ガンプラで成型色が「メタリック」の場合、いつも加工や塗装で不思議な違和感を覚えていました。そもそも自分の持っているメタリックのイメージとぜんぜん違うし。
違和感その1。メタリック成型色はウェルドラインが多い。
最近のガンプラは品質向上してるとはいえ、いまだにウェルドラインが多い。少し古いキットだとウェルドがミゾになっててヤスリがけが必要だったり、ひどいときはウェルドに穴が開いてる成形不良も多い。
違和感その2。ウェルドラインと平滑な部分とでは、硬さがちがう?
ヤスリがけしてると、ウェルドと平滑な部分とでは、削れの感覚がちがう気がする。気のせいかも。
違和感その3。そもそも、これはメタリックではない(個人的感想)
個人的な好みの問題ですが、ガンプラのメタリックは重量感がない。それどころか透明感があって普通の色プラよりも軽く感じる。金属を表現するにしても、メタリック塗装を表現するにしても、どっちも遠い質感。なのでメタリック成型色は必ず塗装するようにしています。
違和感その4。切ってみると中身は透明??
メッキではない。透明のプラにシルバーをコーティングしてるのかな??
違和感その5。中心もメタリック??
外側の皮一枚はメタリック。中身は透明。でも心になる部分はメタリック。ということは透明パーツにメタルコートではない。部位によってはドーナツみたいな構造になっている。なぜ??
違和感その6。クリアーなのに光を通さない。
試しに光を通してみたのですが、透過しそうでまったく通らない。カットしたときは透明で透けてみえるのに。なぜ??
※ここから僕の妄想です。
成型色は一見メタリックでが、正確には特殊な成形色だと思います。普通に表面だけ見るとメタリックなのですが、カットして切断面を磨くと内部は「濁ったクリアー」に見えます。確実に検証したわけじゃないのですが、見た感じは明らかにクリアー。じゃあクリアーにメタリックのコーティングかというと、それも違うみたい。なぜかというと、プラを数カ所カットし切断面を見ると、クリアーに近い場合と、メタリックに近い場合があります。クリアーとメタリックがマダラに混ざってる感じ。じゃあ試しにと、クリアーの部分に光を通してみると、光が通らない。なぜ?クリアーでもないの?
自分の経験値から想像すると、成型材料はクリアーにメタリックパウダーをませたもの。これを金型に流し、金型に静電気のようなものを帯電させ、メタリックパウダーを表面に寄せ付ける。そうすれば「表面はメタリック、中身はメタリックがマダラに混ざったクリアー。メタリックの金粉は遮光性が高いので、光を通さない。」のすべてが満たされます。
※妄想おわり。
そういえばメタリック塗料も、メタリック粉(少量)+透明溶媒+シンナーですし、瓶の底に溜まったり、表面だけメッキみたいになったりします。また吹き方によってはメタリック粉が踊ったり並んだり溜まったり表面張力で輪郭つくったりします。ほぼ同じ現象が起きてる。
過去の今まで、メタリック成型色には個人的にものすごく違和感があったので、必ず塗装していました。どうせ必ず塗装してしまうので、メタリック成型色について関心をもっていなかった。でもヤスリがけのときに少し違和感を感じていた。色だけじゃなく、素材や加工法も特殊なんじゃないかと。とはいえ(しつこいけど)塗装しちゃえば気にならない。
そんな感じで気になりつつ検証してこなかったのですが、最近たまたま「メッキ落とし」で細かく試行錯誤していたら、メタリック成型色についても急に興味を持ち出して、このような想像をしまいた。だいたい合ってるような気がするのですが、答え合わせをしようにも正しい情報をまだ探せていません。
もし知識や情報を持っている方、ご教授いただけると嬉しいです。メールはこちらからお願いします。
最後まで観て頂いてありがとうございました。 みなさんの感想やリクエストが僕の製作の励みになっています。 よろしかったら気軽にメールなどくださいませ。
みなさまに、楽しい模型ライフを!