ピンバイスとドリルの現状

2004.00.00 記 
2016.10.01 改訂
2020.05.03 全面改訂
2022.03.07 一部校正

 

ピンバイスとドリルの記事は、これまで自分の成長にともない何度か更新してきました。たくさんの試行錯誤をしてきましたが、「もうこれ以上大きく変わることはない」という段階まで来たと思います。というわけで内容を全面的に更新し、まとめ記事にしました。

最初に結論です
・穴あけは「ピッタリ」より、ユルめかキツめのほうが良い
・100分の1ミリ単位のドリルを使うようになった
・ピンバイスを多数揃えた

以上の3つを満たしたとき、ドリルについての悩みはなくなり、安定した穴あけができるようになりました。

 

 

それでは、ここから本文です。

 

●多数のピンバイスを揃えた

初心者の頃は一本のピンバイスに対し、複数のドリルを付け替えて使用していました。そのうちよく使うドリルはピンバイス固定にし、すこしずつピンバイスを買い増し。いまでは0.2mm〜3.0mmまで0.1mm刻みで、ほぼ全サイズのドリルとピンバイスがセットになっています。こうすることで時短など効率がよくなるというメリットがあります。が、もっと重要な意味もあります。それを次に説明します。

 

 

●ドリルとピンバイスには相性がある

ドリルをチャックするとき、真っ直ぐ正確にチャックするのは意外と難しいものです。見た目では分からなくても、実は芯がズレてたり、チャックがすべっていることも多いです。また付け外しを繰り返すとピンバイスが消耗して精度が落ちていきます。

ピンバイスとドリルのチャックがうまくできて、ドリルの芯がキレイに出ていると、ものすごく気持ちよくキレイな穴が開けられます。「これは調子イイ、このドリルは外したくない」とおもったら、バラさずそのまま使い続けるようにしています。そういう理由もあってピンバイスが増えていきました。逆に、どうしても精度が出ないピンバイスは捨てる、または他の用途に流用することもあります。

 

 

●穴って「ピッタリ」よりも「ゆるめかキツめ」の方が使用頻度多い

言葉で言うと「1mmの穴をあける」なのですが、実際には1mmピッタリの穴を使うことってほとんどないんですよね。少しキツめか、けっこうユルめがほとんどです。じゃあその「少し」ってどれくらい?っていうと、たとえば1mmのメタルパーツを埋め込むなら0.97mmか1.15mmがベストです。

昔だったら最小でも10分の1ミリを使う程度でしたが、現在は100分の1ミリのドリルを使うようになりました。

 

0.95mm、0.97mm、1.15mmなど特殊サイズ。ちなみに小さいドリルは小さいピンバイスのほうが精度が出ます。

 

 

●大きい穴あけについて

3mm〜10mmは0.1mm刻みで揃えてます。写真は六角シャンクですが、ストレートシャンクも揃えてます。あとドリルの長さも重要です。短物と長物は必要になったら買い足してます。

 

 

精度が必要ない場合はステップドリルを使います。これ一本で4mm〜12mmくらいまでの穴があけられます。

 

 

●その他

・ガンプラの純正の穴は下記のサイズが多いです。ドリルを揃えておくと便利です。 1.5mm、1.8mm、2mm、2.5mm、2.8mm(ポリキャップに多い)、3mm。

・100円ショップなどの安価な工具は、やはり精度が悪いです。でも100円ショップのドリル&ピンバイスも多数使ってます。ドリルを強引にこじったり、金属に穴空けるなど、どうしても力任せの工作が必要な場合があります。そういうときは安物工具を使い捨てる感じで使ってます。

・昔はインテリアや木材加工などのドリルも共用してましたが、いまでは別々で揃えてます。インテリアの方は安物ドリルでも大丈夫。

・クイックチャック方式も試しましたが、精度も強度も出ません。

・ここでは写真がありませんが、2.34mm軸付ドリルは精度も強度も出るので、一通りのサイズを揃えてます。

・ちょっと別の話になりますが、旋盤や電動ドリルなどの電動工具を使う場合、それ専用の刃物で揃えてます。

・コーティングやシンニングなどの種別もありますが、ガンプラでは熱や速度もないのであまり変わらない、気にしなくていいと思います。

 

そのほかにもコツや失敗例もたくさんあるので、時間があったらアップしたいと思います。

 

以上、ドリルとピンバイスでした。

 

 

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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