車や電化製品などの「現実のサビ」は、塗料膜と鉄のスキマに水分が入り込んでサビになることが多いです。サビが成長すると塗料膜を押し出し、その塗料膜が破裂するとサビと鉄が露出します。そんな「浮きサビ」を塗装で表現したのが、下のズゴックです。
プラスチックは削るのは簡単ですが、浮き上がらせるのはとても手間がかかる。でも、食塩をつかうと「浮きサビ」が簡単に表現できます。下記にその方法を記します。
・ヤスリがけ等が終わり塗装段階になったパーツと、食塩を用意してください。
・ パーツを黒で塗ります。
・塗料が乾かないうちに、食塩をふりかけてください。
黒塗り・食塩振りかけが終わった状態。このあとある程度乾燥させる。完全乾燥じゃ無くても大丈夫。
次に本体色で塗装。完全乾燥。
乾燥が済んだら、食塩を水で洗い流す。
こんな感じになります。
サビで塗装が浮いた状態や、塗装シミが表現できました。
さらにパステルで汚しを入れてもいいと思います。下地色をシルバーにすればハゲチョロっぽくなります。下地色を変えることでいろんな表現ができます。食塩じゃなくても砂糖とか小麦粉でも面白い結果になります。でも「狙ったとおりにはできない」というデメリットもあるので、最初はテストピースで試すといいです。
本格的に表現するにはナイフでめくったりパテ盛ったりゾル剥がしとか様々ありますが、食塩を使った方法は短時間で手軽に浮きサビができるので、ぜひ試してみてください。
みなさまに、楽しい模型ライフを!