MGニューガンダムVer.K改造 九龍ガンダム DRW仕様 完成しました。
MGニューガンダムVer.Kaのキットをベースにして、九龍(クーロン)ガンダムを制作しました。バックパックとファンネルコンテナはMGハイニューガンダムVer.Kaから流用し、DRWファンネル仕様にしました。
まずは頭部の製作です。
・ホホのスジボリを掘り直し。
・ひさしの下のバリ取り。
・チンガードのバリ取りと面構成の修正。
・トサカのバリ取りと整面。
・フェイスパーツ下端のアウトラインを修正して小顔化。
・ダクト奥グレー部分のスジボリ塗り分け。
・首の関節がキツイのでポリキャップを調整。
・首の高さを約1.8mm詰めました。
・バルカンにはPPアポジ2mmを埋め込み。
・薬莢排出口はグレーで塗り分け。
・アンテナの整面とシャープ化。
・襟足のパーツは最適な位置で固定してあります。
※「ツインアイやセンサーを鮮やかに塗装するにはどうしたらいいんですか?」という質問を多くいただきましたので、ぷらもっちの【ぷらちく】のコーナーに「ツインアイ塗装方法」と「蛍光塗料と光源についての記事」をアップしました。蛍光塗装のウンチクなどが書いてありますので、ぜひ見てみてください。
肩フレームパーツ(K22とK23)の重なりにスキマがあり、これが原因で白アウターパネルに段差ができてしまいます。この対策のため、フレームを削り込んだあと接着剤でしっかり固定します。肩パカの可動はベストな位置で固定。
キットの丸モールドを切り落とし、PPアポジ3mmステンとPPアポジ1.5mmブラスを埋め込み。
デカールは自作のものを使用してます。
ヒジのパーツ(K25)のダボが過干渉する不具合を調整。前腕の連動機構はパーツに負荷がかかり歪みや破損のリスクがあるのを修正。
・フレームはペールグリーンメタリックやEXゴールドなど数色で塗り分け。
ヒジ関節は丸皿5mmとマイナスリベット4mm。左腕のビームサーベルは収納状態での見栄えを最優先で制作しました。上腕前腕の関節は大きい荷重はかからないのでそれほど強度はいらないですが、標準的な強度調整と塗装面干渉調整を行っています。
マニピュレータは軟質樹脂なのでヤスリや加工ができないので、いったんパテを多めに盛ってから整形します。
以前に完成品を納品した依頼者様から「左手が完成写真のようにできない」という問い合わせをいただきました。確かにこのマニピュレータは可動が多すぎるせいでポージングが非常に難しいです。また、何度か動かしているとポロッと取れてしまい、いちど取れると保持力がほぼゼロになってしまいます。いろいろと検討した結果、固定で仕上げるのがベストと思います。右手はライフルグリップにしっかり固定。左手は評定のある握り手で固定しました。
肩のせり出し機構は強度が致命的に弱く、ゴムみたいにフニャフニャなので、ネジでしっかり固定しました。
胴体フレームも強度不足でファンネルを背負ったら左に傾きます。接着やネジで固定だけでは強度が足りないので、スキマにプラ板を挟んで十分な強度を確保しました。
腰ジョイントも強度不足。ここをボールジョイントにしたところでほとんど可動できないので、1軸の回転軸だけで良いと思います。そのほうが初心者にも優しいと僕は思います。今回はボールジョイントは切り落として、ネジで固定にしました。
左は制作用フレーム、 右は本番のフレームです。
制作中は何度も仮組み分解を繰り返しますので、どうしてもスナップフィットやパーツ自体が疲れてきます。なので制作専用のフレームを使用しています。制作用フレームはすべてのスナップフィットを緩めに調整し、部品へのストレスを極力少なくなるようにしています。最終的に本番用フレームに移植して完成になります。
首周りのパーツは白ですが、個人的好みからグレーに変更。首の位置を2mm弱低くして固定。メタルパーツでディテールアップ。
胸ダクトはニューガンダムはグリッド状ですが、今回はハイニューガンダム風ベクターダクトにしました。
上半身が完成しました。
股間フレームです。パーツK1の上部分がフレームと干渉するので、クリアランスを修正。股間軸の回転機構はあまり意味がない上に強度を落としているので、しっかり固定。太ももとの軸は強度設計が弱く、慣れてないと軸を折る可能性があります。肉抜き部分にパテを盛って強度をアップしました。
上半身との接続はキットのボールジョイントは使わず、ネジで接続しました。制作効率や後々のメンテも考えて、分離もできるようになっています。
腰サイドアーマー。以前制作したときは問題なかったのですが、今回はサイドアーマーのジョイントがユルユルでした。金型消耗か季節的な材料収縮かな?こういうときのために「ガンプラ専用4mmボールジョイント」を自作してあったので、ここでもピッタリ便利に使用できました。この自作ボールジョイントは材料がエンジニアリングプラスチックなので熱や溶剤や劣化に非常に強いです。【ぷらもぷらす】で販売してますので、ぜひ。
上半身と腰が完成。写真じゃ伝わらないですが、ノーマルと比べるとガチガチ安心の強度です。
ここから足の制作です。
キットのままだとフクラハギのパーツがピッタリ収まらないです、フクラハギパーツ(L22/L23)の下のピンをカットするとピタリと収まります。ヒザ関節は丸皿6mmとマイナスリベット5mm。
フクラハギのノズルはノーマルだと2基です。上側下側のフェアリングの可動範囲を改造しマウント増設などして、ノズル3基に増やしました。使用したのはPPノズルCです。
ヒザ周りのフレームも関節調整・強度アップ・塗り分けなど行っています。
しっかりした自立を目指すため、足裏はガラス面を使って完璧な平面性を保持するようにして、ガッチリ固定します。ここは時間がかかる部分なので、早い段階で工作してます。※今回はディスプレイベースを使って浮遊状態にするため、接地面チェックを行ったあと、固定はせず可動は残してあります。
不要な可動はガッチリ固定、必要な可動は強度調整してあります。足裏のノズルはPPアポジ4mmとロングアポジ2mmの組み合わせ。
バックパックの制作です。今回はMGハイニューガンダムVer.Kaのバックパックを使用します。
ノーマルではノズル2+プロペラントタンク2ですが、これをPPノズルCx4に変更します。そのためのマウントの加工。
さらにセンターにもPPノズルBx2を追加。
今回はプロペラントタンクも取り付けられるようにしました。
ノズルとタンクの基部を共通化したので、どちらにも交換できます。
バックパックが完成。
ファンネルとコンテナの制作です。
ファンネル&コンテナもMGハイニューガンダムVer.Kaから流用。
ファンネルは取り外し&可動式なのですが、マウントがユルユルで垂れ下がってくるし、ポロポロ外れます。接着やネジで固定にするにしても接地面が少なすぎて、そのままでは強度がとれません。
プラ板で固定用ブラケットを作ったり、ネジや接着剤で固定したり。
自作のデカールを貼って、メタルパーツを取り付けて、いい感じに出来上がりました。
ライフルです。まずはMGニューガンダムVer.Kaのライフル。
ライフルはとても良くできているので大きい改造は必要なしです。右手保持が弱いのでしっかり固定。指セフティを再現。手首角度を調整して上腕や肩との干渉をなくした。などなど。
もともとライフルは1丁の予定でしたが、MGハイニューガンダムVer.Kaのライフルもオマケで制作しました。
このパイプ状モールドはディテールを加工したり塗装も何色も組み合わせて試したのですが、どうしてもシックリこなかった。
自分語りになりますが、昔、自衛隊の戦闘ヘリの設計・整備をしていました。特にRJ導波管という、ミスれば自爆もありうるという非常に難しいパイプ設計をした思い出があります。その目線で見るとこのパイプの取り回しは最低曲げ半径とかターミネーターとか、知識がある人間から見ると強い違和感を感じてしまいます。そもそも「最新鋭のニュータイプ専用機」なのにココにパイプがある設計が違和感。逆にザクのような初期試作突貫設計なら原始的なパイプ丸出しも意味があるしカッコいいのですが。
自分の感性もそうだし、いわゆる「リアル」で言うなら思い切ってこのパイプはナシにしたほうがいいかなと思って、切り飛ばしました。仕上げは簡易ではありますが、気持ちはとてもスッキリしました。
手首は2つ使ってそれぞれ固定にしてあります。手首のジョイントが少し下に向いてるのに注目してください、この角度が自然にライフルを構えられるとても重要な角度になります。
シールドの制作です。
大判デカールを貼るために、不要なディテールをカットしたり埋めたりしてます。
ミサイルは設定では真っ赤(?)ですが、立体物で赤一色は合わないので、塗り分けしました。
シールド完成。塗装やデカールが終わったパーツは、傷がつかないようにタオルなどを敷いて、ホコリよけのカバーを被せて保管します。
今回はスタンドを使用した浮遊形態ディスプレイで制作しました。取付部分の精度がわるいのか本体取付が非常に難しく、十分理解してても破損しそうな怖さがあります。このマウント周辺は十分な強度があるので、取り付け部分をシンプル化しました。取付方法も強度も安心感も、このほうがベストです。
写真の少し下の角度調整部分はラチェットが2つしかなくちょうどよい角度にできなかったので、ラチェットを解除しベストな角度でネジ固定しました。ネジをはずせば再調整可能です。
MGニューガンダムVer.Ka 九龍ガンダムDRW仕様 完成しました♪
みなさまに、楽しい模型ライフを!