PG 1/60
RX-0
ユニコーンガンダム
デストロイアンチェインド
フルアーマー仕様

作品番号 ZC05-OD
2026.09.25 掲載

 

※このページは現在執筆中です※

 

 

PG ユニコーンガンダム・デストロイアンチェインド・フルアーマー仕様が完成しました!

 

(完成写真)

 

 

 

 

 

 

 

 

頭部ユニットはデザインもパーツ分割も色分けも金型精度も成形素材もすべてが良好。すばらしいです。

 

ユニコーンからデストロイへのモード変更ギミックがあります。今回はデストロイ形態固定で仕上げます。

 

変形機構ですがスペース的にギリギリの設計なので、強度が不足しています。これをキットのまま固定にすることもできますが、それだと各パーツの配置がきちっと決まりません。ほぼすべての組み立てをオミットし、位置決めと強度を新規に作り上げていきます。

 

すべてのパーツの位置関係を0.2mm〜1.0mmくらい微調整。

 

 

ツインアイ+フェイスは、可動の関係で強度が弱くフワフワしています。

 

 

 

ヘルメット内部を補強するブラケットをプラ材で作っていきます。

 

 

ここは後にLEDを組み込むスペースも必要なので、何度も何度も作り直しました。

 

 

首のボールジョイントは強度が強め、きつすぎて頭部に負担がかかってる。ここは強度は必要ないのでスムーズに抜き差し可動できるように調整。

 

 

ここからアンテナの制作です

写真ではちょっとわかりにくいですが、このアンテはキット標準で白とゴールドで塗り分けされています。ライトユーザーさんも無塗装で設定色にできるので良いですね。

 

しかし「金色」っていうのは本当に使い方が難しいい色です。メカニカル的にも、センス的にも。そもそも塗面も境界線もすこし荒いので、ノーマル塗装は全部落として、塗り直しします。

このアンテナは磁石を埋め込むための制限か、プラの素材が普通のガンプラとは違う素材です。素材は硬度があり艶ありでモロく割れやすい感じ。溶剤の侵食性は低め。余ったランナーなどで溶剤侵食性テストなどを行ってから本番塗装しました。オレンジイエローは3色くらい調色していちばんいい色を選択。

 

 

アンテナはモードに合わせて開閉します。磁石が内蔵されおり自力で閉じ状態を保持できるようになっています。

 

こういった細くて長い部品をピッタリ閉じさせるのは難しいので、最初から磁石内臓はありがたいですね。

 

 

裏側はスキマがあり黄色が少し見えます。ここは元々こういうデザインだと思います。

個人的に欲を言うなら「閉じた状態のパーツ」もあったらなお良かったかな。たった1パーツでそのコストより何倍も満足度が上がると思います。

 

 

アンテナのマウントの改造

アンテナ自体は磁石でピッタリ閉じます。しかしフレームとアンテナの設計が左右対称ではなく、可動や精度も不安定なので、結果的にアンテナの位置が安定しません。

 

改善案をいくつか考えましたが「ノーマルのままで改善するのは、自分の技術や知識ではムリかな」と結論しました。

 

というわけでノーマルの構造は破棄し、完全に作り直します。

 

左がノーマルの上下分割回転可動。右が上下結合で可動なし固定。

 

アンテナマウントフレームが前後にスライドします、が、ここもガタガタするので固定。

 

 

ノーマルの上下分割と回転可動。ピッタリにするのは難しい。

 

上下を結合し可動も固定。ガチガチピッタリ。

 

 

破損やメンテなどを考慮して、アンナは差し込み式にしました。いい感じに仕上がりました。

 

 

後頭部は特に難しい要素はなく、ディテールもキレイ。アンチェインドモードのツノの展開も再現。ここは可動を残す予定で制作してましたが、最終的には展開固定で仕上げました。

 

 

 

ここから頭部へのLEDの組み込みです

先に完成写真です。

 

 

 

 

 

眼の下にLEDのユニットを格納。配線コードがおでこ、頭頂部、後頭部を通って、エリアシにコネクタが来ます。

 

説明書どおりだとこのような配線になります。

 

 

しかし非常に扱いにくい。

コネクタを抜き差しするには頭部をほぼ分解しなければならない(これはひどい)。コネクタが背中にあたってしまうので頭の可動が制限され、目線が前傾というか下向きになってしまう。背中側のコード長に余長あり、これを収納する場所がない。電気設計機械設計の経験がある自分の、正直な感想は「設計不良」

 

というわけで全面的に改善します

まず「コネクタが頭の中に内蔵されてしまう」という、コネクタの意味がない状態を改善します。

 

ノーマルでは変形に対応するために赤線のような遠回りの配線でした。これを青色のような最短距離に修正。

 

コネクタを貫通させるためにフレームに大穴を開ける。微調整しながらなので断面が汚くてすみません。

 

後頭部のパーツを切り欠きます。ここは完成後にはほとんど見えないので大きく切り欠くことができます。これでコネクタへのアクセスを少しでも改善。

 

なんとかコネクタを露出させることができました。これによって頭部を分解しなくてもコネクタの抜き差しができるようになりました。

 

 

胴体背中から出るコード。この余ったコードの収容場所がありません。

 

周辺のパーツを全部組むと、このとおりコードの逃げ場がない。

 

これは首のパーツです

いちおうコードを通す穴は空いています。ただし非常にキツイので抜き差ししてるとコードに負担がかかる。エッジの面取りがしてないのでコード被覆に圧着跡ができる。コードの曲げ半径が規定を超えてる。余長のスライドができない。そのため可動が制限される。などなど電気系の経験がある人なら気分が悪くなるくらい電気にも精神的にも良くない。

 

首の下のデコルテパーツ

ここも通過スリットが狭すぎる。カットして拡大。

 

そもそもこんなにキツキツにする必要がないんです。これくらい大きくスペースを取ったほうがコードやコネクタの負担も少なく、組み立てもしやすく、可動も余裕で確保できる。完成後には見えなくなる部分なので、様子を見つつどんどん加工。

 

もちろん強度は落とさずに加工してます。むしろ強度増してます。

 

ガンプラ完成品1000体作ってきましたが、それでもキットパーツを大幅に変更するのはやはりリスクも不安も感じます。が、自分を信じて、結果的にはいつも「やって良かった!」になります。

 

 

背中側フレームも強度は確保しつつカット。

 

なぜかコードを圧迫し被覆を傷つけるような設計になっています。どんどんカット。またコードが接するエッジは、実機だったらグロメットを装着する必要があります。スペース的にそれはできないので、徹底的に面取りして被覆へのダメージを減らします。

 

 

 

コードが通過する部分のスペース確保と面取り。

 

 

コードが通過する部分のスペース確保と面取り。

 

 

コードの逃げスペースの確保、最小曲げ半径の確保、皮膜へのダメージ軽減、コネクタ抜き差しの改善。

 

 

 

 

配線が決まったら、塗装に入ります

フレームとツインアイは別パーツになっています。LEDの光を通すためクリアグリーンです。このままだと光にムラができるので蛍光グリーンで軽くコートします。

 

 

頭部と発光ギミックが完成しました。

頭部が完成しました。

 

 

 

ここから胸部の制作です

コクピットは完成後には見えなくなります。

 

ディテールや塗装は控えめに、強度を優先して組んでいきます。

 

 

このキットでは「差し込んで、逆爪で固定」が多い。逆爪は抜け防止で強度確保には良いのですが、分解がほぼ不可能になることが多いです。初心者さんは失敗も多いと思うので、分解ができないのは厳しいんじゃないかな〜と想像します。

 

基本的に逆ツメめはすべてカットしてネジ固定に変更します。

 

ただしツメカットすると位置決めがずれることがあるので、まず70%ツメカットして仮組み、ネジ穴を確定、分解し、ツメ100%カット。という手順になります。

たまに逆ツメを見落としたままパーツを組んで「どうやっても分解できない」という失敗もします。パーツをほぼ破壊しないと分解できないこともよくあります。いまだに泣きそうになります。これはもう少しユーザーに優しく設計してもらいたいな、と思います。

 

 

肩と鎖骨のフレームです

ちょっと、すごく変わった設計で完成がイメージしずらいですが、ちゃんと組み立てるとピタッと収まります。

 

ちょっと遊びが足りないので、差し込み初期と、最後の押し込みがうまくできないこともあります。力ずくでやると部品が変形してますます組み立てが困難になるので、うまく行かないときは焦らず分解と組み立てを何度も丁寧に行うと良いです。

 

 

通常の水平垂直可動ではなく、45度オフセット回転してます。これの狙いは肩の可動をより自然にするためのものかと思います。わかりやすく言うと肩の入れ方が「猫背」みたいな感じにできる。

強度は仮組み時点では良好かな。塗膜が増えたり、なんども可動させたり、気温によって変化するので強度アップはやっておきます。

 

 

今回は素立ち固定なので、不要な可動はネジ等で固定します。

 

 

そのほか肩関節はモード変遷のスライドせり出しもします。ここはディストロイ状態で固定。これで肩関節は完成。

 

 

ここから腰の制作です

腰は2軸関節によって前後左右にスイングします。派手なアクションポーズをするなら有用ですが、素立ちポーズの場合はほぼデメリット。なので固定します。

 

可動軸を固定しても軸回りの強度が不足していて安定しません。回転軸からできるだけ遠くにある部分を固定すると強度も精度もアップします。

 

腰の角度は、ほとんどのガンプラではS字ラインで固定します。上半身はすこしだけうつむいた角度になります。しかし今回はちょっと条件が異なります。

今回はフルアーマーで武器をたくさん背負うので、キットのスタンドを使用した立ちポーズになります。スタンドの接続が背中で、そのため上半身の角度が「ややのけぞった角度」で固定になります。するとS字ラインだとポーズが崩れます。

 

上半身ののけぞり角度を考慮して腰の角度を調整します。上半身が自分の意図したものではないので、腰の調整も難航。調整するたびに上半身、腰、手足、スタンドなどを大きく分解、角度を2度ずらして再組み立て。これを10回以上行いました。

 

「角度を2度ずつ調整」と言いましたが実際にはスペーサーの厚さを0.2mmずつ増やす、という方法で調整してます。これが一番精度が出せる方法です。

 

 

腰のアングルが決まりましたので、周辺のパーツを組んでいきます。これらのパーツは精度や強度は必要ないので、見た目を重視して組んでいきます。

 

腰の高さを少しあげます。

 

ここの腰のスキマを調整したことによって

 

 

腰横の赤発光部分、これの露出が足りないような気がしたので、発光面積が大きくなるように調整しました。

 

 

 

肩上面のセンサーは90度可動します。しかし固定機能がないのでしっかり90度にならず、前後右左に傾いてます。

 

「できるだけキットの素性を活かしたい」というポリシーもあるので、いきなり改造するのではなく、何度も何度も繰り返して確認したのですが、この機構だとどうしても改善する要素がありませんでした。

可動軸をカットするのは勇気がいりますが、もうどうしようもないのでカット。

 

 

可動の受け側もカット。

 

スペーサーを追加して水平垂直の基準点を整えます。

 

この白いパーツのフチがセンサーに強めにあたっていました。もしかしてこのフリクションでセンサーを固定する設計なのかもしれません。でもいずれにしても当たり具合の誤差でセンサーの傾きに影響を与えます。アタリがなくなるまでカットしました。

 

角度強度左右も決まり、やってよかったです。

 

 

もういちどノーマル状態

上記改造点以外は、一般的な構造で精度もディテールも良好でした。

 

 

胴体胸部が完成。

 

 

ここから胴体へのLEDの組み込みです

※制作風景の時系列について※

実際の制作では、胴体制作とLED組み込みは同時進行で制作しています。さらにユニコーン、デストロイ、アンチェインドのモード変遷。さらにフルアーマー装備と、それぞれを同時に行ったり来たりしてます。そのまま時系列に書いたらゴチャゴチャで読みにくくなるでしょう。

なので「ノーマルで制作、あとからLED組み込み」に整理しました。また「ユニコーンモード、デストロイ、アンチェインド、フルアーマー」も全部乗せると長すぎてしまうので、80%くらい削りました。

 

 

(ほぼ)キット説明書どおりの配線。頭部でも説明しましたが、電気的に設計が間違っています。特に被覆が削られるのは発火の危険さえあります。

 

電線を固定する必要はないんです。むしろデメリット。

 

電線固定のためのブラケットをカット。

 

 

この辺のダボも全部カット。

 

ノーマルでは配線が非常に複雑です。もっとかんたんに、安全で使いやすくできます。

 

電線に鋭いエッジが当たるため電線の被覆が敗れるし最小曲げ半径も規定を下回る。赤い部分をカットし裏面のエッジをR面取りします。

 

 

ここもかなり時間がかかりました。

 

写真だとノーマルとの違いがわかりませんが、まったくの別物になりました。シンプルで安全で取り扱いしやすくなった。

 

 

胴体へのLED組み込み、完了。

 

 

 

 

ここで「LEDの共通事項」についてです

すでにLEDユニットへの苦言をたくさん書いてきました。

というのも僕は昔、自衛隊戦闘ヘリコプタAH-1Sの電気系の設計と現場の経験があるからです。うまく設計すれば人命を奪い、設計ミスすれば人命を奪う。かなり特殊な仕事でした。実銃を撃ったこともあります。そいうった経験や知識をガンプラに適用させるのは面白いし、逆に「リアル」を知りすぎてるせいでストレスに感じることもあります。

 

キットへの不満を書くことも多いですが、かならず改善方法も書くようにしています。

 

多くのガンダムファンの中で、実際に兵器を扱った経験がある人は少ないと思います。そういった視点でのガンプラ製作を参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

さて自分語りはこの辺にして、制作に戻ります。

LEDユニットは高価でありさらに入手が困難。破損しても予備がありません。時期的に雨や湿気が多かったのでシリカゲルと一緒にビニール袋に入れて保管。コードの根本は引き抜き事故を防ぐためにテープで柔らかく固定してクッションに。

 

LED電池ユニットをディスプレイベースに仮装着。機械的結合ではなく摩擦で止めてるだけ。なので落下事故防止でテープで仮止め。

 

LED発光とクリアパーツの塗装について

このLEDは点光源です。そのためクリアパーツの一部分だけが強くひかり、末端はほとんど光がとどいてません。もしかしたらこのままでも完成後には見栄えが良いのかもしれません。でもたぶん全体的に光ったほうがより良いと思います。

 

 

この写真は以前制作した「PG UNLEASHED ガンダム」のサーベルです。

下がノーマル+LED発光。中段がLED発光+サーベル加工。上がLED発光なし+サーベル加工。クリアパーツに手を加えることによって格段に良くなっっています。

 

PGUガンダムと同じ方法や、塗料を変えたり、表面と裏面で塗装を変えたりなど、十数のテストをしました。

パーツ全体が光るようになりました。

 

ノーマルと加工後の比較。

厚塗りすると反射は増えるものの光の減衰が大きい。薄塗りだと光ムラがおおい。塗膜の厚さでかなり変化します。また表面だけ塗装と表裏塗装ではディテールの立ち方がかわる。スミ入れ具合でも変化が。最初は「一つの正解」を探していましたが、パーツによって使い分けるのがいちばんいいという結論になりました。

 

たとえばこのようにワイヤーフレームだけを光らせることもできます。これはこれで映画「トロン」みたいでかっこいい。

 

でもほとんどのパーツはエッジが隠れて平面部分が露出しますので、やはり面光源がメインになります。

 

 

シールドはエッジが露出するのと、そもそも光源がないので、ここはワイヤーフレーム発光にしました。

 

 

ちょっと余談になります、何十年の模型活動で新たな発見がありました。

今回の制作ではなぜか疲労が早く、持病の頭痛が出やすかった。季節的なものとか体調管理かな?と思ってムリせず素直に休憩を取るようにしました。そして、眼を閉じて休んでいるときにハッと気が付きました。蛍光塗料が原因でした。

今回は蛍光塗料のテストなどもあって眼からレーザー光線が出るくらい蛍光色を見ていました。それに加えてLEDの紫外線もかなり眼にはいっていたと思います。さらには蛍光色のカメラ撮影も難しく、蛍光パーツ+蛍光塗装+LED紫外線+カメラファインダー+写真の5段階で蛍光色を見つづけてました。そんなわけで制作時間を数時間とれたのに30分程度でギブアップすることも多かったです。

謎の疲労の原因がわかってスッキリしました。制作中盤からはネットで対策を調べるなどして新しい勉強もできました。ある程度改善はできましたが、蛍光色と紫外線はけっこう直接的に体に悪いので要注意ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連リンク
過去作 Ex-S Gクルーザー解析と完成品

【ぷらちく】接着時に空気圧縮でパーツがずれる
【ぷらちく】可動軸の焼付き固着

【ぷらもぷらす】改造パーツと塗料販売

 

 

 

 

制作写真の一部は、過去の制作から流用している場合があります。なぜかというと、制作に夢中になると写真を撮り忘れることが多いからです。また製作工程の時間軸が前後する場合もあります。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、そういった処理をする場合がありますことをご了承ください。

自作メタルパーツや塗料を【ぷらもぷらす】で販売してます。デカール購入希望の方は直接メールください。

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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