PG UNLEASHED 1/60
RX-78-2 ガンダム

作品番号 X07

 

 

製作依頼を頂いておりました、PG Unleashed パーフェクトグレード・アンリーシュド RX-78-2 ガンダム 完成しました♪

 

 

 

 

 

ここから出撃状態(ハッチクローズ)の完成写真です。

 

 

ここからフレーム状態の完成写真です。

 

 

 

ここからメンテナンスモード(ハッチオープン)の完成写真です。

 

 

 

ふたたびハッチクローズ。

今回はフレームや関節を改造し、カトキハジメ風の立ち方ができるようにしました。

 

 

 

ここから制作風景です

 

このキット、パーフェクトグレードの名にふさわしく極めてボリュームの大きいキットでした。制作内容を全部乗せると長くなりすぎてしまうので、基礎工作やキット自体の説明は省略し、主だった改造内容を記しています。(キットそのもののレビュー・注意点・可動方法検証等は「W34 PGUガンダム素組レビューのページ」を参考にしてください。)

いつもどおりの基礎工作や強度アップなどの改修にくわえて、このキット製作で一番神経をつかったのは「下品にしない」ということです。このキットはメッキパーツ・細かいディテールや色分け・LED発光・3Dシール・金属パーツ・エッチングシートなど元々ハイディテール気味なので、適所適材を外すと「リアル」どころか逆に品が悪くなってしまいます。過剰なディテールをオミットしたり、付け足す場合も最小限に抑るなど、バランス取りに気を使いました。(言うまでもありませんが、すべて個人的な好みにおいてのはなしです)

出来上がった完成品を眺めていると、大きいスケールならではの迫力と間延させない適度なディテールがあり、バランスが非常に充実している。また一時的な流行に流されずファーストガンダムの原点を尊重した心意気、なおかつ技術面では最新を取り入れていて、とても良いキットだと実感しました。

 

 

ここから制作風景です。文中「Perfect Grade Unleashed Gundam=PGUガンダム」と省略して表記する場合があります。

ガンプラでは初(?)のメタルディテール。取り付け方法に凝ってフランジなどを設けたのはいいのですが、その代償として奥行がまったくなく、穴底が丸見えで、せっかくのメタルパーツの効果が出てません。バルカン全部を自作のメタルパーツに交換しても良かったのですが、せっかくなのでキットのメタルパーツを使用し、底が丸見えのマズル内部をグレーで塗装、インナーにPPアポジ1.5mmを埋め込みました。

 

頭部発光について。LEDユニットは首の下の胸のあたりに位置します。LEDの光は喉・頭部のクリアーパーツを通り、ツインアイとセンサー前後を光らせます。

LEDを点灯しました。しかし光量が低いため、点灯しても消灯してもツインアイの輪郭が見えず、眼力が出ない。

 

というわけでLED発光はオミットし、センサー系は塗装で仕上げました。クリアーパーツは素材の関係でヒケやバリがすごいので、ヤスリで全面成形&下地足付けし、ベースコートから時間をかけて層を重ね、しっかり発色するように塗装しました。

 

内部フレームも凝った構造になっています。ここではグレー1色だったフレームを、メタリックやグレー数色で塗り分けました。

 

 

5連ダクトは3重構造になっています。奥のルーバーとスリット・フレーム・フェアリングをそれぞれ塗り分け。5連ダクトの四角形のユガミを一つ一つ整形。ホホのラインは段差モールドを極細スジボリに変更。眼の下からホホ・アゴに通るラインは、キットでは段差です。これをスジボリに変更しました。

 

5連ダクト、ハッチの裏側、後頭部などの塗り分け。

 

頭部が完成しました。

 

 

次に首周りの製作です。

キットはアニメ的な頭部位置が再現されています。今回は首周辺の可動を改造し、カトキ版のように後部後退しアゴをひけるようにしました。

 

首周りの構成は、LED発光のためかディテールのコントラストが弱めになっています。加工や塗装で情報量を増やしました。

 

 

 

つづいて腕の製作です。

芯になるフレームは、システムインジェクションのアドバンスドMSジョイントです。RGと比べると肉厚があるので破損やポロリは少ないですが、大きくなったぶんフリクションが増えすぎて可動がかなりキツめで、さらに力を加えるとフレームがたわんでしまいます。特に緑色でマーキングしたスライダーの動きが渋いです。自重保持に影響のない&完成後に見えない範囲で、グリスなどで潤滑を改善しました。

 

 

前腕の手首寄りのところに謎の可動があります。緑色マーキングした部分、ほんの2mmくらいの可動です。派手なポーズをするときに必要になるのかもしれませんが、それにしても可動が小さすぎて目的検証不足です。完成するとこの可動は隠れてしまい、可動があることに気が付かずズレたままポージングする可能性が高い。なのでまっすぐで固定にしました。芯のフレームがアドバンスドMSジョイントで接着も肉厚も取れないので、細ネジ数カ所で固定。

 

前腕には金属プレス製パーツが仕込まれています。これがシールド側の磁石でマウント結合される仕組みです。磁力の強さは静的ディスプレイには十分ですが、移動やポーズ変更するときは外れ落ちるかもしれませんので注意してください。金属プレスパーツはスライドハッチを閉じると隠れます。

 

 

クロームメッキや薄金メッキは超合金オモチャっぽい質感なので、メッキを落としてグレーやゴールドに再塗装。成形の甘いディテールは、マイナスモールドやPPアポジなどのメタルパーツに置き換え。肘後ろ側のカバーは、複雑かつ良い感じのパーツ構成。微調整だけ加えています。

 

水転写デカールはPGUGにあわせて新規に製作。元々のディテールが多いので、デカールは控えめにデザインしました。キットの丸モールドをPPアポジに変更。肩の可動は全域残してあります。

 

 

このキットではマニピュレータはまったく可動せず、固定式の手首が8種類入ってます。

最近の全指可動ギミックも素晴らしいのですが、ライフルを持てなかったり、加工塗装ができなかったりのデメリットも多かった。また完成品を納品した依頼者様から「完成見本のように指を再現できないので、固定してほしい」というリクエストもありました。指先の絶妙なニュアンスはガンプラ歴40年でも本当に難しいです。

というわけで僕は固定で仕上げることが多かったので、今回のような固定指は個人的にはとても嬉しいです。(全可動指は別売りオプションで購入できるようにすれば、コストも需要もマッチしそうな気がします)

 

それから、前腕は意図的に左右逆にしています。なぜかというと、説明書どおりだと前腕のハッチが内側に開き、そのスペース確保のためにいわゆる「脇が甘くなる」状態で、美しい立ち姿が再現できなくなるからです。ハッチを外側に開くように加工することで、機能を崩さずポージングのアウトラインを改善しました。

 

 

つづいてボディです。

黄色ダクトのルーバーは可動式ですが、自重で垂れてしまうので、ベストなアングルで固定にしました。そのほかメタルパーツ追加、フレームの塗り分け追加などなど。

 

肩のせり出し機構は思い切ったアレンジです。派手なポーズもできるし、閉じれば違和感なく普通になる、選択肢が増えてとても良いです。開くと少々強度不足ですが、今回のメインである立ち姿なら十分な強度があったので、可動は残しました。

 

 

上半身にはコアブロックが収納されます、その関係で強度が弱い。そのほか肩甲骨の2重可動、腰の赤い部分のスイング伸縮、上半身と下半身をつなげるプレートフレームなど、ほとんど動かないし強度が弱い。というわけでこれらの可動部はネジ打ちしベストな位置で固定しました。(納品後のメンテ等も考慮して、ネジを外せば可動を戻せるようにしています)

こういった調整は全身に施しています。見た目だけでなく、眼には見えない強度部分もしっかり作り、ポロポロ・ギシギシしない安心感のある完成品になるように心がけてます。写真では伝わらないのが残念ですが、強度をしっかり取った完成品は、手にとったときズッシリと重量感を感じます。質量は同じでも、まったくの別物です。

 

 

 

ここから腰の製作です。

フレームはABSとアドバンスドMSジョイントの組み合わせ。ラストシューティングのような派手なポーズのための可動が多くありますが、今回はキレイな立ち姿と安定性を目指すため、それぞれベストな位置で固定しました。あとは細部の調整・塗り分け・メタルパーツなど。

 

 

ヘリウムコアのパーツ構成は、ガンプラとしては例外的で重要な注意点があります。取説では普通にフレーム同士を組付けて、あとから黄色パーツをかぶせる手順なので普通に見えます。ですが可動させるとフレームは非固定で可動し、緑で囲んだ部分がフレーム固定の役割になります。またフレーム同士の噛み合わせが硬いので、どこが可動するのか分かりづらく、強く引き出すと黄色固定部分が外れてしまう。なのでフレームの噛み合わせの摩擦を削ってしまうほうが良いと思います。いずれにしてもキチンと組むには構造をよーく理解する必要があります。

また右写真の青で囲った2箇所は、よほどうまく組み付ければギリギリ正常に動きそうな設計ですが、実用的には白いプレートと干渉し、可動が閉じなくなります。ここはスリット状にカットしスムーズに可動できるように改善しました。

以上の2点は組み立てるときはしっかり構成を理解する必要がありますが、完成後は気にしなくて大丈夫です。

 

 

 

キットの丸ディテールは塗装で塗り分けての表現もできますが、今回はPPアポジに変更しました。シャープさが段違いに良くなります。

 

ヘリウムコア(黄色)は2軸の可動があります。まず内側に向けて開き、そのあと2軸とも可動がスムーズになります。白プレート外側は、まず外側に3mmくらいスライドすると、回転可動ができるようになります。

 

股間の連邦マーク部分は「大気圏突入」で使用した冷却機構が再現されてます。この赤いパーツの上端は、フレームと可動用ハンドラも兼ねているので、グレー等で塗り分けしました。

 

サイドジャケットは一部フレーム色が露出してます、ここは自分の好みで白に塗り分けました。上下スライドの可動は残してあります。

 

 

 

 

ここから足の製作です。

骨格はアドバンスドMSジョイント。可動はかなり固めで、それが設計どおりなのか精度誤差の硬さなのか、判別が難しいです。荷重部分はそのまま、スライドなどの不荷重部分にグリスアップしました。

PSやABSのスナップフィットもかなり固め。あまり固いと最後まで差し込めない、分解ができない、完成後もプラに負担がかかり経年ひび割れする、などリスクが多いです。ここではV字型にMKカットしてスナップフィットを解除しています。こういった処理は全身に行っています。

 

アドバンスドMSジョイントのPE・PP部分は加工や塗装ができないのですが、できる限りの整形や色合わせを行いました。またヒザ裏のように周囲の色をハイキーにすることで、PEPP部分を目立たなくなるようにできたと思います。そのほか、メッキ落とし、フレーム塗り分けのバランス取り、メタルパーツ追加、などなど。

 

 

キットはメッキが多数ありますが、個体差なのかムラが多い。メッキパーツはごく一部を除き、ほぼ全てメッキを落とし面を整えて、自分の好みの色に塗り替えました。

 

 

キットのパーツ色分けはかなり良くできているのですが、やはりどうしてもパーツ単位の色分けだと限界があり、機能と色がマッチしてない箇所もあります。これを現実の機能的塗装に塗り替えていきます。ただし実機をそのままスケールダウンすると境界色干渉や縮尺錯視になるので、模型的アニメ的アレンジも加えます。

 

足首の可動は可動を増やすためか軸が上下2つあります。が、力点1つに対し作用点が2つあるので、下だけ動かしたくても上が動いてしまうし、上下とも真っ直ぐにするのは論理的に不可能。(真っ直ぐにしたいなら、むりやりグリグリしてラッキーを狙うしかない)。というわけで十分にポーズ検証した結果、片方の可動をベストアングルで固定しました。

 

ソールパーツの接地面は3分割可動。つま先&かかとがせり上がります。また少々加工すると写真左のようにへの字可動もできるようになります。ただし連動スライドが独特な構造なので、内部構造を知らないと動かせないと思います。今回はキレイな立ちポーズと重量感と安定性を目指し、ノーマルの可動は解除。地面にしっかり接地させて固定しました。

 

 

パーツ分割・色分け・マイナスモールドなどキットノーマルでもすごく良く再現しています。さらに塗り分け追加、ステンレス製マイナスモールド等を埋め込みました。

 

 

 

 

足まで出来上がって自立できるようになったので、フレーム状態で撮影。

かなり何度も検討した結果、すこし派手な色味のフレームになりました。

 

最初、キットの配色&色味だと少し派手すぎると感じたので、いったんはダーク系の色に塗りました。しかし外装でほとんど隠れてしまうのと、光がフレームまで回らず黒つぶれにってしまいました。なので全部分解して「見える部分・隠れる部分」を十分検討し、最終的には写真のようになりました。フレームだけで観るとだいぶ派手ですが、外装パネルを付けるとちょうどよい感じになっています。

 

 

つづいてバックパックの制作です。

ガンプラ初(?)のメタルノズル。たぶんアルミにブルーのアルマイト、重量感のあるメタリックでとても良いコーティングです。

 

 

LED内蔵ビームサーベルを差し込むことで、光がバックパック内クリアーパーツを通り、ノズルが光る仕組み、しかし導線が長いため光量が少ない。また消灯するとクリアーレッドパーツのオモチャっぽいディテールが目立ってしまう。ですので発光ギッミックはオミットすることにしました。

 

 

キットのクリアーレッドパーツは取り外し、PPノズルAを内蔵しました。ほぼ無加工、接着だけでピッタリフィットしました。

 

 

甘いモールドをオミットし、マイナスリベットやPPアポジなどに置き換え。可動はすべて残してあります。

 

中央の明るいグレー部分はシールドマウントで、回転することで収納展開できます。

 

 

 

 

ここからライフルの製作です。

センサー。クロムメッキを活かし、クリアーイエロー部分をセンサーグリーンに塗装。

 

センサーのマウント。メッキパーツはムラが目立つので、メッキを落としてフレーム色で再塗装。マウントは2軸の可動があるのですが、ここが少しでもズレすると軸がでないので、前後方向の2軸は固定にしました。

 

 

アンダーバレル的な部分はボリュームが不足してると感じたので、メタルパーツに交換。

 

 

ここもメッキを落として再塗装。細かな塗り分け追加などなど。

 

 

配色の変更、可動部のリーミング、スナップフィットの調整、メタルパーツ追加などなど。

 

 

個人的にはこれくらいのメタリック配分がちょうどいいかな。

 

キットのディテールがとても良いです。可動部の調整や配色を好みにアレンジして、完成。

 

 

ここからシールドです。

シールドもそうですが全体的に「見える部分・見えない部分」の判断がとても重要でした。普通のガンプラの感覚で組んでいると、完成後に「あ、ここ露出するのか」と後から気づく部分も多いです。なので仮組みを何度も繰り返し、露出部分の処理漏れがないようにチェックしています。

またディテールとスナップフィットが兼用されている部分は、ディテールに負担がかからないようにスナップフィットを解除します。

 

 

シールド表面はアニメのように柔らかい曲面構成になっていて、良い感じ。それにあわせて連邦十字の取付面も湾曲しています。ただやはり3D曲面同士の取り付けは精度が難しく隙間ができがち。

 

仮組みの段階で何度も何度も調整して、ベストになりました。けっこう難しかったです。

 

ビューファインダーの開閉。

 

 

左手グリップにマウントされるマグネット。なぜかこの部分は完成状態でキットに入っています。小さいヤスリやマスキングで製作していきます。

 

 

シールドのアーム類。本体にくらべて簡易なディテールでしたので、面を整理してメタルパーツを追加。それから、シールド下端に左手グリップがありますが、マグネットだけで十分保持できるので、グリップは使用しなくてもOK。左手のポージングの自由度をもたせることができます。

 

 

アニメだとシールド裏は赤だったので、キットはアニメを再現してるといえますね。ですが全体のバランス的にも、シールド裏はグレーで塗り分けました。そのほかにも塗り分け追加、デカール、メタルパーツ追加などなど。

 

シールド表面は面積が大きいので細かくパネル分割したりハイディテールにするのも良いですが、このノッペリした感じも「初代ガンダム」のイメージにピッタリで良いですね。ここからさらに足しても引いても良いイメージができる、PGUGは良いキットです。

 

 

 

 

ここからサーベルの製作です。

サーベルは3本あります。そのうち1本がLED発光内蔵です。発光サーベルだけは金型もディテールもちがう、素材も(なにかの繊維を織り込んだような)不思議な硬さがありました。そのため加工や塗装の感覚がだいぶ違ったのですが、できるだけ3本が揃うようにしました。

 

頭部や胸部の発光は難解でしたが、サーベルは直射でシンプル。少しでも発光効率を良くするために、表面処理や塗装を試しています。ビーム部分は加工や塗装の難しい素材ですが、できる限り効果をアップさせました。

 

光が通る断面が荒れていて光量ロスになるので、なめらかに整面しロスを最小限に抑えます。ビーム部分のヤスリがけと塗装。写真右はLED発光はしていません、天井の普通の蛍光灯の光を拾ってるだけです。無加工と加工後で光の反射率が大きく改善しています。

 

写真左、中央サーベルだけLED発光です。上段は無発光ですが光量最適化したので光を拾ってます。下の無加工無発光サーベルはあきらかに集光率低い。大改造をせず、基礎的な加工だけで発光力アップできました。

 

 

発光グリップはスイッチや電池の表記(法的表記?)があります。消すことも出来たのですが、それほど目立たないので表記は残しました。

 

 

 

ここからコアブロックの製作です。なお今回はご依頼によりフィギュアも製作しました。

胴体内蔵用のコアブロック。変形なしのシンプルなパーツ構成なので強度が取れて良いです。パイロットシートのスコープは可動式になっています。

 

コアブロックは本体に内蔵され完成後には見えなくなります。また上半身の構造体も兼ねているので、加工は控えめにして強度を優先させています。

 

 

 

つづいて変形式コアファイターです。

基本的な変形構造は近年のコアファイターと同様ですが、機種のスライド可動が独特で内部構造を知らないと変形が難しい。スムーズに変形でるように、可動部分の加工とグリスアップを行いました。

 

 

フィギュア搭乗。コアファイターの変形やシートの90度回転などで非常に限られたスペースですが、フィギュアのギリギリのアレンジで収まることが出来ています。

 

従来のコアファイターは直線的な解釈が多かったですが、PGUガンダムは複雑な曲面構成でマッシブなラインになりました。すごく凝ったアレンジです。垂直尾翼は赤1色だったので、赤白の塗り分けにしました。

 

ランディングギアは回転収納式。

 

ミサイルランチャーの開閉。

 

変形してコアブロックに。写真では見にくいですが、90度回転してるアムロのヘルメットフェイスが見えます。

 

 

 

簡易ですがコアファイター用ディスプレイスタンドをセットしました。

 

 

キットにはフィギュアが4体付属しています。今回はご依頼によりフィギュア4体を製作しました。(2体はコアファイターに搭乗済)

アムロ・レイ。股下にブリッジがあるので除去します。

 

 

フィギュアは久しぶりだったので、一発で決めようとせず、失敗を恐れずに進めました。

 

 

失敗や試行錯誤を重ねて、全体の段取りを把握して、新たにゼロから作り直し。準備で8割、本番製作は2割位の時間割です。準備と段取りが大切。

 

 

続いてセイラ・マスの製作です。

左からキットノーマル、サフ&スミでディテールチェック、1体目、2体目。

脇腹のパーティングブロックをなめらかに。太もものスキマを3Dで彫り込み。ヘルメットの中をくり抜き。などなど。

 

 

1体目も順調だったのですが、肩ピンクやブーツのダークブラウンの色味で迷いました。また「ちいさいスケールだから細い線を描かなければ!」と気合を入れすぎて線細を描いたのですが、場所によってはオーバースケールの太線を描くほうがバランスが良かったりで、悩む。

僕は約15年前から「迷ったときは選ぶのではなく、両方とも作っちゃう」という製作スタイルを習慣として身につけました。場合によっては「3つ4つ作って一番良いものを納品する」という方法を取ります。時間やコストはかかりますが、結果は確実に良くなります。

 

ノーマルスーツはシャドウとハイライトをグラデーションしています。もともとオーバープロポーションなので、さらにスミ入れ(シャドウ)を入れるとコントラストが出すぎてしまう。曲線曲面を活かすためにスミ入れの加減は非常に気を使いました。

 

 

最後にふたたび立ちポーズ。カトキハジメ風の立ち方です。

一見するとキットノーマルと変わらないようですが、この立ち方をさせるには可動範囲改造とフレームの改造が必要でした。また可動範囲を大きくしただけではダメで、体幹軸を真っ直ぐにしたり、逆に意図的にずらしたりなどの微調整も必要。関節調整・全部組立・ポーズチェック・全部分解・関節調整・全部組立・・・を何十回行いました。納得できるまでやって良かったです。

 

 

パーフェクトグレード・アンリーシュド RX-78 ガンダム 完成しました♪

 

 

 

 

制作写真の一部は、過去の制作から流用している場合があります。なぜかというと、制作に夢中になると写真を撮り忘れることが多いからです。また製作工程の時間軸が前後する場合もあります。できるかぎり制作風景をわかりやすくしたいので、そういった処理をする場合がありますことをご了承ください。

今回の制作で使用したカラーセットとメタルパーツセットを【ぷらもぷらす】で販売してます。デカール購入希望の方は直接メールください。

最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。

みなさまに、楽しい模型ライフを!