ポリパテはしばらく使っていないとパテ成分とシンナーが分離します。均等に分離するならまた混ぜ合わせることができれば良いのですが、たいていはチューブの出口付近からドバッとシンナーが多めにあふれてきます。
これはパテ成分とシンナーの比重が違うために起こるモノで、たとえば缶入りポリパテの場合は解りやすく上澄みと本体の2層に別れます。缶入りなら混ぜやすいのですが・・・
写真のようにチューブの場合はシンナーばかりが先に出てきてしまいます。このまま混ぜ合わせると比率が悪いのでドロドロのポリパテになります。最悪の場合は硬化不良を起こします。
このシンナー部分を効率よく簡単に取り除くために、僕は下記のような方法をとっています。
ポリパテを練る場合、通常はパレットなどに出すのですが、シンナー抜きをするために厚紙とかダンボールのような目の粗い紙に取り出します。すこし放置するだけで厚紙がシンナーを吸い取り始めます。
ある程度落ち着いたらパテ成分をすくい取ります。これだけでもずいぶんコシの強いパテになりました。
このとおり簡単に手早くシンナーを分離しています。
すくい取ったパテをさらにまた厚紙の上に奥と、まだシンナーが吸い取られます。ここでやめてもイイし、もっとコシを強くしたければこの行程を数回くり返すと、パテのコシを調整することができます。
用途に合わせてお好みの粘度になったら、硬化剤を入れてパテ作業を開始しましょう。シンナー成分が少ないと硬化剤も少なめで大丈夫みたいです。ちょっと節約かな。