「非磁性に優れいている」というステンレスのピンセット。買ったばかりのころは使いやすかったのに、いつの頃からかメタルパーツがくっついて、なんだか使いくい。いろいろ調べたら、原因はステンレスの性質にありました。
ステンレスは、生成されたばかりのピュアな状態では非磁性。しかし、熱を加えたり折り曲げるなどのストレスを加えると、だんだん磁性を帯びてきます。
ピンセットの頭の部分。製造時の加工のせいか、すこし磁性があります。少しずつ近づけていくと1cmくらいでくっつく。
中間部分。ここまで近づけてもくっつかない。手でくっつけてもポロリと落ちます。ほぼ非磁性。
先端。新品のときはほぼ非磁性でしたが、だいぶ酷使していますのでバチッとくっつきます。
というわけで意図しない磁化で使いにくくなった道具は、さらに完全磁化させたり、刃先を加工したりして再利用しています。なお非磁性が重要な作業では、セラミックや竹のピンセットを使います。
※「完全非磁性」というピンセットもあるんですが、非常に高価で、そもそも好きな形状がないので、使ったことがありません。どうでしょう、試してみたいです。
2018.10.01 記
みなさまに、楽しい模型ライフを!