「PPカラーを使ったけど完成見本のようにキレイに発色しない」という質問がありまして、原因を話し合ったところ下地色に問題があるという結論になりました。教科書的には下地に白を使うのが基本ですが、白は発色が悪い・エッジにシャドーができる・足付きが悪い・表面張力が強いなどなど、実は下地とし実は使いづらく仕上がりもイマイチです。
僕が使っている下地色を質問者様に使って頂いたところ、イメージ通りの発色を得ることが出来ました。そんな経験から下地色も販売する必要があるとおもいまして、ラインナップに加えることになりました。
・PC121 グリーン専用下地色・・・PC29センサーグリーンなど。
・PC122 ブルー専用下地色・・・PC08チネルブルーなど。
・PC123 レッド専用下地色・・・PC102ビビッドレッドなど。
・PC124 イエロー専用下地色・・・PC12オレンジイエローなど。
・PC125 メタリック専用下地色・・・メタリックやメッキ色全般。
PC121〜124は、隠蔽力の強い顔料と強いシンナーを使っています。短時間に確実できれいな下地面を作ることが出来ます。
PC125メタリック専用下地色はなめらかな塗料を使っているので、ヌルっとした塗膜になります。この上からメタリックを塗るとテロテロした金属表現ができます。さらにクリアーでコーティングするとピカピカ感が増します。
2016.07.31
●白下地はNG。
雑誌などで紹介されてるためか白下地が有名ですが、実は白下地は難しい上に仕上がりがイマイチです。特に最近の市販塗料は隠蔽力が弱く、均一な下地を作りにくいです。僕は白で下地を作ることはほぼなくなりました。
●サフェーサーの影響は大きい
一度サフを塗ってしまうと、どんなに塗料を厚塗しても最終仕上げまで影響が出ます。
こちらのページも参照してください。
●表面張力
塗料には表面張力があり、たいてい悪い方に作用することに注意してください。また下地がつや有りかつや消しかでも大きい違いがあります。
こちらのページも参照してください。
白= 下地は明るめのグレー、またはサフ。全体の明るさを統一させることが重要です。
赤=下地専用塗料(ピンク)を使用してます。
そのほか、下地がグレーなら重厚感、下地が白なら鮮やかなレッドになります。白やピンクの下地も有名ですが、最近の塗料は隠蔽力が弱いので下地としての効果は得られません。
緑系=下地専用塗料(グリーン)を使用してます。
下地が暗色だと発色が非常に悪くなります。
黄色・オレンジ=下地専用塗料(イエロー用)を使用してます。
下地が暗色だと発色が非常に悪くなります。
青=下地専用塗料(ブルー用)を使用してます。
下地が暗色だと発色が非常に悪くなります。
メタリック=下地専用塗料(メタリック用)を使用してます。
メタリックは隠蔽力が強いので下地の必要性が無いように思えますが、下地があるとないとでは大きい違いが出ます。
濃いグレー=特に下地は必要ないです。
パーツが 入り組んだ奥の方にはエアーが届かない場合の対策として「プレスミ」とういう方法があるのですが、これは別の機会に説明したいと想います。
以上でだいたいのガンプラの下地色は把握できたと思います。僕はセンチエネル系鮮やかカラーが多いのですが、MAX塗りやグラデなどを行う場合も、まずは単色をキレイに発色させるのが基本になって、あとは好みで応用になると思います。
2011.07.20 記
2016.09.12 改訂
みなさまに、楽しい模型ライフを!