RG 1/144 ニューガンダム
ウイングファンネル仕様

作品番号 W03

 

RG ニューガンダム・ウイングファンネル仕様が完成しました。

 

 

 

ここから制作風景です

 

RGニューガンダムはプロポーションもディテールもほぼ完璧な優良キットです。しかしRG特有の「関節グニャグニャ・パーツポロポロ」という欠点も持っています。本制作では「しっかり自立する、安心感のある完成品」を目指して制作しました。実際の重さは同じですが、きっちり決まった完成品は「重量感」があります。また今回は手足のホワイトを少し暗いダークに寄せて、さらに重量感を増しました。

 

フェイスの4パーツ(クリアグリーン、白、赤、フレーム)は、パーツ精度およびパーツ同士のフィッティング精度が少々悪くて、そのまま組み立てると最終的にスキマができてしまいます。各パーツの接合面やダボを調整して、正しく組み立てられるように調整しました。またフレームはグレー数色で塗り分けを行いました。

 

 

頭部バルカンはキットのパーツを切り落とし、PPロングアポジ1.5-3mmに交換。

 

 

頭部はパーツ分割が非常に良く出来ているおかげで加工や塗装がやりやすく、最終的な仕上がりへの持って行き方がスムーズにできました。RG・MG・PGの中においても、非常にクオリティの高い頭部です。ホホのダクト、後頭部のスリット、薬莢排出口などのスジボリを強化して塗り分けのメリハリを付けました。

 

 

頭部の位置が少し高い感じがしたので、自作のボールジョイント4mmを使用、首下マウントなどを調整して頭部位置を1.0mm低く1.2mm後ろに移動しました。

 

 

胴体は可動を盛り込んだ影響で強度不足でグラグラです。これをしっかり自立させるために、プラ材やネジを使ってフレームを強固に組み上げました。肩のせり出し機構もポーズ保持できないくらい弱いので、ベストの位置で固定しました。

 

首元パーツは設定では真っ白ですが、周りの色とのコントラストが弱く感じたので、グレー等で塗り分けました。劇中の上向きポーズを再現するための可動があるのですが、逆にアゴが引けるように加工。また胸ダクトのディテールが甘いので、プラ材で自作したベクターダクトに変更しました。

 

 

 

肩は可動が多いのは良いのですが、各パーツの位置が落ち着かず隙間が多くできてしまいます。ここは各パーツのすり合わせをしてしっかり固定。肩外側スラスターのイエローの塗り分けが簡易になっていたので、設定画のように塗り分け。アムロレイ紋章とアムロラインの自作デカールを貼り付け。

 

 

前腕側面のスラスターディテールは一体成型になっています。ここはディテールを切り落とし、PPアポジ2mmを埋め込みました。またフレームはグレーやメタリックなどで塗り分け。ビームサーベルは着脱式ですが、今回はシルエット重視で固定。

 

また左腕前腕はシールドマウントがラッチされるので、強度を確保できるように組み立てました。

 

 

右手のライフル用マニピュレータ。ほとんどのガンプラは保持力が弱すぎるため改造が必要でしたが、このキットではシンプルながらしっかり握れるように改善されていました。

 

股間フレームは可動を大きくした弊害で、強度不足でグラグラで自立しません。しっかり自立させるために治具を使って強固に固定しました。

 

HWSアタッチメントのためのギミックが仕込まれているため可動や保持やスキマが不安定ですが、すべて調整しました。

 

 

可動範囲の調整、フレーム強化、塗り分け追加、デカールのリニューアルなど工数の多いアッセンブルですが、しっかり仕上がりました。

 

 

他のRGシリーズとは異なり、このキットではアドバンスドMSジョイントは不使用。またポリキャップも不使用で、プラ材のみで関節が構成されています。パーツ自体も小さいため、プラ材に負担がかからないように関節調整または関節の解除を行っています。また連動スライドなどのギミックが仕込まれていますが、今回は自立のために固定で仕上げます。

 

 

ふくらはぎのノズルはノーマルだと小さすぎるので、PPノズルCに交換。デカールは全体的にリニューアルしました。

 

 

四肢を大きく飛ばす派手なアクションポーズと比べて、シンプルな立ちポーズは実はとてもむずかしいです。芯の通った体幹・左右対称・横から見たS字姿勢・足裏の設置感・配色のバランスなど、美しいシルエットにするために考える要素がとても多い。模型歴が長くなるにつれ、シンプルほど美しく難しいことを実感します。

安定して自立させるためには、足裏の平面性が大切です。ガラス板を使ってソールパーツ接地面を完全平面固定で仕上げています。完成写真の足元を見てください、しっかり接地していると思います。

 

 

キットでは省略されいているカカトのイエローの塗り分けを再現。スラスターはペールグリーンメタリックとPPアポジ3mmに変更。

 

 

MGニューガンではバックパックのマウントが弱かったのですが、このRGでは接続方法がシンプルかつ高強度になりました。同時にファンネルマウントも太くなったのは嬉しい改善です。

 

ここではウィングファンネルにするためマウントを変更。キットでは塗り分けが簡易に省略されているので、設定画に習って塗り分け。

 

メインノズル4つはPPノズルBに交換。センサーグリーンの追加、メタルパーツ埋め込みなど。

 

ファンネルの可動部には異素材一体成型のアドバンスドMSジョイント。このジョイントは素材が柔らかいので粘る可動には良いのですが、そのかわり直線や直角にするには向いてません。今回は固定で仕上げるので、ジョイントの可動部を解除し、ファンネルを真っ直ぐや折りたたみにした時の精度をアップしました。

 

キットだと結合部の制限から高差が11mmになります。そのままだと段差が大きすぎるのでキットの結合部を解除し、自然な段差になるようにしました。

 

デカールも新しくアレンジ。

 

小スケールながらもできる限りのパーツ色分けを行っていて、バズーカも非常に良い設計になっています。またMGニューガンダムVer.Kaではバズーカとバックパックとの接続が致命的に弱かったのですが、RGではシンプルかつ強度な接続に改善されておりました。

 

マズル口の強いバリを除去。マズル先端の黒ガードの内輪が歪んでいる不具合を修正、一体成型のセンサーをグリーンで塗り分け。マズルとレシーバを後ハメ加工。ディテールの修正など。

 

 

バズーカの弾頭です。設定画が赤なのでキットも赤なのは納得ですが、やはり兵器として道具として赤単色っていうのは違和感があります。

 

バズーカ弾はグレーで塗装し、メタルパーツでディテールアップ。

 

 

スライド機構等はオミットし、バックパックに背負った状態のシルエットを最優先で仕上げました。

 

 

ライフルは合わせ目が目立たない良い分割で、全体的にまとまりが非常に良いです。

 

 

内部フレームをメタリックなどで塗り分け、メタルパーツ埋め込みなどなど。少し手を加えるだけで非常にバランスの良いライフルになりました。

 

ミサイル設定画どおりの赤ですが、やはりグレーに変更し、メタルパーツ追加。センターのビームマズルも塗り分けとPPアポジを追加しました。

 

 

シールドの表面はディテール多めにアレンジされています。そのぶんデカールを貼るスペースは小さくなったので、最大面に合わせてデカールを新規作成しております。シールド裏面は簡略ながらもディテールのメリハリがあるので、塗り分けをすることで情報量を増やしました。

 

RG ニューガンダム ウイングファンネル仕様、完成しました。

 

 

 

今回の制作で使用したメタルパーツとPPカラーセットを【ぷらもぷらす】で販売してます。デカール購入希望の方は直接メールください。
制作写真の一部は、過去の制作から流用している場合があります。なぜかというと、制作に夢中になると写真を撮り忘れることが多いからです。また製作工程の時間軸が前後する場合もあります。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、そういった処理をする場合がありますことをご了承ください。
最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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