以前、MGザク完成品のリペイント修理を行ったときの話です。
色合わせに少し苦労するのはいつものことなのですが、その完成品の色合わせは普段よりも手こずりました。どうしてか?と検証しているうちに原因がわかりました、それはどうやらタバコのヤニが大きく影響していたのです。
タバコのヤニの汚れの付き方には特徴があって、エッジを強く汚すようです。なので広い面などは汚れのグラデーションが発生していて、リペイントが難しくなっていました。特性の弱いアルコールなどでヤニ汚れをある程度落としましたが、なかなかしつこくてキレイになりません。拭き取りの綿棒は見る見る茶色くなり大量に消費されていきます。
掃除もやりすぎると素体を傷つけてしまうのである程度で完了し、あとはタバコの色合いに変色した塗装面に合わせて調色してみるのですが、自然に発生した汚れを再現するのは難しいと思いました。
いままで当たり前のようにタバコを吸わない環境でやってきたので気が付かなかったのですが、タバコは模型製作やコレクション・ディスプレイに大きい影響を与えると判りました。そんなこんなでいろいろと勉強になりました。
自分はタバコ吸いません。ペットいません。焼き肉や鍋もしません。油脂・ホコリ・温度・湿度・紫外線・指紋など、模型の天敵は極力防止してあります。あと、幸いなことに僕の手は汗や皮脂が殆ど出ずサラサラで、模型製作にはありがたい体質です。その他いろいろ、ちょっと神経質なくらいに製作環境の構築は当たり前の習慣としてやってきたことですが、改めて見直すとそういうケアをすることも模型製作の上達につながる大切な事と思いました。
2011.02.21
みなさまに、楽しい模型ライフを!