紙ヤスリの番手について

 

■紙ヤスリの番手は?

「紙ヤスリは何番を使ってますか?」というご質問が多いのですが、いままで返答にに悩んでいました。なぜなら僕のヤスリの使い方は基礎から外れた方法なので、初心者の方には分かりづらいと思ったからです。

ですが一般的に知られる「教科書どおりの方法」はまったく実用にはならず、僕のやり方のほうが現実的で安定したヤスリがけができます。そのことは知ってほしいと思ったので、やっと書くことが出来ました。

 

 

■新品の紙ヤスリは使わない。

基本的に新品の紙やすりは使いません。なぜなら「#400をかけた」といっても、#400が#400なのは最初のほんの数秒です。あっという間に切削力が落ちていきます。新品のヤスリは不安定要素が多くて使えないのです。

だから僕は、使い古して安定した紙やすりを使うようにしてます。例えば#180が安定して実質#320になったものとか、#400が安定して実質#800といった感じです。そうすると新品よりも安定した切削力が得られます。

これは決して節約が目的ではありません。使用後はブラッシングもしますので、新品よりもコストや手間がかかります。

「まめに新品に交換すればいい」というのも危険性があります。新品のヤスリはときどき大きい粒があって、#400なのに#180くらいの深い傷を作ることがあります。これは致命傷で、修正するのに何倍も時間がかかります。

また、紙やすりは力のかけ方や方向によって±200番くらいの違いが出ます。ですから同じ#400でも人によって削れ方が大きく変わります。この場合も新品のほうが振れ幅が大きく、削りが不安定になります。

以上のような理由で、質問に対し「#400です」のような単純な回答ができなかったのです。

 

もちろん必要に応じて新品を使います。新品を使う場合は10秒ごとに交換するペースです。生乾きのパテなど目詰まりしやすい切削の場合に新品を使います。

 

■まとめ

●番手を指定しても、人によって削れ方が全然ちがうので、正確なアドバイスにはならない。
●初心者の方は、とりあえず#180と#400で感覚を掴んでください。次に#800を。
●新品より使い古しが安定してる。そのことを意識して使ってみてください。
●#1000以上は不要。よほど熟練してないと正しい使い方はできないと思いますので。

 

 

2016.00.00 記
2017.12.29 改定

 

みなさまに、楽しい模型ライフを!