラルフローに似てますね。

あ、写真取り忘れましたが、足首もボールジョイントで可動化してます。
地面への接地効果を高めるためです。

バラのモチーフ。控えめに。

肩から胸への動力パイプは、面取パイプCに置き換えました。

小さい部品は接着すると共に、軸足の長いリベット打ちで固定してます。


肩のパーツの凹部のベタ部、フチしか塗ってません。
全部塗っても、隠れてしまいますよ。
こういう所で効率化しましょう。

ボリュームのある肩ブロックもしっかりインスト。

クリアランスがギリギリだった頭部も、
なかなか良い角度に取り付ける事が出来ました。
みなさまに、楽しい模型ライフを!