伝説の旧キット・1/100ガンダムを、制限時間2時間で制作しました。
このキットは小学生の頃に2機くらい作った記憶があります。
40年も前の製品が今でもそのまま手に入るっていうのは、プラモデル業界のみならず、世界的にも稀有なケースだとおもいます。ぜひ続けてほしいです。
キャライラストもついた、なかなか豪華な説明書。
ランナーのビニール袋と箱がホチキスで固定されていました。当時を再現するものだとしたら、贅沢な手間がかかってますね。
時間制限があるため、写真撮影も簡易で迅速に行っています。
成型色は白と赤の2色のみ。青と黒、せめてどちらかあと一色あったら、と思います。
赤のランナーですが、赤で仕上げるのはシールドとコアファイターの一部のみ。グレーに塗装すべきパーツのほうが多いんですね。
パーツ裏にパーツ番号が彫ってあります。これは最新キットにも採用してほしいですね。
今回はオール筆塗りです。短時間の塗装で発色するように、濃いめ・鮮やかめに調合しました。
できるでけ早い段階で塗っておいて、ランナーから切り取る時間も利用して乾燥させようという段取りです。
黄色の発色は流石に厳しい。
あと隠れた事実ですが、黒系も意外と発色が悪いです。その理由は、塗った塗らないのコントラスト比が高くなり、淡色よりもムラが目立つ結果になります。
青・赤・黄色、それぞれ3回くらい重ね塗りした状態。なお、マスキングは一切行っておりません。
塗装したパーツの乾燥時間を利用して、無塗装のパーツを組み立てていきます。肩パーツにはラチェット機構が備わっていました。
ラチェットのピン。しかし設計・素材・耐久性すべての面で機能不全で、ラチェットが機能的に働くことはありませんでした。
輪ゴム。
上半身・下半身が完成。
接着剤の乾燥待ちを利用して、写真撮影。
黄色・赤・黒のそれぞれの乾燥時間を考えると、これくらいを「第1段階の完成点」とします。もし時間が余ったら、さらにタッチアップをする予定です。
ここからコアファイターの制作です。ランディングギアは最初からオミットしました。
謎のブツブツがありますが、どうして?金型に穴が開くことがあるんでしょうか。もし金型の穴なら埋めるのは簡単でしょうが、ぜひこのまま残してほしいです。金型成形のノウハウとして。
このキット最大の可動変形を活かすか、MS腰固定にするか、作りながら迷っていました。最終的に可動変形を残したのですが、やはり時間的にオーバーでした。
かなり素早い筆運びを行っています。またMS状態では見えなくなる部分を後回しにするなど、秒単位での段取りです。
コアブロック状態。当時にしては変形機構がとても良くできています。
ちゃんと腰に収まるのですから、すごいですね。
そして衝撃のコアブロック丸出し。
なんのパーツ?
コアブロックの代わりのパーツ。
このH型パーツを使用することで、コアファイターとガンダムの同時ディスプレイが可能に!
しかもコアブロック代替パーツは、驚きの7パーツ構成!。だったら2パーツで普通に腰部分を作れるような気がしますが・・・でもそれだと伝説にはならなかったでしょうね。
というか40年たった最新キットでも、腰関節グラグラでまともに自立しないキットが多いです。なぜ腰だけ改善しないのか、謎です。
シールドは白枠部分が別パーツ。覚えがなかったのですが、当時の技術に驚きです。
黄色のはみ出し部分は乾燥後に削る予定でしたが、時間切れでこの状態で完成。
ビームサーベル。
警棒みたいです。殴られたら硬い。
これもちょっと伝説の、ビームサーベル収納方法。「ノズルから出るアフターバーナー表現」という見方も。
ビームライフル。3パーツ構成。
まぁまぁ良好なディテール。
バズーカ。2時間の時間切れが間近になって、バズーカはここで諦め。
バズーカ弾頭。
武器をグリップできないのは、40年たった今でも改善されていませんね。謎です。
このキットオリジナルのロケット砲。スプリングで弾頭発射できるギミック付き。しかし、欠品なのか僕が見落としたか、スプリングが見当たらなかった。残念。(それより腰を・・・)
あまりタップリ塗ると皮膜ができて乾かない。かといって薄すぎると発色しない。プラモ歴45年の技術の集大成が、これです。
ロケット弾頭です。スプリングがなかったので、今回はこの状態で。
制限時間2時間制作、完了しました。
「旧キット制作」や「2時間制作」は、本番制作の合間の気分転換のために行うのが本来の目的なのですが。時間制限と一秒も無駄にしない段取り、一回のミスも致命的で、2時間ほとんど息をしてない感じは、本番よりも強い緊張感を感じます。でもこういった制限を設けた制作はとても勉強になり、本番制作にプラスになっています。
参考リンク
・旧キット 2時間制作 アッグ
・旧キット 2時間制作 グラブロ
・旧キット 2時間制作 ジム
・ホンダ NSR500 無塗装制作
最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。
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