ガンダム系ツインアイの塗装方法

2017.08.28 記
2020.07.17 一部改定
2024.09.09 一部改定

 

お問い合わせの多かった「ツインアイの塗装方法」です。

※リクエストを多く頂いたので、この記事で使用したツインアイ専用塗料5色セットをプラモプラスで販売開始しました。

 

センサー系の蛍光グリーンについては長年試行錯誤しましたが、ある時点で満足できるようになりました。その理由は塗装屋さんに相談して作った「オリジナルの蛍光グリーン」です。それまで使っていたホビー用の安全性重視の塗料と比べて、業務用の頑固な塗料は発色が数段に良いです。

 

 

ここから塗装方法です。

まず。キットのままの状態です。

 

「足付け」のために紙やすりやスポンジヤスリで軽くヤスリます。

このとき重要なのが、塗装面以外の隣接面もヤスリがけを行うことです。たとえばオデコの四角形の部分は、前面だけでなく上下左右の面もヤスリをかけます。それぞれのエッジは少し丸みを付けます。その理由は塗料の表面張力にあります。表面張力をコントロールすることで仕上がりが変わってきます。

 

新品のブラシとママレモンなどの中性洗剤で洗浄し、超音波洗浄機にかけます。超音波洗浄機は無くても大丈夫ですが、あると格段に仕上がりが良くなりますので僕は必ず超音波洗浄を行っています。洗浄が終わったら充分に乾燥させます。乾燥中にホコリがつかないように注意。それと、昔から良く「使い古しの歯ブラシ」って聞きますが、それはNGです。わざわざ汚れを擦り付けてるようなものです。新品のブラシを使ってください。

 

下地色を吹き付けます。この場合も、塗装面だけじゃなくパーツ全体を塗装するようにしています。かなり強い塗料を使ってるので、慣れれば1回で塗装できるようになります。そのあと充分乾燥させます。

なお、サフ無しのほうが最終的な彩度が上がります。サフ有りよりサフ無しのほうが難しくて工作に神経を使うのですが、少しでも良いものができるようにサフなしで塗装できるように心がけてます。

 

蛍光グリーン を吹きます。繰り返しになりますが、塗装面だけじゃなくパーツ全体を塗装します。うまくいけば一発で塗れますが、無理はせず2回か3回に分けて吹くほうが良いです。そのあと充分乾燥させます。

 

エナメルのブラックグレーを少し薄めた物を、眼の段差にスミ入れするように流し入れると、綺麗なフチ取りができます。塗料が薄すぎると眼の部分まで染みてしまうので、すこし濃い目から試すのが良いです。そのあと充分乾燥。

ちなみにここで黒を使うのはNGです。黒の塗料ってたいてい隠蔽力が弱く、ムラが出やすい。そのほか染料と顔料・溶媒・シンナーの粒子度などなど目に見えない部分では、黒とグレーは全く違う塗料と言ってもいいくらい違いがあります。何十年の試行錯誤の結果、このエナメル・ブラックグレーがいちばん最高です。

 

 

次に、ブラックグレー で黒面を筆塗りします。隠蔽力の強い顔料なので、うまくいけば1回で完了します。ムラができた場合は乾燥後に重ね塗りします。

出来るだけはみ出さないで一発で塗るのがベストです。もしはみ出した場合はエナメルシンナーと綿棒で拭き取って修正します。あまり大胆にはみ出すと緑色が濁ってしまいます、もし濁った場合は下地色塗装からやり直したほうが早くて良いです。黒塗りが終わったら、フラットクリアーでトップコートします。これでツインアイの塗装は完了です。

 

 

通常の塗装面よりも塗膜が厚くなっていると思うので、組付けは慎重に。

 

かなり少なめの光量でも、けっこう光ってくれます。(ブラックライトや紫外線等は当てていません、普通のLED蛍光灯です。)

 

それから、5年以上前の蛍光塗料は使わないほうがいいです。塗料が劣化して発色が落ちてる可能性があります。あと蛍光灯とLEDでも発色が変わります。古い塗料はLEDと相性が悪い場合も多いです。

 

 

以下、塗装例です。

 

蛍光レッド塗装例。同じ方法で鮮やかに発色させることができます。

 

リクエストを多く頂いたので、この記事で使用したツインアイ専用塗料5色セットをプラモプラスで販売開始しました。

 

 

 

 

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

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