塗料の薄め具合についての質問が多いのですが、そもそも基本になる塗料の薄まり具合を把握していないと、そこにシンナーを継ぎ足しても適正な濃度になりません。そこでクレオスの塗料を工場出荷濃度に合わせる方法を 説明します。これは絶対に必要な処理なのでぜひ習慣づけてください。
クレオスのよく使う塗料です。説明書には 「正味量10ml」 と書いてあります。しかし新品購入した塗料が規定容量10mlになっていることは、まずありません。シンナー分が揮発して7mlとか4mlになっている場合が多いです。
ところで、正確な10mlとはどんな感じでしょうか。ビーカーを使って検証してみます。
シンナーを10ml入れました。ちなみに塗料ですと表面張力が強いのと色で水面が隠れてしまうので、メモリが読みづらい。なのでシンナーにしました。
カラのクレオスのビンに10mlを入れてみました。肉眼だとわかりやすかったのですが、写真ではまったくわからないですね。
というわけで、色付きのシンナーにしましたが・・・
やはり写真では分かりにくい。
でも実際にやってみれば解ります。ゆっくり注いでいると、水面がフッと小さくなる瞬間があります。そのあたりが10mlです。
写真はあきらめて、図にしました。
ここが10mlです。水面がスッと小さくなる瞬間があるので、そこが10mlです。超正確ではありませんが、これを目安にすればほぼ問題ないでしょう。
これはタミヤのスペアボトルです。こういう風に目盛りが振ってあると実用的で、僕はこの容器を多用しています。
最後に。
クレオスの塗料を買ってきたらすぐに10mlラインまでシンナーを入れる。そして良くかき混ぜてしっかりフタをして保存。塗料成分の劣化を防ぐためにも、必ず行っています。
みなさまに、楽しい模型ライフを!